購入価格 ¥3,080(定価)×2ペア
【マヴィックSSCを使い続ける】
レースに出る訳でもなく、そんなに機材にうるさくなく(いやそれは無い)、ただ何時もと同じ感覚で楽しく走れればそれだけで幸せなサイクリスト故、相変わらずブレーキキャリパーにはマヴィックSSCを愛用中です。
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=537&forum=18上記キャリパー、引きの軽さやコントロールのし易さが気に入っており、当時はデユラエースよりも軽くて安価でしたので、事実上、私にはこれしか選択肢がありませんでした。購入後2年程して製造中止のお知らせ。冒頭の理由であれこれ部品を変えることで、フィーリングが変わるのが嫌なので、3セット程ブレーキシューを買いだめしてありました。
【補修部品が無くなった・さてどうするか?】
で、最近、最後の1ペアも使い切ってしまいましたので、思案の末9000系に船毎交換しました。丁度9000系がリリースされ、デリバリーされた直後にオーダーしたのですが、即入荷。シマノやるなあ。
お値段1ペア(定価で)3,080円。これを安価と言えばいいのか高いと言えばいいのか判断に迷いますが、カンパのブレーキシューは船から抜きづらい とか 多分シマノより高いんだろうなと深く考えずに9000系。9000系のブレーキそのものが大変良いのはブレーキシューの性能向上も一因などというネットのウワサも散見していたので試してみました。
【9000系のブレーキシュー】
初めは戸惑いがありましたが3日で慣れました。恐らく、一皮剥いてからで無いと本来の性能が出ないパーツなんだと思います。
よく、カンパのブレーキキャリパーと9000系以前のシマノのブレーキキャリパーの特性の差についてのコメントを見ますが、SSCはどちらかと言えばカンパについてのコメントに近くて、握り込むと制動力を増していくタイプのブレーキだと思います。昔のVブレーキ等もそうなのですが、シマノのシューは正しい言い方かどうかはわかりませんが多少「硬くて」、効き始めにリムを掴むときの食いつきみたいなものは鋭いけれど、そのあと握りしめるとヤスリの様にリムを研ぐだけで、コントロール製に難があったと思います。
SSC+9000系シューの組み合わせは、制動力の立ち上がりが、純正同士の組み合わせより少し早いかなとは感じますが、ブレーキレバーを握り込んでいった時の「粘り」の様なものを感じます。この「粘り」みたいなものは、例えばブレーキを当て効きさせる際にもとてもフィーリングが良く、コーナーにオーバースピード気味で飛び込んでしまった時に、ラインが膨らみそうになって、当て効きで少しスピード殺したりする時などにも、違和感無く、安心感をもって使えます。
【総 評】
合成樹脂製の部品は経年劣化等もありますので、純正に拘らず、最新のものに交換して行った方が安心です。カンパももちろん、こうした消耗品のサプライの努力はしていると思いますが、国内だとシマノの入手性の高さにはやはり安心感があると思います。
一方配線、ワイヤー類のフレーム内への内装化が進み、フリクション(=引きの軽さやレスポンス)が悪くなる傾向から、カンパも11速化を機に、ブレーキのレバー比を見直しましたし、シマノも7900→9000系への更新の際に同様の理由からか、ブレーキのレバー比を見直しています。カンパでは10速/11速エルゴでのレバー側のレバー比の変化はそれほど大掛かりなものではなく、事実ブレーキキャリパーは同一のものでの互換性を保持していますが、SSCを11速のエルゴで引いてみると、ワイヤの余長が多いと、良く効くところまである程度握りこまなけれあならず、余長さを小さくすると、調整幅が少なくなるというジレンマを感じます。
メーカー推奨外の使い方なので致し方ありませんが、ブレーキというのは、間接的に路面状況やリムとのコンタクト等を手に伝える大事な手段なので、もう少し感覚的に違和感ないところまで調整を追い込んで行きたいなと感じました。
総じて良いものだと思いますので、5700/6700/7900系を使っていらっしゃる方は交換時にこちらを選ぶのも「アリ」なんじゃないかと思いました。
※写真は交換後のブレーキキャリパー全景、シューホルダーが黒なので真っ黒けっけになり、いい意味で「テクトロ」っぽいチープさになってます。全然気にしないけど、、、
価格評価→★★★☆☆(船ごと変える必要無かったのかも、、)
評 価→★★★★☆(悪く無いです)
<オプション>
年 式→2013
カタログ重量→ g(実測重量 未計測g)