購入価格 ¥工賃込みで24万弱、サガミサイクル
地球1周ちょっと位の距離を走ったGIANT '06TCR(フルアルミ)が、円環の理に導かれて逝ってしまったので、後釜として導入。
1年弱の時が経ち、ようやく2000km走行したのでレビュー。
フルアルミからフルカーボンへ。
最初は戸惑った。
万が一落車してしまったら?後ろから突っ込まれたら?前から無灯火のママチャリが特攻してきたら?(←TCR時代に2度やられた)
実際はそんな心配は杞憂に終わった訳で、その高い運動性能を以ってすれば、迫り来る脅威を簡単にかわす事ができる。
驚くべきはその加速性能。
乗っている人間はその辺に転がっていそうな(最近あまり自転車に乗れていない)若者。
そんなひ弱なエンジンですら、轟!!と音を立てていとも簡単に45km/hに達する事ができる。持続するかどうかは別としてw
因みに、ダンシングをすると結構フレームが撓るのを体感できる。
クロモリフレームに近い感じがするのだが、何故か力が逃げない。
寧ろ、外部からサポートを受けているような錯覚に陥る。
そして、ヘッド周りが高剛性なので、コーナリング時に狙ったラインをトレースできる。
本来ならホイールの横剛性なども勘案して「人間が無意識のうちに」補正するのだが、それが不要。
・・・なのだが、何故か手持ちのどのホイールを履いても、コーナリングに関しては同じフィーリングだった。
加速が良く、旋回性も高く、しかし不安定さは一切感じない。
これだけ聞けば手放しで喜んでしまうが、世の中そう甘くはない。
クリアコートが剥がれやすい。
ちょっとぶつけると、そこにできた僅かな亀裂からクリアコートが剥がれてしまう。
しかも結構な厚さなので、補修するとなるとちょっと面倒。
私は剥がれた所には必ず新しいクリアを吹くようにしてはいるが、気付くと補修痕は結構な数になっていたりする。
あまりお目にかかれない「ワンポイントファイブ」。
高い運動性を支える大径ヘッドチューブ、そしてそこに入るヘッドパーツ。
コイツの場合ヘッドパーツが特殊規格で、上は一般的な1-1/8インチなのだが、下は1-1/2(1.5)インチ。
ヘッドを換えたくても、頼んだ店に工具がなかった時の事を考えると・・・。
サガミサイクルはオリジナルブランド「CAMPIONE」の一部機種にワンポイントファイブ採用モデルがあるので、この心配はなかった。
欠点はそれなりにあるものの、それらを帳消しにしてしまうほどの何かを持っている。
私は既に戦友のような感情を、コイツに抱いている。
価格評価→★★★☆☆(現在の技術レベルで見れば至ってノーマル)
評 価→★★★★☆(意外と脆いクリアコートで-1、あとは優秀)
年 式→2010(2011年6月竣工、何故か東急車輌の銘板付き)
カタログ重量→ フレーム単体950g
写真の状態は夜間走行も想定されたツーリング仕様です。