自転車レースは石畳でも行われるという。
パリルーベなどは一度は耳にしたことがある。握り拳大の石が敷き詰められたもので、過酷なコースであることは想像に難くない。
ここ、矢倉緑地も石が敷き詰められた緑地であるが、ヨーロッパの石畳というよりは日本風で、大阪湾につかわれたものと同じ犬島の石が使われているという。
緑地として作られた経緯もあるが、特筆すべき点として、干潟や潮だまりがあることだろう。
すこし掘ってみると、カニなどが見られるようだ。
大阪市内唯一の自然海岸緑地であり、安全柵も設けられているが釣りなどのために柵の外側へ出ることも許可されている。
また、内地側は小高い丘となっており、野鳥の観察等もできるようになっている。
非常に景観もよく、夕日が沈む様子を堪能できる。
アクセスも自転車乗りの観点から見ても悪くはない。
なにわ自転車道から、西島自転車道を経由してゆくことができ、かつここから大野川緑陰道路などにもゆくことができ、サイクリング中の休憩などにも良いのではないだろうか。
注意点として、海端であるため鉄製の自転車などはサビが生じてしまう恐れがある。
大阪市はお世辞にも自転車にやさしいともいえないし、楽しい道も少なく、自転車乗りには厳しいところではあるが、ここのようなちょっとした自然を感じることのできる場所が存在する。大阪でサイクリングはちょっと…という方も、大阪市内で走るのはつかれるよ…という方も、ぜひ訪れていただきたい。
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走ってみると、かなりの路面のギャップを感じる。
どちらかというと本当に凸な石の形なので、予想以上に走りづらい。写真では伝わり辛い。というか、ビンディングシューズで歩くことすら恐ろしい。
だが、ちょっとアスレチックのようで楽しいものではある。絶対にカーボンバイクなどでは走りたくないが。
外側はしっかり敷き詰められているが、内側は石と石の隙間も開いているので注意が必要。
ちょっとした息抜きに、ぜひ。
評 価→★★★★★
<オプション>
年 式→1999
石の原産地→犬島