購入価格たしか$250程度でした…(Ciamilloサイトから直販)
(写真にはSwissStop Race Pro GHPが装着されていますが、購入時はYellow Kingが付属しました。現在はKoolStopのアルミリム用が標準のようです)
いろんな意味で軽量ブレーキのベンチマーク的存在。
2005年辺りからweightweeniesで人気に火がついて、今に至るまで細かい改良を受けながら作られ続けているキャリパーです。フロントとリアでアームの長さやカムの仕様を使い分けるなど、かなり綿密に設計されています。すでにNegative GSLレビュー内で特徴であるカム機構についての私見を述べたので、ここでの重複は避けます。
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=7784&forum=18デビュー当時は200gを切る重量ながらちゃんと使い物になる制動力が備わっているので人気を博しましたが、今となっては些か設計の古さを感じます。ことにNegative GSLと比較して重量的なアドバンテージはほぼない(年式によって重量が数十g変動しますが、07Tiはパッドなし実測173g)上に、レバータッチもホイールロックに至るまでのコントローラビリティも無視できない差がある(GSLのアームは分厚くより大きなレバレッジに耐えられることに起因している)ので、見た目で選ぶのでなければ0G-07Tiにする理由はもはやないと思います。私ももうGSLに慣れてしまったので、タッチがあやふやでリアがロックしやすいこちらを積極的に用いる気はとうの昔に消え失せてしまっています。しかし、華奢で危険な感じのするルックスは好きなのですが…
Shimano STIの新しいレバー比に対応するカムがリリースされています。2009年発売以前のモデルとST-7900や6700を組み合わせたい方は直接メーカーのウェブサイトで注文すると良いでしょう。
http://cycling.ciamillo.com/ 写真上に写っているのが対応前のカムで、下が新型のMulticamです。どちらもフロント用ですが、対策後のカムは長さと角度両方に変更を受けているようですね。試しに交換してSRAM Redと組み合わせてみましたが、ちゃんとセットアップできませんでした(ワイアーの引き量が全然違う)。これはST-7900・6700専用設計だと考えられますので、該当するSTIを使う予定がない方は旧来のカムから変更する必要はないでしょう。
価格評価→★★☆☆☆(性能を考えると、割高)
評 価→★★★☆☆(今でも使えなくはないですが、もう型遅れでしょう)
<オプション>
年 式→2008
カタログ重量→ 133g+31g(実測重量 142+31g)