購入価格 ¥3,500
ベンチャーな雰囲気漂う、Portland Design Works(PDW)が世に問う意欲作。スピードメタルってあのヘヴィーメタルのサブジャンルのことなのでしょうか?それはさておき、内側のロックリングが無駄に(?)大きく、なかなかの存在感です。アルマイトの発色は美しく、PDWの大きなロゴも個性的です。グリップ全長は126mmで、ODI RUFFIANより4mmほど短くなっています。
【ロックリング】
外側は一般的なロックリングですが、内側はイモねじで樹脂製のプレートを介して締めこむ設計です。それはそれでよいのですが、内側と外側で使用するアーレンキーのサイズが違いますので、面倒といえば面倒です。それから、ODIやunauthorizedのものより高トルクで締めないと、グリップが回ってしまうように思われます。
それより何より問題なのは、右シフターとの相性です。950系のXTRを使用していますが、シフトアップのときにレバーと干渉してしまいます。シフターを内側に寄せるとグリップを握ったときにレバーが遠いので、私の場合外側に寄せて、シフトレバーを操作した時にロックリングの溝の真ん中ぎりぎりで当たらない位置に固定するしかありませんでした。まあ、古いシフターですから致し方ないことかもしれませんが、現行モデルではどうなのか、気になるところです。
先述の通り内側のロックリングには深くて丸い溝があり、ここを握ることでバイクコントロールがしやすくなるそうですが、レバーがあるのでまったく握れません。デザイン以外に何の意味もなくなってしまいました(笑)。もっとも、私は元々グリップの外側を握るタイプですので、実用に際してのストレスはありません。
カラー展開は、レッド、ゴールド、ブルー、ブラック、シルバー、ホワイト、ピンクの全7色で、どれも非常に美しいです。
【ラバー部分】
ヤスリ目パターンのラバー部分の全長は80mmで、かなり太めです。先人もご指摘の通り、RUFFIANよりボリュームがありますが、やや柔らかめのゴムを使用しているためか、それほど太さは気になりません。細くて柔らかいunauthorizedと、硬くて太いODIの合の子といったところで、自分にとっては新感覚です。はっきり言って好みです。
そして、このグリップの特性のお陰で衝撃吸収性がかなり高く、舗装路のちょっとした継ぎ目やひび割れなどを通過する際に、その快適さを実感することができます。使いはじめはちょっとした感動をおぼえたほどです。ただ、耐摩耗性は低そうなので、卓越した衝撃吸収性も長持ちしないのかもしれません。なお、別売りのラバー部分のみの交換が可能です。
クールかつ個性的で、ショック吸収性も素晴らしいので、シフターと干渉しないことが確認できればお勧めできます。ちなみに、このPDWは売り上げの1%を環境保護団体に寄付する、1% for the Planetのメンバーです。
ODIおよびunauthorizedのグリップについては、下記リンクをご参照ください。
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=7274&forum=12https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=3818&forum=12価格評価→★★★☆☆ けっこうなお値段ですが、納得。
評 価→★★★★☆ デザイン性は素晴らしいし、機能性もなかなか。
年 式→2010
カタログ重量→140g