購入価格 ¥2300
私がサイクルコンピュータに求める機能は
・正確な走行距離を計測できること(誤動作しない)
・現在時刻を常時表示可能なこと
である。
計測機器なのだから距離くらいは正確に記録して欲しい。
アナログワイヤレスは論外。デジタルのものであっても車通りが多い道などノイズの多い条件下では狂う。
無線では唯一、VDOのデータ再送信機能付きコンピュータが実用に耐える程度で、
信頼性はやはり有線のものが一番。見た目の点でもブレーキワイヤー沿いにケーブル這わせれば目立たない。
時刻常時表示については、以前使っていたVDO C2DS
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=2592&forum=85で便利だったため。
腕時計を見るにはハンドルから手を離さなければならないので、面倒だし危険でもある。
だからって時計見るたびに停車するというのも…
そこで、有線かつ速度・時刻・走行距離を同時表示できるものを探していたが、選択肢が少ない。
CICLOSPORTやVETTA、他はVDO
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=5635&forum=85で見かける程度。
他に無いかと探していると、キワモノメーカーTOPEAKのパノラマシリーズに新型が。
パノラマは一覧性の高い情報表示を売りにしているが、品質に一抹の不安があるw割に高く手を出していなかった。
パノラマV10シリーズは値段もCATEYE並だったので購入決定。
V10シリーズのラインナップは
・V10:無線スピード 6000円
・V10X:有線スピード 3300円
・V10C:有線スピード+無線ケイデンス 9400円
の3種。
本命はV10C。有線スピードに無線のケイデンス。
この組み合わせのサイコンが欲しかったが、聞いたことなかった。
というのも、無線速度計測は前述の通り信頼性に不安があるし、
有線ケイデンスセンサーの配線はCATEYEのRD-200
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=3297&forum=85で苦労して懲りているし、ケイデンスなら一時的に動作不良を起こしても許せる。
それにしても、シリーズ最上位となれば普通のメーカーは速度もケイデンスも無線、すなわちダブルワイヤレスにするはず。
私と同じような考えの開発者がいたのだろうか。とにかくTOPEAK大好き。
だが、V10Cはさすがに躊躇する価格だったので、ここは慎重になってV10Xを購入。
使用感を確かめてからV10Cの購入に踏み切ることにした。
無駄遣いを避けるようなこの行動自体が散財である事には目をつぶる。
ブラケットはセンターにマウントできるものが付属する。
ステムの延長線上に画面が位置するため見やすいが、ステムクランプ部の細いFSA K-WING
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=188&forum=8で使うとライトを取り付ける場所がなくなってしまうため、V12用ブラケットを取り寄せた。
公式に互換性があるという表記は無かったが全く問題なく使えた。
こちらのブラケットの方が位置調整に自由度があり好み。
V12用ブラケットではできない、上ハンドルより低い画面位置にセットできる。
操作方法は単純。通常使用するのはボタン1つだけ。
このボタン、ガタガタして安っぽく、感度もレスポンスも悪いので時刻設定のときはちょっとイライラするが、
画面の一覧性が高く通常使用ではあまり押さないため気にならない。
本体表面のボタンを押すと左、中、右の順に画面が切り替わる。長押しでデータリセット。
走行中に限り2秒ほどで左画面に自動復帰する親切設計。TOPEAK凄い…
左画面
・DST(走行距離)
・RT(走行時間)
・SPD(現在速度)
中画面
・ODO(総走行距離)
・ART(総走行時間)
・AS(平均速度)
右画面
・ODO(総走行距離)
・ART(総走行時間)
・MS(最高速度)
時刻は最下行に常時表示されている。
このあたりの挙動はケイデンスが加わるV10Cでは少々異なる模様。
12/24時間時刻表示切替、mile/km表示切替はもちろん装備。
サイコンを選ぶときに気になる積算距離編集、総走行時間編集機能も搭載しているのでコンピュータ乗り換えや電池交換のときも安心。
変わりどころは、裏面のボタンを押すとロックモードになってカバンの中で誤作動を防ぐ。
また、電池電圧警告インジケータまでついている。
TOPEAKのインターナショナルサイトの製品情報
http://www.topeak.com/products/Computersから日本語マニュアルPDFがダウンロード出来るので、詳しい操作方法などはそちらで。
日本語ウェブサイトからはリンクを辿れない。
この手の製品は操作感がわからないことには選べない。日本語サイトは製品情報も乏しく、いまいち売る気があるのかわからない。
視線移動の少ないブラケットに一覧性の高さ、満載された親切機能と、
いい意味でサイコンを意識せずサイクリングを楽しめる良品なのだが、レビューを見るまで知らなかったという人も多そうだ。
TOPEAKは意欲的で挑戦的なモノづくりをする企業で大好きだが、その魅力をもっと発信すべきだと思う。
価格評価→★★★★★ 安いし、機能を考えるとなお割安。
評 価→★★★★★ 速度のみ計測のサイコンなら過去最高の満足度
実測重量
本体のみ 24g
V12用ブラケット 40g