購入価格 完成車付属
Float 32 RLなのでインナーチューブは32mm径のXC向き、ロックアウトはクラウンとなる。
トラベルは完成車付属の段階で110mmに調整されていた。
ストロークする際の滑らかさは後に購入したRockshox Revelationよりも上に感じた。ダストシールの抵抗が少ないのか、プレッシャーを下げても同じような感触にはならない。別にRevelationの動きが悪いわけでもないのだが、やはり比べるならFloatの方が滑らかと言わざるを得ない。Foxの評判が良いのはやはりこの滑らかな動きのお蔭だろう。
私は荷物込で73kg程度になるが、エア圧は大体65psi程度で使用していた。サグは大体12mm程度になる。これでちょっと荒れたトレイルを下ると良い感じにストロークを使い切る事ができ、非常に快適だった。ドロップオフを飛びまくるような使い方でなければ、少々荒れたトレイルでもこのぐらいのトラベルで十分なように感じる。
クラウン周りには正面から見て左手にロックアウトとリバウンドダイヤル、右手にエアバルブがある。機能が少ないモデルなのでアウターレッグ下に調整ダイヤルなどは無い。Rockshoxだとロックアウトがクラウンにあり、リバウンドダイヤルが下部にあるが、Fox方式の方が走行中に気軽にリバウンドを調整出来て良いと思う。またダイヤルやキャップの精度やアルマイトは非常に美しい。青はKCNCのようなライトブルーなので、もしアルマイトカラーを揃えるならKCNCなどのライトブルーの物を使う必要がある。ただロックアウトレバーの使い勝手はお世辞にも良いとは言えない。ツマミが小さい上かなりの量回す必要がある(うろ覚えだが180度ぐらい)ため、一度持ち替える必要があり、素早いロックアウトには向いていない。もう少し回しやすくするか、少ない回転でロックアウトできるようにして欲しいと思う。また雑に回すとその内側にあるリバウンドダイヤルも一緒に回ってしまうため注意が必要だ。
9mmエンドでフォークブレーズには補強は入っていない(Fox曰く100mm程度では過剛性になるため)が、特に下りでフォークが捩れるような感覚はなかった。高速で下ってきてバームを一気に曲がるような使い方だとまた評価は変わってくるのだろうが、少なくとも里山でXC的な使い方をするには全く不満など出なかった。
全体的にFoxのサスペンションは高めだが、相応の性能を備えているように思う。どこまで求めるかによってその価値は変わってくるが、もし最高の一台を組む、というコンセプトの元に構想するなら私は間違いなくFoxを選ぶだろう。新モデルからKashimaコートを採用して格段に動きが良くなったそうだが、旧モデルでも十分良い。
価格評価→-----(完成車付属なので)
評 価→★★★★☆(性能は凄く良かったが、ダイヤル類はちょっと使いにくかった)
<オプション>
年 式→2011