CBN Bike Product Review

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[MTB] Vitus Bikes Blitz 2 Suspension Bike 2012


 
marco  2012-7-16 22:33
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[MTB] Vitus Bikes Blitz 2 Suspension Bike 2012

購入価格 ¥モニター企画!

この度はcbnanashi 本館/Forumsのモニター企画に選んでいただくという幸運に預かりました。
まずは第一回目のレビューをお送りしたいと思います。

【到着まで】

「ちょっと話があるんだけど・・・」
「なにそれ」
「あの・・・自転車がいちd」
「は?」
「一台増えることになっt」
「どこ置くの?」
「ハンガーとか買おうかなぁと」

(/_;)

【到着・状態・スペック・付属品】



当然それなりに大型な箱で到着。



タイラップと緩衝材でかなりがっつり固定されており、輸送時に問題が起こることはよほどのことがなければ大丈夫そうな状態です。

付属品はこんな感じ。



各種部品の説明書とめずらしいのが青の塗料。
「傷の補修に使ってね」というのはちょっと素敵な心遣い。

ペダルやベル、反射板等の保守部品も揃っているため、ライトさえあればほぼそのまま走りにいける状態です。
惜しむらくはエアサス調整用のショックポンプが付属していないこと。

さて実際に組み立てます。
用意する必要があるのはハサミ(タイラップカット用)と、グリースくらい。
アーレンキーはついてくるので用意する必要はありませんが、やはり自前のもののほうが使いやすいのでそちらも追加。



1. 作業としてはフロントホイールをはめる
2. ハンドルをステムにとりつける
3. シートポストをさす

これだけです。
作業中の写真を撮り忘れるほど簡単(言い訳)。
自転車の整備を自分でする人ならば心配になることは何も無い作業のみ。

ロード乗りとしてはスルーアスクルのタイヤ取り付けがどうなっているのかよくわからず困りましたが、webで調査し解決したことを付け加えておきます。

スペックとしては以下の通り。
•Frame: Hydroformed Multi-Butted 6061 Aluminium Frame with Four-bar V-Link Rear Suspension, 100mm Travel
•Rear Shock: RockShox Monarch RT
•Forks: RockShox Recon Silver 120mm 20mm Thru Axle
•Handlebars: Truvativ Stylo T20 680mm 20mm Rise
•Stem: Truvativ Stylo T20
•Grips: Vitus Lock On
•Headset: FSA
•Chainset: Truvativ Blaze 3.0 44/32/22 175mm
•Chain: KMC Z-99 9-Speed
•Cassette: SRAM PG-950 11-32t 9-Speed
•Shifters: SRAM X7
•Rear Derailleur: SRAM X5
•Front Derailleur: SRAM X5
•Brakes: Avid Elixir1 Hydraulic Disc 180mm Front 160mm Rear Rotors
•Saddle: X-Lite
•Seatpost: Vitus Alloy
•Tyres: Schwalbe Nobby Nic 26" x 2.25"
•Hubs: Formula Disc Front 20mm Thru Axle SRAM Disc Rear QR
•Rims: Mavic XM 319 Disc

つまり、掲載されたままの状態です。

一点残念だったのがダウンチューブに大きめの傷。



新車として到着した際はちょっと悲しくなることですが、ただし傷等ある場合はマスターに問い合わせいただいたところ

-----

そして万一VITUSバイクをこれから購入される方が、同様に商品到着時に傷があったということが発生した場合は、受取後すぐにCRCのカスタマーサービスに傷の写真を添​付の上ご連絡をお願いしますとのことでした。不良の状態や完成車の価格に応じて、CRCのバウチャー発行というかたちで代金の一部が返金・保証されるとのことです(この対​応がベストと考えているわけではないものの、現実的にはそのような対応になるという感じでした)。

----

とのことで、何らしか対応いただけることを併記しておきます。


【さぁとりあえず走りにいくか(オンロード編)】

軽くサドルを合わせた状態のみで走りにいってみました。
176cmの私にとって、16サイズでぴったりでした。
なお、165cmの嫁も乗ってみましたが、サイズとして違和感は無いそうです。
ロードに比してサイズ感は結構アバウトで大丈夫そうです。

もともと「サスつきバイクなんて重くなるだけで走りにくいんだろうな」という印象を乗らずに持っていましたが、走り始めてちょっと意外性を感じました。

「楽」なんです。
35km/hあたりから上にもっていくのはしんどいし、初動も決してロードのようにコリっとした性質は持っていませんが、でもそりゃ「マウンテンバイク」なのであって「ロードバイク」ではないのだから当然ですよね。
が、今までロードバイクに乗っている際は非常に路面に気を使っており、逆にこの自転車に乗って「今までこんなに路面気にしていたのか。路面気にしないとこんなに楽なのか」と知りました。

シッティングで体重かけずに綺麗に足を回しているうちは前三角の固さを感じ、スポーツバイクとしての十分な性能を感じます。
ダンシングに移行したり、上体の反動を使うような体重をかけるようなペダリングをした瞬間に力は逃げ始め、ぼわぼわ弾みます。

マウンテンバイクにオンロードの性能なんて、というお話かもしれませんが、ロード乗りであった私としては、「ちゃんと走るのかな」というのは非常に気になっていた点でした。
この点では必要十分の性能を有していると感じましたし、非常に満足です。

【来ちゃった(オフロード編)】



尾根緑道や



小野路城址を散策。



道無き道を、「ロード」じゃ走るコトも想像しなかった場所へずいずいと足を踏み入れていきます。
いや、なんですかこれ。楽しいですよ。
川沿いの砂利道でこわごわ走っていたロードとは比べ物になりません。

サスペンションが路面の凹凸をうまくトレースし、体重移動やなんかがまだ下手くそな私であってもきちんと路面にグリップしてくれます。
急な上り坂にも対応できるワイドなギア比も非常にありがたい。

トレールを走るにあたり、というより楽しむにあたり初心者にとっては非常にありがたいバイクであると感じました。

【まとめ】
・前後のサス
このバイクの一番の特徴がやはりフルサスであることだと思います。
前後にサスがついているのは、もちろん走る上においてデメリットもあるのだろうとは思いますが、私にとっては前述の通りそれはあまり大きくは感じずスポーツバイクとしての性能を十分に持っていると感じました。
サスの機能としてもちろん衝撃を吸収する目的があるのだとは思いますが、それによりタイヤが浮かず滑らずきちんとグリップしてくれました。
これはトレールに入る初心者にとって非常にありがたいのではないでしょうか。

前がスプリング、後ろがエアサスとなりますが、その差はあまり大きく感じません。
前はプリロードの調整で沈みを調整でき、後ろはショックポンプによって調整が可能です。
初期ほとんど調整せず乗った際は前が沈みすぎるきらいはありましたが、調整することで解消されました。

・ブレーキ
ロード乗りの私としては油圧のディスクブレーキは初体験でした。
なんというか、必要十分です。
コントローラブルでありながらにして、力を使わず大きな制動力を得られます。
いやー楽だ。
これ、ロードにも欲しいくらいです。

・足回り
ホイール、タイヤについてはいまのところ不満もなく、満足しています。
というのもこのあたりは比較対象が必要だったり、耐久性を見る必要があったりするためぱっと答えは出せない気がします。
が、とりあえずオンロードにおいてはそこまで不満も感じなければ、オフロードにおいては十分な剛性感や安心感、グリップを発してくれているので満足です。

・ドライブトレイン
長らくロードユーザーだった私としては、変速系はちょっと違和感を感じます。
どうしてもギアの差が大きいせいもあり、コリッコリッという変速はいまのところ得られていません。

また、パワーをかけた変速もちょっと弱い気がします。
このあたりはちょっと他のMTB系ドライブトレインと比較してみたいなぁと思うところでした。

・グレードアップやパーツ交換等について
変えてみたいなぁと思うのはやはりドライブトレイン類ですかね。
そしてホイールやタイヤを変えると「どうなるのかなぁ」といった楽しみがあります。
やはりMTB初心者の私としては不満を感じるより先に「変えて違いを知ってみたい」という気持ちの方が強いです。
#もしかしたら変えた上で不満を感じるかもしれませんが。

・その他
上の通り「不満」に近いものもなくは無いですが、それ以前に「楽しい」です。
道なき道にいけるワクワク感、ロードでちょっと走り飽きてきた感を払拭するだけの期待、次はどこに行こうかという自転車始めたころの楽しみを覚えさせてもらいました。
そういった楽しみを与えてくれるだけに相応しい性能は十分に有した自転車だと感じています。

「明日はどこに行こう」という楽しみを、ロードだけのときはどちらかといえば消去法になりつつあった昨今、もっとポジに行き先を考え始める私がいるなぁと思いました。

【最後に】
・ライダーズプロファイル
最後に書いていいのかわかりませんが、このレビューの参考までに私の情報です。
年齢:32
身長:176cm
股下:81cm
体重:78kg
自転車歴、運動歴:
2008年にGIANT Escape R3購入からはじまり自転車にハマる
2009年にCAAD9を購入、ロード一直線
運動経験がなかったため、基礎体力をあげようとジムに通い始め、気が付けば今の梅雨時期なんかは自転車に乗るよりジムにいるほうが長くなりつつある本末転倒な人間です。
脚質:
多分スプリンター系。
といいつつ、最大出力が1200W程度なので微妙なところです。
一般的に見ればパワーがある方になりそうですが、本当にパワーがある人的に見れば一般人だなと思われるような感じです。

・お礼
そして本当に最後に、このモニター企画にあたり(どんなに悪し様に書かれるかわからないにもかかわらず)商品提供いただいたChain Reaction Cycles様、この企画を実施いただいたサイクルベース名無しさまに御礼申し上げたく思います。
この企画、機会により、新たな楽しみをいただけたと思っています。

【さてさて】
あくまで

第一回

レビュー

です!

楽しみをいただいたからには、存分に楽しみます。
別館にてまた随時レポートしつつ、第二回レビューに向け乗り込んでいきたいと思います。



価格評価→★★★★☆(素直にこの価格でフルサスMTBが手に入れられるのはいいなぁと思います)
評   価→★★★★☆(若干の不満はありますが、ロード乗りとして新たな楽しみを与えてくれた自転車です)

<オプション>
カタログ重量→Weight: 13.9kg (18")
 
marco  2012-8-31 19:54
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[MTB] Vitus Bikes Blitz 2 Suspension Bike 2012

購入価格 ¥モニター企画!
本格的に「山」にも挑戦したため追加レビューとさせていただきます。

フォーラムにてマスターより「武蔵五日市あたりから入るといっぱいトレイルがあるそうです」と情報をいただいたため、「紹介してもらったらそりゃ行くよね」という姿勢を元に行って来ました。

【出発】
前述の通り基本ロード乗りなので格好はほぼロードのまんまです。

装備は
・素肌を出し過ぎないよう(藪やコケたときの対策として)上下ともにロングのインナー
・上下レーパン/ジャージ
・ロード用ヘルメット
・ボトル

とロード時とそれほどかわらない軽装です。
ハイドレーションのバックパックは少し悩んだものの「なんとかなるだろう」と割愛しました。

町田駅前より武蔵五日市まで向かいます。
もちろん自転車で。

町田から尾根緑道を経由し、国道16号へ。
八王子ではお祭りの真っ最中でした。



お祭の雰囲気っていいですよね。
八王子のあたりからは滝山街道を走り武蔵五日市まで45kmほどの道のりでした。



そんなこんなで噂の武蔵五日市。

【いざ山】
武蔵五日市から秋川街道を北へと向かっていきます。

なんとなーくあまり深く調べず
「すぐトレイル入るのかなー」と思っていたら、延々舗装路でした。

非常にのどかで気持のいい川沿いを延々登っていきます。
延々延々登っていきます。

標高700mに近づいてやっと林道へ。

【いざオフロード】
待ちに待ったオフです。
わしわし進んでいきます。

もうわっくわくです。



本当にもうただの登山道。
こんな道を進めるって新鮮です。

が、徐々に道が険しくなっていきます。



こんな道もなんのその!
と言いたいところですが・・・

走れないorz
「悪路の登りって非常に難しい!」と思い知りました。
登りもきつくなり、木の根の張りも非常に多く標高100m以上分は押してあがることになりました。

もっとうまく登れるようになりたいなぁ。

【そして、ついに下り】
これですよ!これ!
ついに待ちにまった下り!


イヤアアアアアアアアアアアッホウウウウウウウウ。



楽しい時間は一瞬です。
(一瞬なので写真が少ないということです!)

【総評】
さて、総評として前回のインプレからの差を特に。

・重い
やはり重いです。
重さは自転車において重要なファクターであると実感しました。

その重さを感じた大きな理由は今回「舗装路の登り」と「山を押して上げたり担いだりした際」でした。

登りではギアが多いため軽く回せはするのですが、当然ながら進みません。
私自身登りが苦手な人間なのも大きな原因の一つです。

私は登りでシッティングで回し疲れた際にダンシングでパワーかけて逃げたりするのですが、ダンシングで沈んでしまいパワーがかからず逃げ道がなくなります。
延々足を回し続けなくては進めない、足を回し続けても車体も重く進めない。
オンロードでの性能の良さを前回お伝えしましたが、登りにおいては厳しさを感じました。

また今回山を押して上ったり、場所によっては担ぐ必要が出たわけですがやはり重いです。

と重さにおいてマイナス面を記載しましたが、この自転車は「入門用フルサス車」としては非常に軽い部類であると思います。
8/31現在£633.32でカタログ重量13.5kgは他に類を見ない軽さであるという認識です。

行き帰りやオン、そして登りを考えた際ハードテイル車の方がオールラウンドに楽しめるのかもしれませんが、Wサス車として楽しむ場合この自転車の重量はこの価格帯において逆にアドバンテージじゃないかと思います。

・くだり
くだり、というよりすべりです。

以前「後輪も路面をトレースするようにグリップしてくれ」なんて書いてますが、「グリップ?なにそれ。美味しいの?」状態でした。
くだりになると、ズルズル行くんですね。
しかしリアもサスがあるのはやはりコントロールする上においてかなりアドバンテージを感じます。
なんというか「楽」なんです。

ブレーキにおいても油圧ディスクであることのアドバンテージは非常に感じます。
といっても機械式ディスクや他の油圧ディスク比ではありませんが、疲れた手でも十分なブレーキング能力でした。

がっつりとした剛性感と、前後のサスとコントローラブルなブレーキ。
この自転車の特徴を活かせる舞台は下りなんでしょうね。
楽しいです。

・ちょっとトラブル
家路につこうとしたところ、フロントがアウターにかからなくなりました。
初期伸びかなぁと走りながらアジャスターで調整していたんですが悪化。

結論を言ってしまえばワイヤーをとめているネジの緩みによりワイヤーが緩んでいました。
増し締め忘れが原因ではあるのですが、買われる方はこの辺りきちんとチェックすべきですね(当然っちゃ当然なんですけどね)。

【最後に】
まだまだMTB初心者の私です。
現在前面的に「楽しさ」が出てしまい、この自転車の冷静なレビューができていない気がします。

「このパーツどうなのよ」
「サスのバランスとか調整のしやすさとかさ」
「○○と比較してこの○○はまるまるまr」

ごめんなさい!わかりません!

はっきりわかること、言えることはこれです。
「この自転車楽しいです!」

レビューとして不完全であることはわかっています。
もっとこの自転車を様々な面から見て、それぞれのパーツの面から、またトータルパッケージとして評価すべきだろうとは思うんです。
そういったレビューを期待されてる方には申し訳ありません。

でもね、楽しいんだもん。

ということで、楽しみながらどんどん自身も成長し、この自転車をきちんと評価していきたいと思います。
この自転車に相応しいフィールドにどんどん持ち出し、様々なセッティングを試し、できればパーツも交換してそれぞれに対して「こうあってほしい」等のレビューもしていきたいです。



ということで、続きます。
まだまだ続けますとも。ええ。

価格評価→★★★★★(現在の価格はちょっとありえないと思います)
評   価→★★★★☆(★評価は現在かわりません)
 
marco  2012-10-27 18:05
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[MTB] Vitus Bikes Blitz 2 Suspension Bike 2012

購入価格 ¥モニター企画!

さて、過去二回とはうってかわってフォトレビュー(?)として各部にフォーカスを当て見ていきたいとおもいます。

【全体】



改めて全体像です。
写真に撮られた印象より、実物の方が存在感、迫力を感じます。

【ヘッド】



Vitusのマークの入ったヘッドは見た目にも剛性感の高さを感じさせます。
ダウンチューブとトップチューブが接合されており、「チューブ」と呼んでいいものかすら迷います。

【前輪、フォーク、ブレーキ】



リムにはMavic XM 319 Disc、ハブは見た目的には無銘ながらカタログによればFormula Disc Front 20mm Thru Axleといった構成です。
フォークはPreload量の調整のみ可能なRockShox Recon Silver。



画面右側のダイヤルでPreload量の調整が可能です。
ロックアウト機構等はついていません。

初期の沈み込みのみが調整できるものですが、現状フロントの調整においては不満を感じません。
ただオンロードを山まで走っていくことを考えるとロックアウト機構はあっても良かったのかなぁと思います。



フロントのブレーキはローター径が180mmのAvid Elixir1。
Avidの油圧としてはLowなグレードながら、その操作性には不満はありません。

【ハンドル・ステム・グリップ】



ステム、ハンドルはともにTruvativ Stylo T20、
ハンドル幅はかなり広め(68cm幅なのかな?)で、特に乗り始めは車道等では注意が必要です。

シフターは9SpeedのSRAM X9がついています。
9速がちょっと嬉しいところ。シフターの引きはあまり軽快さは感じません。
このあたりは組み付けも大きくかかわってくるとは思いますので、また何かの機会にきちんと調整してみたいと思います。

グリップにはVitusマーク入り。
このグリップは個人的にはグリップしすぎるきらいがあり、グローブが無いと手がちょっと痛いです(こんなもんなのかな)。

【前三角】



ちょうど手が回るくらいのドスンと太く丸いダウンチューブに、傾斜した三角のトップチューブが印象的です。
前三角は小さく、見た目の印象通り非常に「固い」です。
思い切りハンドルを引きながらダンシングしてもびくともしません。

特に前側から受ける印象は「質実剛健」といったところです。

【リアサス】



RockShox Monarch RTというモデルのようです。
エアサスであり、別途ショックポンプが必要になります。

私はレビューを参考にTopeak Pocket Shock DXG を購入しました。
リバウンドの速度も調整可能のようです。
(このあたり調整しつつ勉強中で、まだあまりきちんと調整できず効果を発揮しきれていないように感じます。精進します)

【クランク・FD】



クランクはTruvativ Blazeが、FDはSRAM X5がつきます。
クランク長が175mmとちょっと長めです。
また、ロードからの乗り換えだとQファクターが非常に広いことに違和感を覚えるかもしれません。

フロントの変速は「まぁ、とりあえずは」というところ。
登りながら変速を変えたくはないなぁとは感じてしまいます。
丁寧に変速するならば特段不満は感じません。

【リア】



リムは前同様Mavic XM 319 Disc。
ディレイラーも前同様X5となります。
前のがつんとした固さが非常に印象的であり、またリアサスのせいもあるんでしょうけれど、あまり後ろ側って乗っていて印象に薄いです。

陰から自転車を支える立役者ってところですか!(違う気がする)

リアサスのせいもあり、立ち上がりにはさすがにちょっともたつきを覚えます。
変速は前同様ちょっと丁寧にしてやった方が精神衛生上よろしいかと思います。
このあたりは変速系ちょっといじってみたいなぁと思うところです。

【サドル】



X-Liteという良くわからないサドルです。
まぁなんていうか、剛尻なのでサドルにはあんまり不満がありません。
エンボス加工されていますが、あんまりその効果はわかりません。

ただ、ロードに比較するとやはりお尻に体重が乗りやすいせいか、100km行軍になるとちょっとお尻が疲れました。
長距離、長時間乗られる場合、サドル地獄にはまったことのある方は要注意かもしれません。

【再度全体】



オールラウンドにある程度なんでもこなすよ。
オンロードも適度に軽快だよ。

というよりは、やはりどちらかといえば「山走ろうぜ」って自転車だと感じます。
フルサスでもあり、また全体的に重さも感じますが、山に入ればそのがっちりした安心感は非常に心強い味方でした。
(上りは重いですけどね。そりゃ)

「近くで山が楽しめる」
「山に持っていく設備がある(車に積める等)」
「すでにロードはあるけど、山にも行ってみたいなぁ」
なんて方には非常におすすめです。

反面
「山は遠いし、そこに行くまでの足も自転車しかない」
「サイクリングも普通に楽しみたいなぁ」
なんて方はもうちょっと軽かったり、ハードテイルなモデルを選んだ方が良いかもしれません。

私はロードに乗っていましたが、この自転車で山の楽しさを知りました。
MTBに乗り、ロードの乗り方もちょっと変わってきた気がします。

サスが沈まないような上体の使い方、パワーに頼らない足の回し方、ギャップのやり過ごし方。
ロードで、またこの自転車で、さらに成長していきたいと思いました。

さて、次回予告です。
・MTB比較レビューが出来ないのが悔しいよ
・比較レビューのためにMTB作る決心したよ
・比較対象がこれってどうなの・・・。



価格評価→☆☆☆☆☆(現在取り扱われていないようです(/_;))
評   価→★★★★☆(ちょこっと不満はあるけれど、大好きな一台です)
 
marco  2013-2-17 18:12
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[MTB] Vitus Bikes Blitz 2 Suspension Bike 2012

購入価格 ¥モニター企画!

さて、ご無沙汰ぶりとなってしまいましたが、Vitus Bikes Blitz 2のレビューを書きたいと思います。
今回は宣言通りMTBをもう一台組みましたので、それと比してどうだったか、というところを話題の中心としたいと思います。



【サス】
やはり、まず一番印象として差が出たのがサス回りです。

Vitus Blitz2搭載のフロントサスはRockShox Recon Silver 、Slingshot Fold-techにはManitou Axel Plutinumを搭載しています。
スペック的な差はロックアウトができるか否か、程度の違いです。

好みでいえば、Vitus Blitz2搭載のRecon Silverの方が断然良いと感じます。
Axel Plutinumは基本的に沈み込みが固く、Recon Silverに比べサスとしての働きはあまり良いとは言えません。
ロックアウトについても現状あまり使用していません。

リアはVitus Blitz2はRockShox Monarch RTを搭載しており、Slingshot Fold-techは搭載していません。
しかし、Slingshot Fold-techの場合特殊なダウンチューブがワイヤー+スプリングという特殊な構造をしており、リアの衝撃も厳しいものではありません。
とはいえ、衝撃を吸収するようなMonarch RTに比して、Slingshotは衝撃を和らげるような働きをするのみで、オフ走行時においてはかなり差を感じます。

やはり、既に述べている通り、Vitus Blitz2はきちんとサスが働くことにより、オフ走行において安心感が大きいです。
荒れた路面においても、(特に私はまだ下手なので)体重移動が間に合わないような場合においても、きちんとサスが衝撃を吸収してくれるお陰であまり跳ねません。
Slingshotの場合、下り等でスピードが乗ってくると、丁寧に処理をしないと衝撃で跳ね怖い思いをすることは多い印象です。

Slingshotのように「きちんと操らなきゃ」という感覚も、それはそれで楽しかったりもしますし、Vituz Blitz2のように楽させてもらえ、より難しいことに挑戦できるのも楽しかったりするため、甲乙はつけがたい部分があったりするなぁと感じました。

【変速回り】
次に印象的だったのが変速回りの差でした。

Vitus Blitz2はSRAMのX5-X7(混在)の変速系にTruvativのチェーンセット。
Slingshotには全部Shimanoで統一し、Deore LX-XT(混在)を採用しました。

変速系においてはShimano統一の方が良好でした。
急な登り返しや、登りながらの変速時は特に差を感じます。
Blitz2では若干変速時は気を使いますが、Slingshotでは全く気を使わずロードと同じ感覚で変速しています。

【剛性感・重心】
そして差を感じたのがやはり剛性感です。

Slingshot自体特殊な形状ですが、剛性感はそれほど無いわけではありません。
しかし、Vitus Blitzの「しっかり!」という感覚からは程遠いです。

また、Slingshotに比してVitus Blitz2は重心が低いように感じました。
剛性感やサスの働きとも相まって、安定感、安心感が非常に高くなっているなぁと思いました。

【ブレーキ】
そうそう。
Slingshotにはワイヤー式のディスクを導入してみました。
Blitz2は過去記載通り油圧式ディスクが搭載されています。

これはもうBlitzの圧勝ですね。
効きが良い、というよりは効きの調整が油圧は非常にすぐれていると感じます。

【総評】
ちょっと比較対象が特殊すぎてアレですが、他のMTBと比することでやはり新しい発見はありました。
特にBlitz2は以下のような特徴のバイクなんだろうと思います。

・価格をがっつり抑えたよ。
・多少重いよ。
・変速系も価格なりだよ。
・でも初心者が安心して十分に山を楽しめるようにしたよ。

二台体制になったので、友人を気軽に誘ってオフロードに行くことができるようになりました。
その際、友人にはSlingshotではなく、このVitus Blitz2に乗ってもらっています。

なぜかといえば
「安心して山を楽しんでもらえる」
と思うからです。



山、楽しいです。

価格評価→★★★★★(現在手に入らなくなって残念ですが、最終価格は非常に魅力だったと思います)
評   価→★★★★☆(比較しても評価はかわりません。楽しいバイクです。)
 
marco  2013-7-6 17:45
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[MTB] Vitus Bikes Blitz 2 Suspension Bike 2012

購入価格 ¥モニター企画!

早くもモニターに選んでいただいてから一年が経過してしまいました。
これを区切りとして、継続しての使用感と、耐久性等について言及したいと思います。

◆使用感
ロードバイクのオフシーズンを中心に、オフロード及びそこに至るまでのオンロードを主に1000kmほど走行しました。
現状ライドの印象については、過去から変化はありません。

ライド以外の印象では、二度ほど輪行の機会がありました。
ロードの感覚で輪行しちゃダメですね。

・スルーアクスル故に前輪外すのが少し面倒くさい(ほんのちょっとだけ)
・ディスクブレーキに気を使う
・重い
・重い

大事なことなので二度言いました。
とはいえ、Slingshotと大差はありませんでしたけどね。

この自転車を遠くに持っていくなら、車を用意したいです。
しかし、普段入れないような山に行くのは非常に楽しいですね。

◆耐久性
日常的なメンテ(拭き掃除、たまに水洗い、チェーン等へのオイル注し)のみで、現状ほとんど不都合は生じていません。

一点、変速機のFD側アジャスターボルトが折れてしまい、変速機側に折れたボルトが残った状態になってしまいました。
くるくる、と回していたら突然抜けたような感覚になり、戻そうとしても戻らなくなり良くみてみると折れていました。
現状固定して大きな不都合は生じていませんが、細かい調整ができなくなったこともあり、また変速回りは変更したいなという願望もありましたので、交換予定にしています。

そろそろオーバーホールを、専門店にお願いしてしまおうかなと思っています。
サスペンションや油圧ブレーキ等やはり自分でメンテナンスするには不安材料があるためです。
いくらか、サイト等を探してメンテナンス方法も学んでみたのですが、やはり不安が拭いきれず、敷居が高いなぁと感じました。

専門店で作業を見せてもらう等して学んでいきたいなと考えています。

バイク自体は見た目通り頑丈で、継続使用についても全く不安はありません。

◆部品交換等
現状デフォルトから特に交換することなく使用しています。
トータルで、大きな不満を抱くところが無いことが大きな理由です。

交換予定としては、変速回りを考えています。
これは、前述の通りシフターが一部破損してしまったことが大きな要因です。
変速性能についても、私のメンテナンス力ではシマノ製品を用いた方が良い性能を得られるなぁという実感も一つの要因です。

また、ホイールについても「他のホイール履かせてみるとどうなんだろう」という好奇心はあります。
Slingshotのホイールを流用したいのですが、フロントが20mmスルーアクスルのため、交換できません。
交換できると嬉しいのになぁ、とは思いつつも、これのお陰でフロントの剛性に寄与してるのかも、と考えると一概に悪い点とは言えません。

◆一年を通して
このバイクで山の楽しさを知りました。
私としてこれは何より大きく、かけがえのない機会をこのサイトに与えていただいて感謝してもしきれません。

簡単にまとめてしまうと、このバイクは自分にとって
★良い点
・頑丈、しっかり、固い、安心
・下りやすい、楽しい

★悪い点
・重い

というバイクでした。
初めて入る山に行くときは、このバイクを必ず使っていました。
現状Slingshotは街乗り/少しオフ走る用途、このバイクはきちんと山を楽しむ用途と住み分けされています。

「低価格に抑えるなら、このくらいの重量は仕方ないけど、その分きちんと山を楽しめるよう」作られたバイクなんだと私には思えました。

今のところ大きな落車もなく、バイク、人ともにまだまだ元気に山に入っています。
ロードレースシーズンに入り、少し乗る機会が減っていますが、これを気に一旦オーバーホールし、まだまだこのバイクで山を楽しみたいと思います。

価格評価→★★★★★
評   価→★★★★☆(一年たっぷり遊んでも、まだまだ足りない)
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SHIMANO RS-010 CL  (ロードホイール)  2024-2-16 3:04  NUCCkoho
[REAR] CATEYE TL-LD810 ViZ300  (ライト)  2024-2-13 14:36  rinrey
BLUELUG Brass Spacer tapered / 5mm (1 1/8インチ用)  (コラムスペーサー)  2024-2-7 13:37  assin5
[FRONT] CATEYE HL-EL083RC AMPP300  (ライト)  2024-2-5 14:31  rinrey
SWIFT INDUSTRIES × BLUE LUG Caldera Bandito  (フロント・ハンドルバーバッグ)  2024-2-2 10:39  assin5
[レンチ&スパナ] ベッセル レインボール L型レンチ 9本組 No.8909BP(8900BP 9本組)  (工具)  2024-2-1 16:32  assin5
[REAR] Knog BLINDER LINK RACK  (ライト)  2024-1-24 3:28  rinrey
WORKMAN ユーロリブグローブ  (グローブ)  2024-1-24 0:39  rinrey
BRIDGESTONE ロングレッド  (その他のパーツ)  2024-1-18 22:09  ensoniq_mr76
[携帯工具] TOPEAK Ratchet Rocket Lite DX  (工具)  2024-1-15 10:47  assin5
[その他] ARAYA FED (ARAYA Federal)  (フレーム・完成車)  2024-1-14 13:29  ensoniq_mr76
Carradice Duxback Poncho Super  (レインウェアー)  2024-1-10 11:08  assin5
NITTO B614 LOSCO BAR 540mm  (フラットバーハンドル)  2024-1-9 13:38  assin5
OAKLEY FLAK2.0   (サングラス・アイウェア)  2024-1-7 15:08  500miles
MINOURA DSスルーアクスルアダプター2  (ディスプレイスタンド)  2024-1-1 17:20  500miles
XOSS G+  (サイコン・GPS)  2023-12-27 17:10  teddybear
SHIMANO SH-RC300 RC3  (シューズ)  2023-12-17 0:22  hipparidonky
URSUS JUMBO DOUBLE STAND 29/700C  (バイクスタンド)  2023-12-13 10:14  assin5
RIVENDELL S-2 BAR END SHIFTER  (シフトレバー)  2023-12-8 14:04  assin5
[FRONT] CATEYE HL-EL160  (ライト)  2023-12-4 13:09  ghk
Sim Works × GSC SMOG Cutter Bar 530mm  (ドロップハンドル)  2023-12-4 9:33  assin5
ESGE ダブルレッグスタンド  (バイクスタンド)  2023-12-1 17:07  assin5
Santic 防寒グローブ  (グローブ)  2023-11-27 19:57  ryodon
RIVENDELL 天然コルク グリップ  (グリップ)  2023-11-24 12:37  assin5
Rapha メリノ レッグウォーマー  (ウェアー小物)  2023-11-23 12:09  ryodon
Dia-compe DIATECH MX-2 BL SPECIAL  (ブレーキレバー)  2023-11-20 13:11  assin5
グリーンオーナメント 自転車ベル Ring2(セリア)  (100均)  2023-11-18 1:22  rinrey
昭和インダストリーズ チェーンガード ナチュラルウッド(ウォルナット)  (その他のパーツ)  2023-11-17 12:54  assin5
OGK KABUTO FM-X  (ヘルメット)  2023-11-16 14:20  rinrey
SHIMANO XC502  (シューズ)  2023-11-14 9:26  Motchie
NITTO NJ-89 120mm  (ステム)  2023-11-13 10:43  assin5
昭和インダストリーズ フロントバスケット +専用マウント  (キャリア)  2023-11-7 10:59  assin5
Paul Component Motolite Sping  (Vブレーキ・カンチブレーキ)  2023-11-2 9:39  assin5
VELOCI ROLLCII 13   (クランク・チェーンリング)  2023-11-1 15:47  assin5
NITTO MT-32  (ステム)  2023-11-1 11:08  assin5
NITTO B353 NEW BOSCO BAR  (フラットバーハンドル)  2023-11-1 10:15  assin5
BL SELECT sail twine (hall)  (バーテープ)  2023-10-21 16:03  assin5
TANGLEFOOT wool blazer handlebar warp  (バーテープ)  2023-10-16 17:14  assin5
CATEYE CC-GPS100(Air GPS)  (サイコン・GPS)  2023-10-13 10:15  OYAJI-METAL
Sim Works × Nitto Wild Honey Bar   (ドロップハンドル)  2023-10-11 15:17  assin5
SHIMANO DURA-ACE SL-BSR1  (シフトレバー)  2023-10-11 3:26  PHILLY
TRP Eurox Magnesium Cantilever Brake  (Vブレーキ・カンチブレーキ)  2023-10-11 1:42  PHILLY
[CX] FOCUS MARES AX 4.0  (フレーム・完成車)  2023-10-10 23:38  PHILLY
BERTHOUD leather bar tape (brown)  (バーテープ)  2023-10-10 18:29  assin5
勝星産業 HOTゴムライナー 裏起毛  (グローブ)  2023-10-10 13:36  ghk
[WO] SOMA SHIKORO 700 × 28C BLACK/BROWN  (ロードタイヤ)  2023-10-10 9:36  assin5


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