購入価格 ¥4,000前後
長らく後輪に履いてきた4000S2が かなり擦り減ってきたので引退させる事になりました。
購入したのが8月26日、おろしたのも8月26日ですが いずれも2016年の日付なので、延べ15ヶ月間 使用していた事になります。
4000S系に限らず コンチネンタルのタイヤ全般に言えるのが、経年使用でタイヤ幅が露骨に広がる点です。
例えば 23Cなら25mmに広がり、25Cなら27mmに広がります。これを拡大解釈すると、
4000SⅡの25Cを履いている人は 実質27Cを履いているのと同じ事になるので、ちょっと太すぎるような気がします。
バックを絞ったバイクだと、新品時には何もなかったのに 経年使用でタイヤがチェーンステーに擦るようになった、という問題が起こりやすいです。
あくまで個人の感想ですが、ワイドリム/ワイドタイヤの流行、立ちまくったシート角、内装シフトワイヤーに加えて
チューブレスタイヤやディスクブレーキの採用など、「現代ロードバイクのシクロクロス化」に歯止めがかかっていないのが非常に心配です。
話が逸れましたが、新品時には23mmだったタイヤ幅が、約半年で25mmにまで膨らんでしまったのが唯一の不満です。
というか それ以外に不満が無いくらい、良くできたタイヤという事です。
今年の1月に撮影した写真です。この時点で、ようやくトレッドのバリが無くなったくらいです。
早くもタイヤが太り始めていて、この状態でノギスを当てると約24mmありました。
今年の7月に撮影した写真です。タイヤサイドから糸が出てくる いつものアレです。ブレーキに絡まりそうで嫌だったので 全周に渡って除去しました。
タイヤ幅は とっくに25mmに到達しています。
今年の8月に撮影(略)
タイヤの膨らみのせいで、ロゴが引き伸ばされて滲み始めています。タイヤサイドを擦った訳ではありません。
この頃には既に糸がピロピロ出てくる現象は起こらなくなっていました。
(略)10月(略)
タイヤサイドの表層が剥がれ、白いケーシングが露出し始めました。
そして ようやく12月。
2つ打ってある摩耗インジケーターのうち1つが ほとんど消え去っています。
流石に使いすぎたと判断し、リムから取り去りました。
サイクルコンピュータを使っていないので 具体的な走行距離は分かりません。
チューブラーホイールを履いていた時期もあったので 丸々15ヶ月間使っていた訳でもないですが、
1万km以上走っているのも確かです。
というより、屋外保管期間も それなりにあったので、紫外線劣化は避けられないはずなのですが・・・。
ケーシングの破れが進んでいます。いくら何でもヤバいかと思ったのですが、この状態で 裏側まで貫通している穴は一つも見当たらないのです。
サイドが弱いと よく言われますが、本当でしょうか?そういう報告が多数ある以上は嘘ではないのでしょうが。
トレッドを指でつまむと、クレーターがあいているのが確認できます。
写真には撮っていませんが、4~5箇所ある穴のうち2箇所からは 0.5mmほどのガラス片が出てきました。驚異の耐久力、耐パンク性能です。
これまで、京都北部や奈良・吉野の荒れた峠道、未舗装の河川敷、京都御苑の境内(一面に砂利が敷いてある)、
ガラス片や金属片の散らばる事故現場跡を散々このタイヤで走ってきました。
驚くべきは、15ヶ月間の使用期間中、ただの1回もパンクしていない事です。(借り物のチューブレスリムにチューブを入れようとして しくじったのはノーカンでお願いします)
40~50km/hくらいで飛ばしていて、道路に横たわった巨大な枝をジャンプで飛び越えた(ちょっとだけ絡んだ)時は さすがに逝ったと思いましたが
かすり傷のひとつも負っていないのには参りました。フレームには小傷がつきましたが(笑)。
これ以上使い続けて タイヤが原因のパンクに見舞われるのが怖いので もう使いません。
今回は諸事情あり 別メーカーのタイヤへ交換しますが、それを履き潰した時には また4000SIIに戻ってくるのでしょう。
それだけ、15ヶ月ぶんの信頼は厚いという事です。
価格評価→★★★★★(寿命を考えれば 定価でも高くない)
評 価→★★★★★