前橋が赤城山ヒルクライムを実施したことで、それに対抗するかのように高崎市が2013年の5月に開催を決めたのが「榛名山ヒルクライムin高崎」です。
実は榛名湖まで登るルートというのは意外と多く、他の市町村もやる気になれば「榛名山ヒルクライム」というのを実施できてしまったりします(だから「榛名山ヒルクライム」の後ろに「in高崎」が付いてるんですね)。
特に伊香保温泉側から登るルートを渋川市などが企画すれば、高崎側よりも観光客等を呼び込むこともできるので、高崎市は他の市町村での開催やその影響を恐れて若干駆け足気味に開催を決定したんだと思います。
それはさておき、コースは高崎市の榛名庁舎前をスタートし、群馬県道211号線(安中榛名湖線)を榛名湖までの約16kmを登るというもの。
コースは初級者コース・榛名神社コース(中級コース)・上級者コースの3つに分かれていて、上級者コースは平均勾配が7%近くある上に、最大勾配が13%というかなりハードなコース設定になっています。
ルートラボでのコースはこちら→
http://latlonglab.yahoo.co.jp/route/watch?id=7f017da5259ed9102747178bf9994bb4そんな榛名山ヒルクライムin高崎の公式試走会が地元民+αの100人程度で8月25日に行われたので自分も行ってきました。
メディアへの露出を考えてか、地元テレビ局や新聞社が結構来ていて、軽いお祭り状態でした。
今回は試走会ということなので、上級者コースのみの使用&タイム計測は個人でやってくれとのことでした。
けれど、スタートがどこからかというのをはっきり表示していなかったため、計測開始地点がわからずタイムがまともに測れませんでした。
コースの序盤は結構勾配が緩く、下りも少しあるので、部活仲間とともに集団(と言っても3人)を組み、22km/hくらいで飛ばしていきます。
初級者コースまでは平均勾配が5%も無いので、トップグループの人たちはかなり飛ばしていくと思います。
初級者コースのゴール地点を過ぎると、所々勾配がきつくなるところが出てきます。
調子に乗って序盤で飛ばし過ぎると、脚のない人だったら中盤過ぎから確実に脚が切れてくると思います。
しかし、本番は上級者コースの残り約3km地点となる、榛名神社コースのゴール地点を通過してからです。
榛名神社コースのあたりは少し勾配が緩くなるのですが、油断しているとその先にはこのコースの名物(?)の斜度13%の激坂が待っています。
脚が辛い状態で待ち受ける激坂は、たとえ速いライダーでも確実に苦しめます。
実際今回の試走会でもその坂で脚をついてしまったりした方が何人かいたようです。
ゴールまで残り3kmの平均勾配は10%近くあるので、いかにラストでスピードを落とさないかが勝負のカギになってきそうです。
ゴールをしたあとは、ゴール後の待機場所になるであろう榛名湖の駐車場まで下りになっているので、涼しい風に当たりながらクールダウン走行が出来ます。
タイムはblue_monkeyが48分くらいだったと思いますが、トップは45分を切るかどうかがボーダーラインになりそうです。
そして、今回の試走会は全員が登り切ったあとに、安全祈願祭みたいなのが行われたようですが、自転車部は参加せずに帰ってきてしまいましたw。
試走会についてはこんな感じですが、1つ気になることがあります。
それは、大会の規模と参加人数についてです。
榛名山ヒルクライムin高崎の参加想定人数は5000人で、日本ではMt.富士ヒルクライムに次ぐ規模を想定しているらしいですが、自分(だけではないでしょうが)「そんな大規模にしちゃって大丈夫か?」と思ってしまいます。
なぜなら、地元民で無い方はあまり知らないと思いますが、スタート地点となる榛名庁舎は結構小さくて、周りにあまり人を収容できるようなところが無いんです。
少し離れたところに行けば旧榛名町の体育館や地元の高校がありますが、距離が榛名庁舎から若干離れているため動きが悪くなるだろうし、キャパシティも5000人という人数は抱えきれないと思います。
なので、参加人数やスタート前の待機場所、参加者の駐車場等をどうするのか、というのが来年の大会開催までの課題になると思います。
運営の問題さえクリアできれば、大規模で楽しいイベントがまた増えると思います。
価格評価→★★★★★(試走会は参加費タダだったので)
評 価→★★★★☆(コース自体は楽しい!)