購入価格:図書館で借りました(定価は1900円)
タイトルからは自転車はあんまり関係なさそうに思えますが、自転車についても結構書いて
あります。
日本に比べるとヨーロッパは自転車乗りにとって天国とも言えるぐらいに、優遇されているという
話を聞いたことがあると思います。
中には、実際にヨーロッパへ行って、カルチャーショックを受けた人もいるかもしれません。
本書では、そんなヨーロッパの交通事情がどうなっているかを紹介しています。
ヨーロッパの国々が、いかにして都市部から自動車を追い出して、自転車や路面電車を移動手段に
使うようになったのか、いくつかの国の事例が書かれています。
自動車を乗り入れ禁止にしたり、自動車の税率を上げたりといった手法が行われています。
その代替手段として、自転車が活躍しているわけです。
本書を読んで感じたのは、自動車を追い出して結果的に自転車が優遇されたということです。
つまり、最初から自転車が優遇されていたわけではありませんし、自転車を優遇する目的で街作りを
したのでもありません。
そもそも自動車を都市部から減らそうとしたのは、大気汚染や渋滞による経済損失があります。
そしてエコロジーという観点も。
都市部から排ガスや渋滞といった自動車公害を無くすために、街から自動車を追い出したら代替手段
として、手軽に利用できたのが自転車だったわけで、もしも電動バイクの普及率が自転車よりも高ければ、
そこまで自転車に優しい街にはなっていなかったのではないかと思います。
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=8997&forum=105&post_id=15443#forumpost15443こちらにある通り日本での自転車における立場が変わりつつありますが、ヨーロッパの現状をうらやむ
だけではなく、なぜそうなっているのかを理解するのに役立つ本です。
この本は、役所向けを想定しているのか、いろんな役所や団体の連絡先が載っているので、語学堪能で
興味のある人は問い合わせることも可能です。
価格評価→借り物なので評価無し
評 価→★★★★☆
<オプション>
年 式→2011.04.15発行
実測重量381g(図書館でしているビニールカバー含)