DEOREサムシフターnotti 2010-7-31 17:07 7205 hits nottiさんのすべての写真 フォトギャラリーTOP ディオーレのサムシフターです。レビューに投稿しようかとも思ったんですがこのシフターのレビューに存在価値があるのかちょっと疑問だったのであなパーにしました。リアは6sもしくはフリクションです、もうかわいそうなくらいボロボロでテンションアジャストボルトのところにプラスチックのカバーが付いていたはずなんですが見当たりません。こんなですがRシフターを動かしてみると健気にまだカチカチいいます(涙)。 これは20数年前に買ったMTBに装着されていた物で、そのMTBは私が生まれて始めて乗ったスポーツバイクでした。アラヤのマディーフォックスというシリーズの一番下のグレードの物でロー付けによって作られたスチールフレーム、前三角クロモリ、そしてカーボンバックならぬハイテンバックだったと思います。ラグが使われていたり、リアエンドが逆爪エンドだったりとロードバイクの影響が色濃く残るフレームでした。そしてRブレーキはチェーンステイにUブレーキが付いており(これ一時期流行ったんですよね)、「跳ね上げた水とか泥とか被るのに何でこんなところにブレーキ付けるんだ」と思い私としては不満でした、それに一つ上のグレードのものからは普通にシートステイにカンチになっていたのでいかにも「お前のは安物だからこれでいいんだ」と言われているような気がして何か余計に嫌でした。フリーハブは搭載されておらずナット固定のスズエのハブにボスタイプの六段フリーが付いていました(ロックリングではなくトップギアを締めてスプロケットを固定するのですがこれがいったん締めるとゆるまなくて難儀した思い出があります)。 当時はとりあえず乗るよりいじるほうが好きというタイプだったのでこのバイクを買ったときは嬉しくてしょっちゅういじっていました。インターネットなんていう便利なものの無かった時代、とにかく自転車(MTB)のメカに関する情報が欲しくて、サイスポの定期購読はもちろん、まだ数少ない自転車のマニュアル本を探したりトモダさんやコセキさんのショップカタログの取り寄せや、機関紙から何か情報を得られるのではと思い、できたばかりの「日本マウンテンバイク協会」に入会したり(完全な幽霊会員ですが)とまあいろいろやってました。そういえば自転車の部品を買うお金もあまり無かったので捨ててある自転車から部品をもらおうと六角やモンキー片手に粗大ごみの日の前日の深夜に近所のごみ置き場を自転車が捨てられていないか見て回ったりもしてました(怪しすぎますよね、知らない人が見れば完全ドロボーです。よく補導されなかったもんだ)。なんかこのシフターを見ているといろんな昔の事が思い出されます・・・。 当時に比べれば今のほうがお金もあるし、情報もあり、パーツもたくさん持ってる。でも六角片手にゴミを漁っていたあの時の自分に有って今の自分に無い物がたくさんあるような気がしてしょうがない。 すでにそのMTBのフレームもフォークも無いですし、付いていたパーツもこれしか残っていないと思います。もう今後このシフターを使うことは無いと思いますがずっと持っておいて、そしてたまに眺めては一生懸命だった青春の日々を思い出し初心に帰って自転車道に邁進したいと思います(笑)。 |