購入価格 ¥3,800(定価)
竹である。竹のグリップである。
このグリップは、オレゴン州ポートランドに社を構えるPortland Design Works(PDW)の作によるもの。
http://www.ridepdw.com/以前にminoriさんが同社のスピード・メタル・グリップをレビューされている。
実物を見たが、これもなかなか魅力的なグリップである。
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=5709&forum=12#forumpost9460この会社、2008年のデビューってことらしいが、
>天然竹、レザーなど環境に負担を掛けにくい素材を製品に採用しており、
>使用済みのペットボトルを素材としたフェンダーなども今後予定するなど、
>環境に対する意識が大変高いブランドで、同社はパタゴニアの創業者が立ち上げた、
>売り上げの1%を環境団体などに寄付する1% For The Planetにも参加しています。
なんだそうな。
環境に対する意識って辺りは、創業者たるエリック・オルソンがveganであること、あるいはveganになった経緯、
なんて辺りも影響しているんだろう。
まぁ、経緯は知らんし、あたしゃ好き嫌いする人は嫌いだが(違
(vegan=肉・魚だけでなく乳製品・卵も食べない人)
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さて、この竹グリップだ。
無論竹と言っても、表面は磨き上げられて滑らかなものとなっている。
握った感触は正に竹。
我々の手は、自然素材には敏感だ。
今現在の冬と言う季節ではちと冷たすぎるが、夏だと熱くならないだろうし、気持ち良かろう。
自分が購入した理由も「手触りが気持ち良い」からであった。
この手触りの良さを活かす為にも、グローブは使用しない方が良い。
大体が、ヘタなグローブでは逆に滑ってしまうから。
素手の方が滑らない。むしろ、しっとり手に馴染む。
もちろん、グリップ自体は回らない。
ダブルロックでしっかりロックされる。
実際に走ってみると硬い。
かなりショックが来る。
20km程度で既に手首への負担が厳しい(痛くなる)。
これは前傾姿勢のMTBで、ストレートハンドル使用と言う条件だから、と言う事であろう。
手首に体重がかかるわけで、フロントサスがあるとは言え、グリップに「逃げ」が無いので結構厳しい。
アップライトポジションにして手首への荷重を減らせば、ここまで痛くはならないだろう。
逆に言うとそういう為に使うグリップである。
シングルスピードにプロムナードハンドルでゆったりと流す、そんなバイクに向いている。
実際、創始者のエリック・オルソンのバイクは、SURLYのシングルにプロムナードハンドルを使い、
このグリップ(とPDW製の荷台)が付いている。
http://www.flickr.com/photos/bikedaily/3312793751/こんな使い方をするバイク用のグリップなんだと思う。
まぁ、こんな使い方って、結構使い方が限定されちゃうけれど。
それにしても、このエリック・オルソンのSURLY、良い佇まいだ。
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最後にこのグリップのパッケージに書かれていた能書き。
The natural bamboo will beautify any bike, but don't park your bike near pandas.
訳すまでも無いとは思うが、要するに、
「(竹だから)パンダの近くに駐輪するなヨ!食われるゾ!」と。
大体において、グリップの商品名が「Panda treat」=「パンダのご馳走」。
小気味良いアメリカンジョーク飛ばしやがって、コノヤロウw
価格評価→★★★☆☆ 安くはない。
評 価→★★★☆☆ 手触りはとても良い。ストレス無く運用できるバイクが限られるので2つ減。
ちなみに、「使用済みペットボトル素材フェンダー」は、PDWのWebサイトに載っている。
sodapop fendersと言うヤツがそうだ。
ペットボトル出身だからsodapopとは、これ又ネーミングが粋だねぇ。