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馬鹿野郎！
「自転車に乗ると足が太くなるんじゃない？」だと？
お前は心底自転車をなめているな？
太くなるまで乗り込んでみろ！並大抵の根性じゃ太くならないから！
これだけだと俺はいきなり怒り出したただの変な人みたいだな。
どうやら、筋肉が落ちていくあの悲しみを語らなければならない流れのようだな・・・
あれは俺が交通事故で大怪我を負い、救急車で運ばれそのまま緊急入院したときのことである。
俺はそれまでトレーニングに明け暮れる日々を送っていたが、入院生活でみるみる筋肉が衰えていく。
たくましくＴシャツを盛り上げていた大胸筋はすっかり大人しくなってしまい、
三角筋は標高を下げ、ふとく血管の浮き出していたふとももは見る影もなくなってしまっていた。
当時の俺は、そんな大切な人を次々と失っていくような喪失感の深い水底に沈んでいたのである。
その日も俺は「せめてイメージトレーニングを」と、愛読書の「シャカリキ！」を読みふけっていた。
デヤァー
野々村テルの気合が俺の口を突き動かし、静かな病室にこだまする。
そのとき、俺の脳裏に稲妻のようにひらめいたことがある。
そうだ。俺もテルのように、入院中に上半身を強化しよう。
そうすれば、ケガが完治して退院する頃には、今よりももっと強くなっているはずだ！
俺は医者に言った。
俺「先生。俺は今日から鉄アレイでの上半身のトレーニングをしようと思います。
あと、食間とトレーニング前後にプロテインを飲みたいのですがどうでしょうか？」
ドゴォォォ
言い終わる前に医者の右拳が握力100kgはあろうかという勢いで握り締められ、閃光のごとく俺の顔面に炸裂した。
大の字になって伸びている俺の前に仁王立ちになって、医者は言い放った。
医者「馬鹿野郎！今の君の体は絶対安静だ。
それにプロテインだと！？そんな得体の知れない薬物を使用するなどけしからん！！」
俺「プロテインは薬物ではありません！ただのたんぱく質です！」
医者「馬鹿野郎！ならん！ならん！！男が一度駄目だと言ったものは駄目なんだよ！！」
取り付く島もないとはこのことだ。
医者から許可を得られなかった俺は、たけしに頼んで10kgの鉄アレイ2つとプロテインの缶を持ってきてもらい、
見つからないように病室のベッドの下に隠したのだ。
フッ フッ フッ
見つからないように鉄アレイを使って俺の気合がこだまする。
そして、あらかじめ口に水を含み、そのまま上を向いた状態で
規定量を取り分けた小さな小びんから直接プロテインの粉を口に流し込む。
人呼んで「漢（おとこ）飲み」である。
しかしそんなある日、ちょうどトレーニング後のプロテインを飲んでいるところを医師に見つかってしまったのである。
医者「貴様！この糞馬鹿野郎が！！俺の病院で薬物を摂取するとはいい度胸だ！！」
医者のはちきれんばかりに怒張した右腕が、俺を部屋の隅まで吹っ飛ばした。
医者は看護婦に向かって叫んだ。
「この部屋をすみずみまでくまなく調べろ！他にもプロテインが隠されているはずだ。」
かくしてベッドの下からプロテインや鉄アレイやアミノ酸やパワーバーや図説自転車少女が次々と見つかり、押収された。
俺は悲しみの涙にむせびながら、今はなき屋良さんの言葉を思い出していた。
「そうだね、プロテインだね」
まだまだこの日本は筋肉アレルギー、プロテイン拒絶反応が根強い。
この風土にあって、日々身体を鍛えるという強い意思を持ち続けるのは、並大抵のことではないのだ。
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要点をまとめます。
本商品はどちらかというとウェイトトレーニングや陸上短距離など
速筋を鍛えたり筋肉量を増やしたりしたい人向け。
しかし、マラソン選手が全力疾走することもあるし、
スプリンターがゆっくり長距離を走ることもあるように、
「野球用のプロテイン」「サッカー用プロテイン」など巷には様々な商品があるが
所詮はたんぱく質。欲しい量のたんぱく質が取れて味が好みなら何でもいい、というのが私の持論である。
通称「漢（おとこ）飲み」が私の飲み方であるが、
このメリットはシェーカーなどを必要としないことと
とかす液体との相性しだいだが、よりおいしくなることである。
私はたいていプロテインを飲むのは自宅で、牛乳と一緒に飲むことが多い。
真剣に筋肉をつけたい人の多くは
「ブハハハ！！
せっかく不要な脂肪と吸収速度の遅いカゼインを分離して
ホエイだけを抽出しているのに、それを牛乳に混ぜてもとに戻してしまうなんて無駄無駄無駄ァ」
と言うが、そもそもヒルクライムトレーニングから帰宅後飲んでいる時点でゴールデンタイムは過ぎているので気にしていない。
なにより、牛乳にプレーンのホエイプロテインを混ぜると、「クリープ」のようなほんのり甘い味でおいしいのだ。
肝心の効果・・・であるが、私の場合あくまでトレーニング後の栄養補給として摂取しているので
そこまで筋肉量は増えていません。
それよりも、筋肉痛の軽減、翌日の疲労感の軽減に役立っているように思います。
価格評価→★★☆☆☆
評 価→★★★☆☆
カタログ重量→ 360g
