購入価格 ¥9400くらい@CRC
掲示板の情報通り、BR-5600に不満がないのにIYHしてみました。
ブレーキレバーはTiagraのST-4501です。
非推奨の組み合わせですが、リリースレバーがない点を除けば普通に使えます。
ポン付けでいけるかと思いましたが、ワイヤーの固定位置が若干変わるので、
インナーは数センチ長く、逆にアウターは短くする必要がありました。
取付方法のイラストは指定トルク以外ほとんど文字がない多言語版で、
IKEAの家具の説明書みたいでおもしろかったです。

このブレーキ最大の特徴は、写真のように板バネを使用していることです。
これによって、BR-5600と比較して以下の2つの特徴が感じられます。
どちらも純正シューでの比較です。
1.レバーの動きが非常に軽い
遊びの部分はもちろん、握りこんでからも軽いです。
戻りもクイックなので、単純にバネが弱いわけではないようです。
この軽さはレースだけでなく、ロングライドでも生きてくると思います。
2.ブレーキ力が直線状に変化する
BR-5600はリムに接触した瞬間からグッと効いて、そこから握りこむと
山なりにブレーキ力が変化していく感じを受けます。
一方、こちらは接触しはじめは軽く、そこから握りこめば手への抵抗と共に、
素直にブレーキ力が強くなっていきます。
自作PCをしている方にしか分からない例えですが、Cherryの黒軸みたいな感じです。
もちろん単純にブレーキ力が弱いわけではなく、強く握りこめばそれだけグッと効いてくれます。
軽量な割に無理な肉抜きをしていないせいか、アームが負けている印象はありません。
「握りは軽いのに効きがよく、微妙なスピード調整がしやすい」という、
ある種理想的なブレーキだと思います。
テクトロからBR-5600に交換したときは「安心感」を感じましたが、
今回はそれ以上に「気持ちよさ」が印象に残ります。
絶対的なブレーキ力は向上していないはずなんですが、
「思い通りにバイクを操れる感覚」
「人馬一体で山を下る感覚」
etc...
とても感性的なもので、いまいち伝えづらいんですが、
この独特のブレーキ感覚は、本当に癖になります。
将来上位コンポに換装しても、このブレーキだけはこのまま使い続けたいです。
今年で生産終了なのが、本当に残念です。
唯一の欠点としては、MAVICのシールがただのデカールで安っぽいところです。
これ、たぶんプラモデルに使う物と同じだと思います。
これが剥がれると、ロゴも何もない謎のブレーキになります。
デザインも丸々としていて、高級感があるとは言い難いです・・・。
価格評価→★★★★★ 定価で★3つ、今なら★いくつあっても足らない大バーゲン
評 価→★★★★★ ブレーキングが気持ちいい、こんな感覚初めてです。
<オプション>
年 式→2009
カタログ重量→314g