CBN Bike Product Review

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CycleOps PowerCal


 
Rawlife  2012-9-9 22:17
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CycleOps PowerCal

購入価格 ¥10500

①使い勝手
前に使ってた猫目も、ガーミンの心拍計も基本プラとゴムでつかれていたので
胸に取り付ける際も、鍵のように差し込んでひねってはめるタイプでした。

ところがこのPC、なぜかボタン。
重量的にも、着け心地的にもl個人的にはあまりよくはないです。激しく使ってたら錆びる&取れるんではないかと心配になる構造。
あとベルトの調整が2か所あるタイプなので、えらく調整が面倒よって使い勝手はあまり好きではありません。慣れればまぁマシってぐらい。


②数値

元よりちゃんとした測定をしてくれるものではなく、あくまで推定値なのはいうまでもないですが、走りながらでる数値にはかなり疑問が残ります(というか止まってても数字でるしね)

ただなんやかんや練習が終わった後にアベレージを見ると、納得のいく数字
要はいわゆるパワー計としてレース中に使うものでなく
都度の結果(平均値)を目安にトレーニングをするためというものだと思います。

③値段
今回取り扱いを始めたキルシュべが1万円
ちょっとまえの海外通販やTREKストアなんかと比べてもお得感があります
(追記:このキルシュべさん、問い合わせのレスポンスは早いし、発送も早いし個人的に高評価)



結論

トレーニングとして使う人にとっては、パワータップホイールの値段を考えたらかなりお得な気がします。ただ正確な数値をもとにレースやヒルクライムに使う人には全然お奨めしません。 既存の心拍計に、おまけがつきました!って感覚でいいかと思います

価格評価→★★★★★
評   価→★★★★☆
 
nurunurupo  2012-10-28 17:01
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CycleOps PowerCal

購入価格 £63.75(wiggle)

心拍からパワーを計測するという一風変わったパワーメーター。
他のパワーメーターと比較して10分の1程度の価格と、プロも行っているパワートレーニングとはどういうもんぞや?
と興味を持ち、正確性にはあまり期待せずに購入。

どうやらガーミン製のサイコンとの間で不具合がある模様。クランク回転時は正常なケイデンス値が出るものの、
静止時には255と表示されてしまう場合があるとか。購入する人は注意されたし
(自分のサイコンは edge500 ver2.80 ですが、エラーは出ていません)


装着はボタンで行う。


汗が入り込むので、錆びないかと少し心配。
(画像が見づらくてすいません)


それで肝心のパワー計測の正確性はというと、正直言って良くわかりません。
エアロバイク時と比べると、同じぐらいのような、高く計測されているような・・・
ブログでは、パワータップと比べて10%程度の誤差と書かれているところが多いようだ。
心拍のみしか使わないということで、下りや平地の踏んでいないときでも数値出ちゃうんじゃね?
と思っていましたが、変動も感知しているようで、程なく0Wになってくれます。
ただ瞬間ではとんでもない値の出る場合があるので、ある期間の平均ワット数を見るためのものであることは間違いないと思う。

参考に5時間弱乗ってきた結果を貼り付けますので、各人で判断してみてください。
風速は2~4mだったかな。
坂を混ぜることで、貧脚振りをごまかしていますw

概要
距離: 108.95 km
タイム: 4:45:23
平均スピード: 22.9 km/h
高度上昇値: 1,247 m
カロリー: 2,037 C
平均気温: 19.9 °C

詳細


最大パワーが1,782Wって、俺はカンチェラーラじゃないっつーのw


スピード及び高度



心拍とパワー



ケイデンス(と温度)



俺は気合入れてパワートレーニングをするぜ!というより、
自転車をより楽しむためのツールとして、とても面白いものだと思います。

価格評価→★★★★☆
評   価→★★★★★
 
ichello  2013-1-17 17:34
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CycleOps PowerCal

購入価格 ¥10000(キルシュベルク・インクより)

Edge500を愛用中ですが、付属のハートレートセンサーの電池交換時期かと思い輸入代理店より通信販売で購入しました。在庫状況にもよると思いますが、発注後、翌々日には届いていましたので、すぐ欲しい方には朗報かと、純正のハートレートセンサーとの差額もわずか(正規品の定価7560円)ですので値段も許せます。

Edge500のファームは3.0です。

【心拍計として】

設定がめんどうでしばらく心拍計として使っていました。

Settings>(下の方にスクロールさせる)> Heart Rate > ANT+HRでカップリングできます。

実際の使用感はガーミン純正より計測範囲が狭い様で、すこしずれると心拍を拾いづらい傾向がある様です。胸筋の一番盛り上がるところにセットしていますが、登坂の時などずり落ちてしまうと心拍0になります。ストラップ長さなどに注意が必要かな?と感じました。

【パワーメーターとして|設定】

心拍計とパワーメーターではカップリングのさせかたが違い戸惑いました。

Edge500の場合は、

SettingS > bike >ANT+ Poweで、パワーメーターをカップリングする必要があります

HRの時は車種に依存しませんが、パワーメーターはホイールやクランクに内蔵される場合もあるので、バイク毎にセッティングができる様になっている様です。複数所有する方には必須なのでしょうが、一台しか乗らない私には面倒でした。

とはいえ、一度設定してしまえば再設定は不要なので大きな問題じゃありません。

【パワーメーターとして|使用感】

まず、停車時のケイデンスが255と表示されます。これは仕様の様です。よって、パワーメーターとしての使用時は、ログをみても最大のケイデンスは255となってしまい、stravaなどではエラー扱いになってしまいます(---rpmという具合に表示されます)。PCなどでログを表示させれば、どこでどれだけ回せていたかはチェックできるはしますが、すこし残念です。風聞ですが、これはEdgeとの相性の様です。

表示されるパワーの値は、概ね悪く無いと思います。

特にFTP付近で一定負荷で走っているときに表示される値は悪く無いと感じます。フィットネスレベルであと10Wという様なシビアな計測値を求める使用法は稀でしょうから、個人的には満足しています。

一方、ローラー上で一定負荷を心がけていても、急に表示が0になったり高い値になることがあります。これはこのセンサーが細かな心拍のパタンや変化からパワーを予測しているからだそうで、そのままコンスタントな負荷を続ければ、数値も元に戻ります。従って長時間、負荷に急激な変動が無い用途に向いていると思います(計測誤差はあるものの、ある程度長時間走れば凸凹を平準化できる)。

瞬間的な最大パワーの計測 や リアルタイムでのパワーの変化をみたい用途の場合はハブないしクランク内蔵型のパワーメーターを使った方が良いと思います。

【まとめ】

最近、ローラーに乗るのを心がけているのでます。私の場合、乗り始めはケイデンスも心拍も安定せず、「ああ回せているな」と思えるまで10分程度かかります。本、パワーメーターを使ってみると、そこから先の数値は比較的一定しており、戸外のライドでも自分が「一定負荷で」走れているかを知るには良いツールだなと思いました。ただし、最大パワーを計測する様な用途(の方がゲーム性があって面白いと思います)には向かないので、地味な製品だと思います。

最大の魅力は手軽さで、その他のシステムに比べ、軽く・安価で・パーツの互換性などを考える必要が無いのがメリットだと思います。特にこの季節のLSD等で負荷一定でコンスタントに走る際、手軽にコンディションが確認できるのは良いと感じました。

(付 記)
この手の製品は内外価格差が大きいのが特徴ですが、国内代理店のキルシュベルク・インクさんの価格設定は魅力的、私の場合は商品発送もスムーズで、好感を持ちました。Edge500も大分価格がこなれて来たので、この組み合わせはかなり魅力的だと思います。


価格評価→★★★★★(純正HRではなく、はじめからこれでも良いと思います)
評   価→★★★★☆(手軽にパワー計測ができる無二の製品)

年   式→2012
カタログ重量→N/Ag(実測重量 未計測)
 
ichello  2013-1-18 20:46
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CycleOps PowerCal(追記)

nurunurupo氏のレビューが興味深かったので私もこのパワーメーターにどんな傾向があるのか?少し試してみました。

三本ローラーで10km、20分程、一定負荷を心がけて走ってみたのが下記の画像です.私の場合、ある程度「ならし」をしないとケイデンスやトルクが一定しない傾向がある様なので、同じ距離を20分程かけて走り10分休憩してから測定をしました。尚、本来はもう少し高い強度で走った方が実走時の挙動に近いのかもしれないのですが、これより高い負荷だと心拍が安定せず、結局パワーも上下してしまう筈なので低めの負荷としています。

画像はGPSのデータを一端stravaに取り込んで、その後加工しています。図中の青い部分(前半4分弱、後半2分弱)はそれぞれアップとクールダウンです。途中の赤い部分が一定負荷を心がけて走った部分です。赤の範囲の平均のパワーは184Wでした。



① 走り始め

走り始めは徐々にケイデンス・心拍が上がっていきますが、パワーは右肩上がりにはならず、乱高下を繰り返しています。上下の仕方も平均をとれば0→180に右肩上がりに上がって行く様な直線にはなっていない気がします。不安定です。

② 一定負荷

赤いハッチングのゾーンに入り、負荷も一定してきました。②でいきなりパワーがあがりますが、これはその直前にシフターを一段重くしたせいです。ケイデンスは一定ですが、速度が若干あがっています。これに吊られて一拍遅れて心拍が一瞬あがりますが、こうした心拍変化をpower calは「過大評価」する様です。

ただし、こうしたバグみたいなものは比較的短時間で適正(と思われる値)に戻ることが分かります。

③④クールダウン

クールダウンすると速度、ケイデンスがおちていきますが、心拍はゆっくりと下降していきます。この時、すこし負荷をあげると、心拍はつられてあがり、パワーも大きく増加して表示されます。

心拍が明瞭に増加するのは、負荷は低くともそれまでの運動であるていど高い心拍を維持しているところで運動を再開したからなんだと思うのですが、このピークをpowercalはかなり大げさにパワーに反映させている様に見受けます。例えばスプリント等の際にはパワーは相当大きく表示されると言えそうです。

【まとめ】

ある意味わかり切っているのですが、コンスタントな負荷から異常な動きをした場合、powerが多めに表示されること、心拍や負荷が一定しない場合、表示されるpowerが一定しないこと などがわかります。

これをもって実走時の予想をしてみると、、、

高負荷の運動の際にはおそらく心拍や負荷が細かく変動するでしょうから、表示されるpowerも乱高下しそうであること(③・④のポイントの様なことが起こる)、加減速の多い街中のライド等では①にみられる様な不安定な表示になる様な気がします。

現時点で思うに、長い登坂などで一定負荷長時間走る場合、もしくはLSDなどで十分心拍に余裕をもって長距離走る場合には、それなりに信憑性の高い数字を表示しそうだなあという気がします。バグは出るにはでると思うのですが、長時間走る事で①〜④の異常な挙動、値も平均化されるだろうとも思います。

表示されるパワーの絶対値が正しいかどうかというより、体感している負荷に対して表示値の偏差(ばらつきが少ない)かどうかという点では、使い方を意識すればそこそこ有用なフィットネスツールと呼べると思いました。

改めて代理店のサイトを拝見すると、FAQにも同様のことが書かれており、なかなか良心的な代理店さんだなあとも思いました。

機会があれば実走データも考察してみたいと思います。


価格評価→変更無し
評   価→変更無し(ある意味予想とおりの性能です、私には十分)

 
pa4fik0  2013-5-31 22:09
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CycleOps PowerCal

購入価格 ¥ 定価

昨年2012年の12月に購入して以来、ほぼ半年間使ってみました。

参考までに私のスペックをお伝えすると、
- 体重: 57〜59kg
- FTP: 230〜240W(心拍数でだいたい175bpm前後)…ヒルクライムTTからの推計
- 心拍数: 人よりはちょっと高め?(平地を30kphで流して140〜150bpm、登りなどで30〜60分がんばって160〜170bpm)
- 平日は固定ローラー(ミノウラV270)で1時間弱のなんちゃってパワトレ*、休日は5〜7時間の実走(100〜160km)
-- *ミノウラ公式HPからDLできる「ローラー台の負荷と速度から換算出力をまとめた表」を使用しています

とまあ、どこにでもいそうな自転車乗りのレビューとして、以下参考にしていただければと思います。

使用感は既にレビューされた方の意見にほぼ同じなのでカンタンにまとめますと、
「一定強度(速度や心拍数など)の走行においては、およそ1〜2割増しの出力が表示される」ということです。
ローラー・実走ともに、一定強度で走る際にはある程度のブレの範囲内に収まった数値が出てくるので、
強度を測るにあたって速度や心拍数以外に新しく指標を設けたい、という目的で使う分にはいいのかなと思いました。


上の画像はミノウラV270でのトレーニングログから抜粋したものです。
ローラー台の負荷Hでギアは50×21T、ケイデンスで70rpmを30分キープしました。
このときの平均速度は21.2kphで、換算表*よりこの時の出力は約195Wと推計できます。
一方でパワーキャルの数値によると出力は220Wで、換算表比で25W・約13%ほど上振れしていました。

またここではログを割愛していますが、実走時では2割近く上振れした数値が出るようです。
5%の勾配が続く6km弱の登りを一定ペースで走った際において、某ヒルクライム出力計算サイトで換算された数値と
パワーキャルの数値を比べると、およそ20W近く上乗せされた数値が表示されました。

一方でちょっと残念なところもありました。防水対策がちょっと甘いです。
ここ数日やけに心拍数が240bpmを指す事態が発生しており、もしや電池切れかな…と思い、
CR2032電池が入ったフタを開けてみると、なんと汗がフタの内部に入り込んでいました。。。
フタの中には細いOリングが入っていましたがあまり効果がなかったようです。
中の水滴を拭いて電池を入れなおすと異常値の表示が減りましたが、また汗をかいた際にフタのなかに水が入るかも…と思うと、
面倒で使うのをためらうようになりました。。
ローラー台に乗ってる時はまだしも、実走時に心拍数をチェックできないのは、
これといってパワー計を持ってない自分にとってなかなか厳しいものがあります。

ということで、これからもっと暑くなる時期はgarmin純正の心拍計バンドを使い、
涼しくなって汗の出が少なくなったころにパワーキャルに戻ろうかと思います。

価格評価→★★★☆☆(純正の心拍計に+αの値段でなんちゃってパワトレができる)
評   価→★★★☆☆(フタ周りの防水がもう少ししっかりしてると。。。)
 
flare  2013-9-17 2:00
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CycleOps PowerCal

購入価格 ¥12000

Quarq CinQoを導入したところ、単にパワーを測定するのみならず、トレーニングの強度や量を管理するのに興味を持ったが、
自転車の台数分パワーメーターを購入するのは少し予算的につらいものがあるのでw 簡易的に出力ログを取りたいと思い、買ってみた。

ガーミンのプレミアムハートレートセンサーのバンドが故障し、仕方なく引っ張り出してきた旧式ハートレートセンサーの装着感の悪さにイライラしていたのも理由だったり。



見た目は普通の心拍計と何ら変わりない。センサー本体にスナップリングでバンドを固定する方式で、フィット感は、ガーミンのプレミアムハートレートセンサーとさして変わりない。
高価なAnt+心拍計といった感じ。蛇足だが、プレミアムハートレートセンサーは国内定価8400円。



使用方法は通常の心拍計と同様、胸に装着して、Garmin Edgeなり他のヘッドユニットから心拍計としてペアリングを行う。
次に、パワーメーターとしても同様にペアリングすれば、画面上で出力を確認できるようになる。他に細かい設定は不要。簡単すぎて少し不安になる。

さて、PowerCalのウリはパワー測定。「測定」というのは正確ではなくて、心拍数の変化からパワーを「推定」する機能がある。
サイクルオプス製品の輸入販売を行うキルシュベルク・インクのウェブサイト(http://www.kirschberg.jp/powercal/power_cal.html)曰く
「サイクルオプスとコロラド大学ボルダー校は、外界での心拍とパワーの関係を解明すべく、何年にも渡って数万件ものパワーに関するデータファイルの収集・分析を行ってきました。そしてついに実際の走行時における心拍数とパワー値との間に一定のルールがあることを発見し、そして極めて高い精度で心拍情報からパワーをリアルタイムに導き出すアルゴリズムを開発することに成功。そうして完成したのが、出力情報を発信する世界初の心拍ストラップ、パワーキャルなのです。」
とのこと。

パワーを直接測定するならば、クランクやリヤハブに歪みゲージを装着し、トルクと回転数を測定する必要があるが、
PowerCalは駆動力の源であるサイクリストの心拍数を測定してやれば出力を予測できるんじゃね?という発想で作られている。
確かに心拍数変化と筋肉の運動には相関がありそうだが、心拍計よりちょっと高い程度の、12000円という価格も相まって非常に怪しい。
キルシュのウェブにも「もちろん精度はパワータップには及びません。」とかハッキリ書いてあるし。
おいおい「極めて高い精度で心拍情報からパワーをリアルタイムに導き出す」んじゃなかったのか?

ケイデンスや心拍数測定からのステップアップでパワートレーニングを始めようと思っている人は、なかなか不安になるのではないだろうか。
インプレッションをいくつか読んでみたところ、瞬間的な出力はアテにならないものの、全体的には精度よくパワーを予測できるらしい。
もっとも全体で見ると、運動中に送った血の総量と、筋肉が消費したエネルギーにはそれなりに相関がありそうなので、全消費エネルギーや平均パワーを精度よく予測できるのは、そこまで驚くことではないのかもしれない。
しかしPowerCalは「パワーをリアルタイムに導き出す」そうだ。リアルタイムに出力を比べた場合、どの程度パワーメーターに近い測定値がとれるのか疑問に思ったため、比較を行ってみた。



比較テストにあたって、コースは勾配5%以下のなだらかな起伏が連続する丘陵地で、信号が少ない場所を選んだ。
運動強度は高め。LSD以上のペースを維持しつつ、何度か全力でもがいた。
パワー測定にはQuarq CinQo Saturnを使用。スロープ調整もキャリブレーションも行っているので、測定値はそれなりに信頼できるはず。
Edge500にPowerCalを、Edge800にCinQoをペアリングし、同時にログを取りながら走り、ログを記録した。

テストした距離は15.55km、走行時間は30分25秒。

CinQoとPowerCalでそれぞれ
エネルギー 363kJ/373kJ
平均パワー 204W/210W
最大パワー 985W/583W
TSS 34/25

消費エネルギーや平均パワーは精度よく予測できているものの、最大パワーはアテにならない。
短時間高出力をうまく測定できていないようで、TSS(トレーニングストレス値)もかなり低く算出されてしまうようだ。


横軸に時刻をとり、CinQo実測値、PowerCal推定値、速度、高度をプロットしている。

少々見づらいので、時刻10分から15分までの間を拡大してみた。



グラフの時刻10~10.5分の間は、赤信号で徐々にペースを落としつつ脚を止めて減速中、信号が青に変わって再び踏み直した場所なのだが、PowerCalの測定値が実測パワーに遅れて追従しているのがわかる。

傾向こそ実測値に近いものの、ある瞬間における出力測定値はアテにならない感じ。リアルタイムで「FTPまでもう少し余裕あるから踏んでいこう」というような使い方はできない。

そこで試しに、グラフを測定時刻を中心とした15秒平均になるようにプロットしなおすと、以下のようになった。


C15、P15はそれぞれ、CinQoとPowerCalの15秒平均値を示す

時刻12.5分以降、パワーが上下する場面でPowerCalはイマイチ反応できてない。そのため、TSSも低めに算出されてしまうのだろう。
(TSSは平均出力が同じであっても、パワー上下が激しい運動を行った時のほうが高いスコアを示す)

少々物足りないので、30秒平均をとってみたところ、以下のグラフのようになった。実測値も推定値も随分均されて、結構よく一致しているように思う。


C30、P30はそれぞれ、CinQo、PowerCalの30秒平均を示す

PowerCal使用時は30秒平均パワーを表示するようにすれば、ある程度信用できるパワーを表示できると考えて良いのではないだろうか。

それでも、無酸素運動域に入るような大パワー出力時は参考にすらならないし、
パワーの上げ下げが激しい運動をしているとTSSの実測値と推定値はどんどん乖離していく。
今回のテストでは敢えて誤差が大きくなるような状況を狙ってみたのだが、やはり、運動負荷の上下が激しい乗り方では、あまり精度は期待できないようだ。


まとめると、PowerCalのパワー推定値が正確なのは
 有酸素運動域、穏やかなパワー上下、淡々と走るシチュエーション…
→ロングライド、ツーリング、LSD

逆に、あまり参考にならないのは
 全力でのペダリング、激しいパワー乱高下…
→ロードレースやクリテリウム、インターバルトレーニング


真にパワー測定を必要としている人にとってはオススメできないし、
既にパワーメーターを練習に取り入れている人も不満が出るはず。

だからといってダメなわけじゃない。パワーメーターの10分の1以下で買えて、場面を選べばそれなりに信用に足るパワーを推定してくれる製品は他にない。
…逆に、パワーメーターが例えば5万円とかで買えるようになったら、こういう製品は必要なくなると思った。


価格評価→★★★★★ 出力推定機能という付加価値を考慮すると非常に安い。
評   価→★★★★☆ 主に有酸素運動域で走るなら、なかなか信用できる。
 
maserati  2018-6-6 22:50
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CycleOps PowerCal

購入価格 ¥16,500

昨年暮れに先人達のレビューを読み漁っていて本商品を知りました。
居ても立っても居られずにその場で正規HPでポチったため定価での購入です。

10万円越えのパワーメーターには手が出ませんが、このお値段ならなんとかなります。
また、それまで使っていたガーミンのHRセンサーと、パワーキャル付属のベルトをヤフオクで手放せば実質負担額が下がると踏みました。

GARMIN EDGE1000で使用しています。

まずベルトについてはキャットアイのベルトで問題なく使用できました。
ガーミン純正品は厚ぼったく、乾燥している場合に反応が悪いことがあったので以前からキャットアイのベルトを愛用しています。
パワーキャルも同じ形状でした。
真冬でも心拍、パワー共に問題なく拾います。

ガーミンには10秒平均の値を表示させています。

パワーの値ですが、他にパワーメーターを持っていませんのでどの程度違うのかわかりませんが、たまに500Wを超えるありえない数値が表示されることがありますので全くもって参考程度にしかなりません。
しかし、踏み込むと心拍が上がる前に素早くパワーの数値は上がりますし、また下りになって踏む力を緩めると心拍が上がったままでも値はゼロ近くまで下がりますので自分が頑張っているのか、それともサボっているのかはハッキリと分かります。

使い始めて最初に気が付いたのは、車列の先頭と後ろに付くのでは思いのほか出力が違うこと。
また、ヒルクライムでも斜度が緩くなると脚を休めてしまっていることが数値で如実に現れます。
緩斜面でも極力脚を使うことを意識することで、70分程度のヒルクライムコースで5分程度削ることができました。

自分にとっては、車体の軽量化やお高いホイールを買うことより、パワーを意識して走ることの方がタイムアップには重要でした。


価格評価→★★★★★(成果を考えれば安いです)
評   価→★★★☆☆(見た目で他人に自慢できる要素がない!)
年   式→2017


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