*概要
・手ごたえ十分な激坂ヒルクライム
・当日受付可。その他いい意味で小規模な大会。
・ランチパーティ有。その他ホスピタリティも充実
5月12日に開催された車坂峠ヒルクライムに参加してきたので、レポートします。
毎年GW明けに開催されているこの大会、
正式名称はサイクリング・フェスティバルあさま信州・小諸 押(つい)てったってイイじゃないか!車坂峠ヒルクライム」
この「押てったって・・・」というのは地元の言葉で、「押す」という意味だそうです。
自転車を押して上がってもいいじゃないか、との言葉に偽りなく、距離12km、標高差1000m、平均斜度8%超、屈指のヒルクライムコースです。
*コースについて
CBNでも数多くのレビュアー諸兄方が挑戦されているチェリーパークラインが大会コースです。
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=5485&forum=124高配はほぼ全行程で6%を超えており、足を休める場所がほとんどありません。
12km、ひたすら登り続けます。
唯一の平地区間と言えるのが、中間の6km地点にあたる、通称乙女スロープと呼ばれる個所。
試走の段階ではここで休もうと想定するのですが、
応援の方々が固まっている場所でもあり、温かい声援をうけてついペダルを踏み込んでしまいます(笑)
上の写真は乙女スロープ付近のチョークアート。
スタート地点付近にもいくつかあります。
乙女スロープを超えた後は多少高配が落ち着きますが(それでも緩くて5%越えが基本)、
ラスト2km、ゴールである高峰高原ホテルが見え始めてからの高配が特にきつく、
なかなかゴールにたどり着けないもどかしさがあります。
ですが坂を踏み越え、標高2000mから見る雲海は感動の一言。
天気が良ければ遠く南方に富士山が見えます。
*大会について
この大会の特徴は、いい意味で小規模な大会だということ。
この大会の募集人数は全カテゴリー併せて600人。
参加者の多い大会だと、前日受付でないと参加できない場合が多いですが、
この大会は事前の連絡なしに当日の参加受付が可能です。
関東圏から高速道路で約2時間、日帰りで参加することも可能です。
一方で前日の受け付けもあるため、現地で一泊して観光を楽しみつつ、万全の態勢で挑むこともできます。
*ホスピタリティについて
また今日日のスポーツイベントとしては珍しく、計測チップを使用せず、
運営とボランティア方の目視によりタイム計測を行っています。
曰く、過去の大会で経験を積んだプロのボランティアが計測するので誤差は少ないとのこと(笑)
チップを使用していないため運営費用が安くなり、その分ホスピタリティの拡充に注力されています。
・ホスピタリティその1:ゴール後のトン汁とバナナ
ゴール後の高峰高原ホテルではトン汁とバナナのサービスがありますが、
このトン汁がやたらと大盛、さらに分葱はセルフサービス、さらにさらにおかわりもできるというサービスっぷり。
・ホスピタリティその2:ゴール後のランチパーティ
タイムの掲載(目視確認なのにやたら早い)と表彰式を待つまでの間、受付会場前でランチパーティが開催されます。
会場ではサイクリストスープなる、地元給食調理師の方が作ったミネストローネスープが無料でふるまわれています。
たっぷりの野菜とトマトのリコピン成分が疲れた身体に染み渡る、美味しいスープです。
会場でも大人気で途中で品切れになっていました。
また大会参加者には800円分の金券が配られており、会場で使用することができます。
おにぎり、パン、焼きそば、フランクフルト等の定番から、
おやきやコロッケ(通称こもろっけ)、地元有名ラーメン店の出張屋台なども出店しており、バリエーションが豊富です。
他にも地元のお米やお蕎麦などのお土産も売っています。
・ホスピタリティその3:参加賞のお土産
受付時に貰えるお土産も、地元産の炊き込み用雑穀と味噌、地元企業のポタージュスープと、食べ物尽くしです。
ちなみに雑穀と味噌は前年度から引き続きで、ポタージュスープは前回の1つから2つに増えていました(笑)
*まとめ
コースの紹介より、それ以外の紹介のほうが多くなってしまいました。
規模は大きくありませんが、コースの険しさと地元ボランティアの方々の援助が心に残る大会です。
GW明けの自転車シーズン初めのイベントとしていかがでしょうか。
価格評価→★★★★★(食事券付きで5500円は安い)
評 価→★★★★★(12kmで疲労困憊、まさに激坂です)