購入価格 £199.99(≒25,000円)@Wiggle
Selle SMP Strike Composite の代わりになるような穴開きサドルで、骨盤をもう少し強制的に立たせてくれそうなもの、かつ超軽量なサドルを探していたところ、Wiggleでこのサドルを発見した。ニューモデルらしく、当時は在庫がなく、4月に注文して二ヶ月後の6月に届いた。
ところで私の場合、SMP Strike Composite でサドル探しの旅は一度終了している。Strike Composite はバケットシートのように私の尻を快適に包んでくれ、一日中乗っても局部が痺れることは全くない。しかし快適であるということは進化がないということも意味する。もう少しだけ速くなりたい私はポジションを改善中で、より骨盤が立ったポジションで乗れて、かつ局部を圧迫しない穴開きサドルを探していたのだった。
結論としてこのサドルは当たりだった。上面を完全に水平にセッティングして骨盤を立て気味に乗っても痺れない。幅も狭めで脚は回しやすい。
ただ、このサドルを多くの人にお勧めするのは難しい。というのも超軽量だけあってペラッペラで、ノーズ部は素手で持つと手が切れるのではないかと思えるほどだ。座面にクッションはあるものの、ベースのカーボンは極薄。バイクをひっくり返して輪行袋に入れたら壊れてしまいそうだ。このサドルが活躍するのは勿論峠なのだが、私がヒルクライムに出かける際は輪行がほとんどなので、この点は誤算だった。性能は申し分ないのだが、扱いが難しそうだ。
乗り心地はSMP Composite Strikeより劣るものの、痛みを我慢して乗る拷問椅子の類では全くない。初日こそ少し固めに感じたが、すぐに尻が慣れた。とりあえず100km程度のライドで坐骨が痛むようなことは全くない。その意味では普段使いできる。
購入したWiggleでは115gと記載されているが、Selle Italiaのサイトでは95g。私の手元に届いた個体は実測95gだったので公称値通りとなる。不安になるほど軽い。
基本的には重量・乗り心地ともに満足しているが、どう見てもデリケートな扱いを余儀なくされるのは間違いない。毎週末が決戦のサラリーマンライダーが使うのは間違ってはいないが、毎日の通勤通学に使うサドルでは決してないだろう。
耐久性も含めて継続的にレビューしていく予定。
価格評価→★★★☆☆
評 価→★★★★☆ 製品の欠点ではないが、扱いにくさで -1
<オプション>
年 式→2012
カタログ重量→ 95g(実測重量 95g)