購入価格 ¥モニター企画!
この度はcbnanashi 本館/Forumsのモニター企画に選んでいただくという幸運に預かりました。
まずは第一回目のレビューをお送りしたいと思います。
【到着まで】
「ちょっと話があるんだけど・・・」
「なにそれ」
「あの・・・自転車がいちd」
「は?」
「一台増えることになっt」
「どこ置くの?」
「ハンガーとか買おうかなぁと」
(/_;)
【到着・状態・スペック・付属品】
当然それなりに大型な箱で到着。
タイラップと緩衝材でかなりがっつり固定されており、輸送時に問題が起こることはよほどのことがなければ大丈夫そうな状態です。
付属品はこんな感じ。
各種部品の説明書とめずらしいのが青の塗料。
「傷の補修に使ってね」というのはちょっと素敵な心遣い。
ペダルやベル、反射板等の保守部品も揃っているため、ライトさえあればほぼそのまま走りにいける状態です。
惜しむらくはエアサス調整用のショックポンプが付属していないこと。
さて実際に組み立てます。
用意する必要があるのはハサミ(タイラップカット用)と、グリースくらい。
アーレンキーはついてくるので用意する必要はありませんが、やはり自前のもののほうが使いやすいのでそちらも追加。
1. 作業としてはフロントホイールをはめる
2. ハンドルをステムにとりつける
3. シートポストをさす
これだけです。
作業中の写真を撮り忘れるほど簡単(言い訳)。
自転車の整備を自分でする人ならば心配になることは何も無い作業のみ。
ロード乗りとしてはスルーアスクルのタイヤ取り付けがどうなっているのかよくわからず困りましたが、webで調査し解決したことを付け加えておきます。
スペックとしては以下の通り。
•Frame: Hydroformed Multi-Butted 6061 Aluminium Frame with Four-bar V-Link Rear Suspension, 100mm Travel
•Rear Shock: RockShox Monarch RT
•Forks: RockShox Recon Silver 120mm 20mm Thru Axle
•Handlebars: Truvativ Stylo T20 680mm 20mm Rise
•Stem: Truvativ Stylo T20
•Grips: Vitus Lock On
•Headset: FSA
•Chainset: Truvativ Blaze 3.0 44/32/22 175mm
•Chain: KMC Z-99 9-Speed
•Cassette: SRAM PG-950 11-32t 9-Speed
•Shifters: SRAM X7
•Rear Derailleur: SRAM X5
•Front Derailleur: SRAM X5
•Brakes: Avid Elixir1 Hydraulic Disc 180mm Front 160mm Rear Rotors
•Saddle: X-Lite
•Seatpost: Vitus Alloy
•Tyres: Schwalbe Nobby Nic 26" x 2.25"
•Hubs: Formula Disc Front 20mm Thru Axle SRAM Disc Rear QR
•Rims: Mavic XM 319 Disc
つまり、掲載されたままの状態です。
一点残念だったのがダウンチューブに大きめの傷。
新車として到着した際はちょっと悲しくなることですが、ただし傷等ある場合はマスターに問い合わせいただいたところ
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そして万一VITUSバイクをこれから購入される方が、同様に商品到着時に傷があったということが発生した場合は、受取後すぐにCRCのカスタマーサービスに傷の写真を添付の上ご連絡をお願いしますとのことでした。不良の状態や完成車の価格に応じて、CRCのバウチャー発行というかたちで代金の一部が返金・保証されるとのことです(この対応がベストと考えているわけではないものの、現実的にはそのような対応になるという感じでした)。
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とのことで、何らしか対応いただけることを併記しておきます。
【さぁとりあえず走りにいくか(オンロード編)】
軽くサドルを合わせた状態のみで走りにいってみました。
176cmの私にとって、16サイズでぴったりでした。
なお、165cmの嫁も乗ってみましたが、サイズとして違和感は無いそうです。
ロードに比してサイズ感は結構アバウトで大丈夫そうです。
もともと「サスつきバイクなんて重くなるだけで走りにくいんだろうな」という印象を乗らずに持っていましたが、走り始めてちょっと意外性を感じました。
「楽」なんです。
35km/hあたりから上にもっていくのはしんどいし、初動も決してロードのようにコリっとした性質は持っていませんが、でもそりゃ「マウンテンバイク」なのであって「ロードバイク」ではないのだから当然ですよね。
が、今までロードバイクに乗っている際は非常に路面に気を使っており、逆にこの自転車に乗って「今までこんなに路面気にしていたのか。路面気にしないとこんなに楽なのか」と知りました。
シッティングで体重かけずに綺麗に足を回しているうちは前三角の固さを感じ、スポーツバイクとしての十分な性能を感じます。
ダンシングに移行したり、上体の反動を使うような体重をかけるようなペダリングをした瞬間に力は逃げ始め、ぼわぼわ弾みます。
マウンテンバイクにオンロードの性能なんて、というお話かもしれませんが、ロード乗りであった私としては、「ちゃんと走るのかな」というのは非常に気になっていた点でした。
この点では必要十分の性能を有していると感じましたし、非常に満足です。
【来ちゃった(オフロード編)】
尾根緑道や
小野路城址を散策。
道無き道を、「ロード」じゃ走るコトも想像しなかった場所へずいずいと足を踏み入れていきます。
いや、なんですかこれ。楽しいですよ。
川沿いの砂利道でこわごわ走っていたロードとは比べ物になりません。
サスペンションが路面の凹凸をうまくトレースし、体重移動やなんかがまだ下手くそな私であってもきちんと路面にグリップしてくれます。
急な上り坂にも対応できるワイドなギア比も非常にありがたい。
トレールを走るにあたり、というより楽しむにあたり初心者にとっては非常にありがたいバイクであると感じました。
【まとめ】
・前後のサス
このバイクの一番の特徴がやはりフルサスであることだと思います。
前後にサスがついているのは、もちろん走る上においてデメリットもあるのだろうとは思いますが、私にとっては前述の通りそれはあまり大きくは感じずスポーツバイクとしての性能を十分に持っていると感じました。
サスの機能としてもちろん衝撃を吸収する目的があるのだとは思いますが、それによりタイヤが浮かず滑らずきちんとグリップしてくれました。
これはトレールに入る初心者にとって非常にありがたいのではないでしょうか。
前がスプリング、後ろがエアサスとなりますが、その差はあまり大きく感じません。
前はプリロードの調整で沈みを調整でき、後ろはショックポンプによって調整が可能です。
初期ほとんど調整せず乗った際は前が沈みすぎるきらいはありましたが、調整することで解消されました。
・ブレーキ
ロード乗りの私としては油圧のディスクブレーキは初体験でした。
なんというか、必要十分です。
コントローラブルでありながらにして、力を使わず大きな制動力を得られます。
いやー楽だ。
これ、ロードにも欲しいくらいです。
・足回り
ホイール、タイヤについてはいまのところ不満もなく、満足しています。
というのもこのあたりは比較対象が必要だったり、耐久性を見る必要があったりするためぱっと答えは出せない気がします。
が、とりあえずオンロードにおいてはそこまで不満も感じなければ、オフロードにおいては十分な剛性感や安心感、グリップを発してくれているので満足です。
・ドライブトレイン
長らくロードユーザーだった私としては、変速系はちょっと違和感を感じます。
どうしてもギアの差が大きいせいもあり、コリッコリッという変速はいまのところ得られていません。
また、パワーをかけた変速もちょっと弱い気がします。
このあたりはちょっと他のMTB系ドライブトレインと比較してみたいなぁと思うところでした。
・グレードアップやパーツ交換等について
変えてみたいなぁと思うのはやはりドライブトレイン類ですかね。
そしてホイールやタイヤを変えると「どうなるのかなぁ」といった楽しみがあります。
やはりMTB初心者の私としては不満を感じるより先に「変えて違いを知ってみたい」という気持ちの方が強いです。
#もしかしたら変えた上で不満を感じるかもしれませんが。
・その他
上の通り「不満」に近いものもなくは無いですが、それ以前に「楽しい」です。
道なき道にいけるワクワク感、ロードでちょっと走り飽きてきた感を払拭するだけの期待、次はどこに行こうかという自転車始めたころの楽しみを覚えさせてもらいました。
そういった楽しみを与えてくれるだけに相応しい性能は十分に有した自転車だと感じています。
「明日はどこに行こう」という楽しみを、ロードだけのときはどちらかといえば消去法になりつつあった昨今、もっとポジに行き先を考え始める私がいるなぁと思いました。
【最後に】
・ライダーズプロファイル
最後に書いていいのかわかりませんが、このレビューの参考までに私の情報です。
年齢:32
身長:176cm
股下:81cm
体重:78kg
自転車歴、運動歴:
2008年にGIANT Escape R3購入からはじまり自転車にハマる
2009年にCAAD9を購入、ロード一直線
運動経験がなかったため、基礎体力をあげようとジムに通い始め、気が付けば今の梅雨時期なんかは自転車に乗るよりジムにいるほうが長くなりつつある本末転倒な人間です。
脚質:
多分スプリンター系。
といいつつ、最大出力が1200W程度なので微妙なところです。
一般的に見ればパワーがある方になりそうですが、本当にパワーがある人的に見れば一般人だなと思われるような感じです。
・お礼
そして本当に最後に、このモニター企画にあたり(どんなに悪し様に書かれるかわからないにもかかわらず)商品提供いただいたChain Reaction Cycles様、この企画を実施いただいたサイクルベース名無しさまに御礼申し上げたく思います。
この企画、機会により、新たな楽しみをいただけたと思っています。
【さてさて】
あくまで
第一回
レビュー
です!
楽しみをいただいたからには、存分に楽しみます。
別館にてまた随時レポートしつつ、第二回レビューに向け乗り込んでいきたいと思います。
価格評価→★★★★☆(素直にこの価格でフルサスMTBが手に入れられるのはいいなぁと思います)
評 価→★★★★☆(若干の不満はありますが、ロード乗りとして新たな楽しみを与えてくれた自転車です)
<オプション>
カタログ重量→Weight: 13.9kg (18")