トウガラシと鳥とオイラakka 2014-12-16 12:33 3692 hits akkaさんのすべての写真 フォトギャラリーTOP SALSAのバインダー、やや高価であるが見栄えも良く機能もしっかりしていて、BromptonやBD-1等の折りたたみ自転車のユーザーにはお勧めの高品質な製品であるが、最近はなかなか見かけない。もしかしてディスコンになってしまったのであろうか。HPにも昔のタイプは載ってない。 SALSAのトレードマークは唐辛子であるが、このバインダーも唐辛子を模して作られていると聞いた事がある。 ところで、唐辛子の辛さを鳥は感じないことをご存じだろうか(おっ。強引な展開w) 唐辛子は進化の過程で種子を運ぶパートナーに鳥を選択した。虫の場合は実を枯らしてしまうし、動物はその臼のような歯で種子をすりつぶしてしまう。 そこで唐辛子は自らの種子を包む実を、抗菌、防虫効果があり、哺乳類が忌避する辛味成分が含まれるように進化した。この辛味成分については選択的に鳥には感じないように出来ている。その他、鳥が食べると健康になる成分を有している。 例えば現在養鶏用のエサの中には唐辛子がブレンドされる。唐辛子やその仲間のパプリカを与える事により、鶏の健康が増進されかつ卵黄がオレンジ色になるため、高級な鶏卵を採るためによく用いられている。 また、その昔、文鳥飼育がブームになった頃があった。その頃の飼育マニュアルにはトウガラシ水というものを用意しておき、文鳥の体調が思わしくない 時はそれを飲ませると喜んで飲み、不調も快癒すると書いてあったそうだ。(オイラはヤングなのでおじいちゃんからそう聞いたw) トウガラシは実に鳥の好む味と色彩、健康成分を身に纏い、その実を食べさせることで、葉ですりつぶされることなく遠方まで種を運んでもらい、種を維持・繁栄するべく願っているのである。 一方、人間はトウガラシの辛味を好ましく思っており、品種改良までして食用に用いている。足を温めるためだけの為に靴下に忍ばせたり、必ずしも必要でもないのにうどんや蕎麦、鍋の具材に振りかけたりしている。 ここで思い返して欲しい。我々はトウガラシを支配していると奢ってはいないか。進化の過程でトウガラシにまだ認められていないことを忘れていないか。 辛味というのは、味覚のなかで痛覚に相当するそうだ。新陳代謝を活発にして、脂肪を燃焼させ痩身効果があるとか喧伝しているが、人間における有意な証明はされていないそうだ。あれは体が苦痛と感じ、交感神経を刺激し、その反射作用として体温上昇、発汗しているだけなのではないか。 韓国の研究機関の研究に依れば(大量の)カプサイシンは体内の免疫を司るナチュラルキラー細胞の活性を阻害し、ガンの発生を促進するとのことである。これはトウガラシを多用する国の研究成果であるため、注目すべき内容と思われる。 オイラはキムチや豆腐チゲを食べるとき、トウガラシ様への感謝の気持ちを忘れず、認めて頂くべく、種を遠くに運ぶことを誓いながら食べ、遠乗りの時は各所に種を置いてまわるようにしている。 「明日世界が終わるとしても、オイラは唐辛子のタネをまく」 (すみません。最後の段落はウソです。) |