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[ROAD] KUOTA KHARMA 2010


 
sole  2011-2-26 16:54
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[ROAD] KUOTA KHARMA 2010
購入価格 1472.5CHF(送料込み) →2010.10末のレートで約127千円

BellatiSportにて、「自分にご褒美」として購入。
結果的に、一番の円高のときに「買い抜ける」ことができたようでラッキーだった。

前車(Scott Speedstar)とジオメトリ表を見比べつつ、XSサイズ(仮想シートチューブ長485、実長C-T436)を選択した。
当方、身長160cmちょいのチビちゃんである。スタンドオーバーハイトの余裕をどう取るかで、仮想シートチューブ長450のXXSとで最後まで悩んだ。
スタンドオーバーハイトはシューズを履いたときの股下に関係するので、XSでもクリアランスは取れており、杞憂であった(はやく気づけよ俺)。
また、後述するジオメトリ考察を先にしていれば、XXSという選択肢は出なかったであろう。レース指向ということであれば、また違ってくるが。

KEBELのXS(仮想シートチューブ長480)も選択肢に上がったのだが、レースよりということと、結局値段でパスした。

BBの規格の最終確認などを経て、発注後2週間程度で到着した。関税は¥1200だったか。

同梱されていたのは以下。
フレームとフォーク、
ヘッドセット、KUOTAのロゴ入りトップキャップとスターファングルナット
専用品のシートポスト関連部品、8mmスパナ
フレーム保護用のゴム製パーツ

当然説明書の類は入ってない。
ネット上の組み立て記などを参考におずおずと組み立てる。
以下は悪戦苦闘?の組み立て記と、ほんの気のせい程度のフレームセットの実走レビューである。

~ ~ ~
ヘッドセットが付属してきたので、余計な心配はしなくて済んだ。
ロードバイク組み立ての本も買ったけど、ヘッドセットの組み方は出てなかったぞ。
規格が乱立していて一筋縄じゃいかないのは分かるけど、基本くらいは押さえていて欲しい。
~以上アセンブル初心者よりの不平不満~

ヘッドセット組み立てには、拙レビュー
http://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=8008&forum=84&post_id=13657#forumpost13657
に記載されたリンクURLのほか、
http://motoweb.at.webry.info/201007/article_5.html
このあたりも参考にさせていただいた。

問題はクラウンレースのインストールとスターファングルナットの圧入。
なお、クラウンレースのインストールにはこの方法
http://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=6409&forum=106
コラムカット後のスターファングルナットの圧入は、ナットとM6長ネジを使って圧入する方法
http://blogs.yahoo.co.jp/cjncm022/26572906.html
(M6長ネジという項でDIYカテにレビュー投下します)で解決。
余談だが、クラウンレースインストールでManInside氏の言うこと聞かなかったため、フォークの塗装にクラックを入れてしまったorz
すかさずタッチアップしたけど。

問題はそれくらいで、あとはコンポの説明書にしたがい、所定の箇所にグリスを塗りつつパーツを組んでいく。
クランクセットの取り付けに難儀したが、BB、前後のブレーキとディレーラーの取り付けは難なく終了、仮組みを完了した。
なお、フォークコラムはアルミなので、ホームセンターで1000円前後で売っているパイプカッターで簡単にカットできる。ヤスリで盛り上がった部分を削りつつ面取りするのに、大して手間はかからない。カット開始から10分前後で処理も終わるくらい。

シートピラーは専用品。カーボンの積層は厚くて頑丈そうだが、意外と重い。サードパーティ製パーツに交換ともいかないので、軽量化阻害要因か。
また、サドルの組みつけはちょっと複雑。前後二本締めの形式なのだが、前のネジが前後に長いシートピラーに埋もれるため、こいつをシートポストの底から入れて、ヤグラとポストの間で8mmスパナをつかってネジを回す方式になっている。
kharmaの購入を決めていて、あれこれ検索する間に予備知識として仕入れていたけど、そうでなかったら相当面食らったことは間違いない。それに、出先で調整する場合に携帯ツールの他に8mmスパナが必要になる。これはマイナス点。セットに付属してくるスパナは、精度が出ていないが実使用には耐えるので、用心深い人は持ち歩くと良いかもしれない。
・・・とあれこれ書いてきたが、これって前後二本締めのシートピラーでは常識なのかしら。

シートピラーのクランプ部周辺にFINISHLINEのカーボンアッセンブルコンパウンドを塗って、弱めのトルク(皆さんはちゃんとトルクレンチ使ってくださいね)でじわじわとネジを締めたが、問題なく固定されている。
以前は1本締めで問題が出た箇所らしいが、2010モデルではネジが2本になっている。
また、シートポストの外周が大きいため、サドルバッグのお尻についているベルトは役に立たないことがある。n=2で恐縮だが、TOPEAKのウェッジバッグは合格、ORTLIEBは失格。

慎重と言うか、ビビリな性格のため各部のアウターワイヤーを長めにしたまま組み上げ。ここはあとで調整してやろうと思っている。
ホイール周りとハンドルは前バイクからの移植。

エアロ形状を意識したデザイン,ペイントワークはなかなかのもの。前三角とフォークの黒地部分は、賛否あるかもしれない12Kという粗めの化粧カーボンがクリア仕上げで見えている。後ろ三角は同じように見えるが、黒く塗装されていてカーボンの地は見えない。

~ ~ ~
カーボンの恩恵は持ち運び時、発進時に大きく感じる。なにしろ、前バイクよりも二キロ以上も軽いバイクなのだから。ところで、カーボンの振動吸収と言うのは顕著には感じません。あるにはあるけど、「これがカーボンの乗り心地か!」というほど感激はしなかった。これは先にチューブレスにしてしまっている+サドルをレーシーなものにしたからかも。

剛性はヘナチョコの私からすれば十分。よれたりするような不審な挙動は感じられない。
一方で、フルアルミの前バイクのときに感じた、踏み込むトルクを増したときに跳ね返してくるような感じは少なく、踏み応えという意味ではどこか軽いような感じ。カーボンフレームなりのしなりで荒いペダリングを助けてくれているのかな、と感じます。

操作性の点で大きな違いを感じなかったが、若干クイックめの設定になった。乗車ポジションは前バイクとほぼ同じに調整できている。
具体的には前フレーム比でリアセンターが+1mm、トップチューブ長+4mm、ヘッドアングル+1度、フォークオフセットは前と変わらず。で、ホイールベースは-12mm。リアホイールに合わせてカットアウトされたシートチューブのデザインから、リアセンターが詰まっているのかなと思ったが、それほど過激なデザインではないようだ。
ところで、flare氏のヘッド周りのジオメトリ考察
http://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=7947&forum=49
によると、乗り味は「ヘッド角0.5度で大きな違い」なのだそうだから、大きな違いと感じなかった私はそれほど鋭い感性の持ち主ではなかったようだ。ほんの少しだけ、手放し運転が怖いのはヘッドアングルが立ってトレールが短くなったぶん、挙動がクイックになったということか?
かと思いきや・・・BB下がりが前フレーム比+7mm。カーボンの素材特性と相まって、このへんが踏み込んだときのやさしい感じを出してくれているのかもしれない。体重を預けて踏み込んでいくようなダンシング(俗に言う「休むダンシング」)がしやすくなった。

トークリアランスには配慮されてなく、165mmクランク+足のサイズ25cmの自分で、前輪とつま先が干渉しまくる。走行中にあたったことはないので心配には及ばないのかもしれないが、停止時の取り回しは良くなく、不便な思いをしている。引っかかってコケたらかっこ悪いよね。
これは前バイクでも同じなので、とくにこのフレームのネガではない。スポーツバイクというものは、チビであるデメリットが比較的小さいスポーツだと思うが、自転車の設計思想は大柄な欧米人向けのもので、機材面で何がしかの苦労はあると、いろいろ検討した結果わかってきた。

それからもう一つ。
このフレームの空力設計のおかげなのか、チューブレスタイヤ&ホイールに馴染みが出てきたためなのか分かりませんが(おそらく両方ですね)下りや集団内での空転時、やたら伸びるようになった実感があります。

ロードバイク歴短い乗り手のレビューなので、参考までに。
乗り込んで分かってきたことがあったら、追ってレビューします。

価格評価→★★★★☆(性能は価格とのトレードオフ、お買い得とは思います)
評   価→★★★★☆(もう少し軽ければ)
<オプション>
年   式→ 2010
カタログ重量→ 1210+510g(誤差±5%と明記、イタリアメーカーにしては律儀?)
 
sole  2012-6-9 23:50
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[ROAD] KUOTA KHARMA 2010
上記レビューの追記。

組み上げから約1年半、5000km弱を乗っての再レビュー。

○フレーム剛性・乗り心地
上記レビューのとおり、剛性はヘナチョコの私からすれば十分。大パワーのスプリントをしたり、高速の下りをこなしたりしたら別かもしれないが、今のところ不審な挙動をして恐ろしい思いをしたことはない。とりあえず、回転バランスがとても良いWH-6700のおかげもあって、60km/hくらいまでは大丈夫である。
ペダルの踏み込みに対して跳ね返してくるような感じ(前のアルミバイクではヘンな急加速をすると感じたものだ)はあまりない。「踏み応えという意味ではどこか軽いような感じ」と上記レビューでは書いているが、これはBB回りが横方向へたわむことによるとわかった。設計上狙ったものなのか弱点なのかは判らない。何か不都合があるかというと、特にない。
加速の感じは普通。軽量高剛性のバイクに乗ってゼロ発進とか急坂のダンシングで比べてみたら違うのだろうけど、比較対象を持っていないので。要は、しなやかさを感じて扱いにくいと思ったことはない、ということだ。素直なバイクである。

エアロフレームは縦方向の剛性が過剰になり乗り心地が悪化する傾向にあると言われるが、コンフォート系に位置づけられるこのフレームでそのようなことは感じたことがない。先日、スピード抑制のために設置されたバンプ(30cmくらいの間隔で複数の凸が連続する)に
高速で突っ込んでみたことがあるが、弾かれるようなこともなく、直後に手がしびれるといったこともなく至って安定していた(まあ、おすすめはしない行為である)。石畳などは走ったことがないので、これ以上のことは判らない(苦笑

若干のマイルドさ故、レースのような走りよりも淡々とロングライドの方が似合っているフレームだと思う。


○ハンドリング
前レビューではあれこれゴタクを並べていたが、あっという間に慣れた。ハンドリング特性の違いは、複数のバイクを同時並行で乗り分ける場合には問題になるのかな。慣れると、むしろクイックじゃなく安定志向なのかと思うようになった。サドルやハンドルのポジションやライディングスキルでいくらでも印象は変わってしまうと思うのだけれど、下りコーナリングで切れ込みすぎたような経験はないから、この印象はまあ正当なものだと思う。


○ジオメトリとポジション
なぜかXSサイズだけ、BB下がりが75mmと若干大きい。数字の上では、サドルが低くコンフォート寄りのポジション、低重心で安定志向、となる。しかし各サイズで同じようになっているわけではなく、これより大きいサイズだと70mmで固定となる。ヘッド角やシート角あたりとの兼ね合いでこうなったのだろうか?ちょっとコンセプトが不明なところ。
だから何か変わる?いや、ぜんぜんわかりません。


○ペイントや仕上げ
カーボンクロスやフレーム形状を十二分に生かしたペイントワークが美点のフレーム。塗装の質も悪くない。あちこちぶつけてクリア層が剥げたり、小傷がついたりしているが、これは使用者が細かいことを気にしない性格なためで、特に塗膜がデリケートだとも思わない。
各部の精度にも問題はなく、フレームをポンと入手して組むのに問題はなかった。BBシェルも平行が出ていたし、ヘッドの動きにムラがあるわけでもない。
精度については、多数生産されているうちの一つをユーザーが手に取って感想を述べてもあまり意味はないと思うけれど。
付属のケーブルアジャスターの品質はあまり良くない。本来はそうしょっちゅういじる場所ではないから、まあいいのかな。


○空力性能
前レビューでは「下りや集団内での空転時、やたら伸びるようになった実感」をしている。確かに空力性能はいいと思うけど、検証できる訳でもないですね。たぶん、フツーのフレーム比で、ホイールとかフォームとかヘルメットとかで簡単に逆転できるくらいの差しかないんじゃないでしょうか。身も蓋もない話ですが、ホビーライダーには「エアロ」っつう言葉とかデザインとかが醸し出す雰囲気が大事なんだと思います(笑


○とりまわし
リアのブレーキケーブルがフルアウター。NOKONとか使ったらピースの数で大変なことになりますよ!
途中で引っかかりが全くないので、ハンドルを切るとアウターケーブルがフレームの中をわずかに前後することになる。ケーブルの前側入り口でアウターが削れてボロっちくなるのが不満。ケーブルの入り口でバンドでもつけて固定する方法はないか、考え中。ワイヤーが遊びにくくなれば、タッチもしっかりするだろうし。
それが原因でルーティングがやりにくいということはない(入り口のプラスチックピースのところで多少つっかえる感じはある)。後ろ側のケーブル出口が上向きなので、キャリパー回りの取り回しはむしろ容易ではないだろうか。
シフトケーブルの取り回しはごくふつう。ダウンチューブにアウター受け兼ケーブルアジャスターがある。クラシックなバイクと全く同じである。

リアセンターが短くて、若干リアホイールの着脱がしづらい。リアセンターの短さゆえ、シートチューブにカットアウトが施されているほどだ。ま、これはチューブ上部が翼状に後方に伸びているだけで、それほど過激でもないのだが。

前レビューでも触れたが、ちょっと微妙な存在が専用品シートポスト。デザイン状の統一がとれ、フレームの中でも空力性能を大きく左右する部分らしいのでいろいろとご利益があるのだけど、これきっと決して軽くない。測ったことはないけど。それに、オフセットが選べないのが人によっては欠点になるだろう。ヤグラは特段調節幅の広いものではないし。

余談だが、Wheel Manufacturingのディレイラーハンガー#96を使うことができた(別途レビューあり)
http://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=6785&forum=47#forumpost16570
なお、いろいろと問題はあるので社外品スペアパーツの流用は自己責任で。

価格評価→★★★★☆
評   価→★★★★☆


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