Campagnolo Ultra Torque Intergrated Oversize Cup Set - BB30

購入価格 参考価格3000〜4000円

乗ったことはないが、外したことはある（笑）パーツ。
BB30フレームでカンパのウルトラトルククランクを使用する場合に必要となるアダプタで、勿論カンパ専用。サイズは68 x 42と68 x 46の二種類があり、後者はプレスフィット用らしい。私が触ったのはノーマルBB30用の68 x 42のほう。

BB30用アダプタには現在様々な製品があるようだが、大別すると、ロックタイトを使用してほぼハメ殺しするタイプ (FSAのBB30 conversion kitなど)と、簡単に外れるものの二つがあるらしい。このカンパ用アダプタは後者で、簡単に外れるシマノ用としてはKCNCのBBアダプターがあるようだ。

このアダプター、VAR TOOL PE-13300という専用工具で確かに簡単に外せた。

https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=9404&forum=82&post_id=16144#forumpost16144

圧入面には一部のヘッドパーツのようにOリングがあり、そのあたりからグイッと圧入するようだ。乗っていないのでゆるみやすいのかどうかは不明だが、外した時の感触を考えると、数回着脱を繰り返す程度なら、アダプタ本体・フレームともにダメージは非常に少ない構造であるように思った。そのため、将来的にBB30を試したいカンパ派の人にはFSA製品よりも良い選択肢であると思った。

問題はゆるみやすいかどうかだと思うが、そこは私にはわからない。興味があるので使用中の方のレビューを待ちたいところ。ロックタイトなしでは音鳴りしやすいというBB30ベアリングと似たような圧入方式なので、やや心配になるが（そもそもカンパのウルトラトルク用ノーマルBBカップもネジ式ながらロックタイトなしでは非常にゆるみやすい製品）、もしこれでノイズとも無縁なら非常に使いやすい製品と言えると思う。

評　　　価→★★★★☆　構造はシンプルで良い。値段はやや高めの印象
＜オプション＞
カタログ重量→　29g

購入価格 ￥4000

製品について一言「緩みます」。

BB30には不具合が多いと聞いたり、読んだりしていたので、本来ならBB30搭載のフレームを購入すべきではなかったのだが、フレームの魅力には逆らえずBB30搭載のフレームを購入した。気持よく乗りたかったので、最初からBB30はやめ、このアダプターでカンパを使うことにした。

最初はデュラグリスのみで組み付けた。
特に問題もなく乗れていたので、良かったと思っていたら、100km程度走行後に坂を登ったり、立ち漕ぎするような場面でBBのあたりから「カチッ、カチッ」という不吉な音が鳴り出した。
原因がわからない。そこで、クランクとベアリングを外し、ロックタイト641を塗りつけて圧入した。「カチッ、カチッ」という不吉な音はしなくなった。

しかし、また、100km乗ったあたりで、同じ不吉な音が鳴り出した。
よくよく観察するとドライブサイドのカップの上の方が0.5mm位飛び出ていた。このシステムで負荷をかけるとカップをグイグイ押し出してしまうようだ。
シェル内に入るリップが短いのだと思う。

結局、再度クランクだけを外し、カップを両脇から隙間がないようにヘッドセットプレスで締め戻した。結果、異音は発生しなくなった。

しかし、俺はこの作業を100kmおきに繰り返せるのか？
こんな状態じゃ恐ろしくてロングライドに行こうという気にならない。

カンパ以外のアダプターだと、FSAのBSA用スリーブがあるようだが、
一度つけたら外せないらしいので、本当にそれを使っていいのか思案中だ。

とにかくこれを使い続けるのは難しい。いや、使い続けたくないといったほうが正しいようだ。

価格評価→★☆☆☆☆
評　　　価→★☆☆☆☆