購入価格 ¥160,000 (完成車)
specialized allez E5 SRAM APEX 2011
2011年からTarmac SL3のアルミ版として新たに設計し直したAllez
こんな高性能フレームをこんな低価格の完成車で売って大丈夫か? と本気で思った。

まずこのフレームの特徴は3つある
・フレーム剛性(軽快感)
・振動吸収性
・ヘッド フォーク剛性
フレーム剛性は素晴らしいの一言。ペダルひと踏みでグィングィン進む
allezのレビューでもよく聞く「軽快感」という一言がこれ以上表現しようの無いフレーズである。
ガッチガチというわけでもなく、思いっきり踏み込めばBB部はちょっと歪む。
フレーム重量 完成車重量(約9kg)からは考えられないくらい軽く 重量は欠点として全く見れない。
入門用といわれるアルミフレームだがトーション剛性(捻れ)はTarmac SL3と同じ
他社トップグレードのカーボンより上なのだそう。(開発者談)
…ほんとか?

photo : Valentino Sebic
さぞ振動が伝わってきそうだと想像してしまいがちだが、この剛性のわりに乗り心地はコンフォート。
縦剛性は必要十分な分だけ確保。横剛性はなるだけ堅くという事なのだろう。
前フレームはAllezの7年落ち。ちょっとした凹凸で金属らしい「ガンッ!!」という音と共に
手足にビィィィ〜ン!と振動が伝わってきたが、この2011Allezは路面の凹凸を「コツコツッ!」と軽くいなす。
7年も違えば劣化や技術的進歩もあるだろうから、他社アルミとの比較は出来ないが満足できる振動吸収性である。
ヘッドは上下異形。 上:1 -1/8 下:1-1/5
ハンドリングについては若干シビア。
直進安定性はそんなに良くはない感じ。(私自身の技術レベルがアレなので参考に出来ないかもしれないが)
おもいっきり倒し込んでコーナリングなど怖くてしないが、高速域でも全く不安にならない。
振動吸収性は普通? カーボンのストレートフォークだが思っている以上には悪くない。
付いているパーツ群はSRAM APEXと最安価グレードだが、Shimanoから比べると高価なのに
105モデルの完成車より安い。(105 180,000円)
SRAMのダブルタップを使ってしまうと、もうシマノには戻りたくない。
ブレーキはTektro R710だがよく効く。 R710のレビューで「全然効かない」など良く散見されるが
私一個人の印象としてはむしろ逆で、効きすぎるくらい効いた。
Mavic CXP22のホイールは重いがリムが良く、ブレーキがしっかり効く。
ハブはスペシャオリジナル、最初からゴリゴリ感がある。スポークも必要以上に太い。
サドルは重いが長距離走ってもストレスフリー。
サドルと言えばスペシャ。 でも今はARIONE…
もちろん 上を見れば高性能なフレームはたくさんあるが、
全体的なデザインと性能 そこから来るコストパフォーマンスは 文句無しの90点 (工業製品に100点は無い)
欠点を探す方が難しい。 いや、私のレベルでは無理だと言っていい。
欠点だと思うところは よくよく考えてみれば欠点ではない事が分かる。
Allezで充分だ。
だからこそ、「こんな高性能フレームをこんな低価格の完成車で売って大丈夫か?」と思うのだ。

カスタマイズ後
価格評価→★★★★★
評 価→★★★★☆(アルミはまだ完成されていない)
<オプション>
年 式→ 2011
カタログ重量→ 約8.9g