購入価格 €8.32 @ Bike24
実物はWera製、Syntaceのロゴはありませんがタイトルが示すとおりSyntaceからも販売されているツール。
だいぶ前にBike24で購入したものですが、今でも上記の価格で売られてます。780/A1という製品コードでWeraのカタログにもちゃんと載っているのですが、どちらも大体€10前後で売られているようです。
さてこれがどういうツールかというと…もう写真で見たまんまですね。1/4インチサイズのビットを1/4sq(6.35mm)差込に変換するためのアダプターです。言い換えると、各種ビットを手持ちのラチェットレンチに差し込んで使うためのツール。1/4インチのビットは低トルクでの作業しか想定されていないので、ビットドライバーやスタッビドライバーのような工具で扱うのが通常です。しかし作業をする上では必ずしもドライバーが使えるスペースがあるとは限らず、ビットですませたいけどシャンクが邪魔でドライバーは入らないし、工具を振り回すのに十分なスペースもないからラチェットでビットが回せれば効率いいのに…という場面に遭遇することがあります。たとえばボトルケージの取付、リアブレーキのバックナット、シートポストのヤグラなど。ビットは差込口が1/4インチヘックスで規格化されているので、1/4インチソケットを介せばラチェットで回せないこともないのですが、ソケットにはビットを掴んでおくような機能はありませんから使用中にポロポロと落っこちていきます。これを解決するのがこの手のアダプター。1/4"ヘックスを1/4"sqに変換できるものなら何でもOK、各メーカー大体300円~凝ったものだと¥3,000位するものまでいろいろ売られています。他に3/8"sqに変換するものもあるので、ビットアダプターをキーワードに検索してお好きなものを探すとよいでしょう。
さすがビットを数多く作っているWeraだけあって、このアダプターも工夫が凝らされています。まずビットの固定方法ですが、1/4インチの六角穴が刻まれたソケットの内側、ビットが接触する面に沿ってぐるっと円形の溝が刻まれていてそこにスナップリングが仕込まれています。ビットを差し込むとこのリングが広がり、ビットを保持して脱落しないようにするという単純な構造ですが、効果は覿面。取り外しもスポンとストレスフリー。ソケット自体はクロムコーティングの梨地仕上げで見た目は地味ですが、先端がテーパーして作業スペース確保の為の工夫が見られるなど、細部まで作りこまれています。¥1,000前後ならばまあ妥当じゃないでしょうか。私は購入して2年程使っていますが、なんの問題も出ていません。
写真は全長25mmのもので、ビットを差し込んでラチェットまで含めても50mm程度で収まり、狭いところでも作業性は良好です。ボトルケージ周りでもリアブレーキの取付でも全くストレスなく作業可能。本家Weraのラインナップにはもっと長いディープソケットタイプもありますが、自転車メンテで使うだけなら25mmより長いものが必要になることは、まずないでしょう。
ビットを多用して作業をする方には、おすすめです。
価格評価→★★★★☆ (ついで買い推奨)
評 価→★★★★★ (とても便利)