購入価格 ¥780
出版社:祥伝社新書
著者:佐滝剛弘
挑発的にタイトルに「ケンカ売っとんのか、ワレ!」という気分で買ってみました。
しかしながら、著者の佐滝さんは東日本学生サイクリング連盟理事長だったこともあるほどの自転車好き。
さてはて、反自転車な内容なのか、親自転車な内容なのか。
読んでみると、反自転車とか親自転車とかそういうものではなく、自転車を日常で使っている者として、
現在の自転車環境に色々言いたいことを書いたものでした。
内容は、大雑把に以下の通りです。
・都市環境がいかに自転車にとって走りにくいか。
・自転車は車道を走るべきか、歩道を走るべきか。
・自転車で事故の加害者になった場合の事例
・フランスと韓国の自転車環境
・日本の自転車に優しい街作り事例
まあ、目新しい情報はあまりなかったのですが、事故の加害者になった話を読むと、保険の入っておかないと
ヤバイと思えます。
損害賠償が数千万円になったり、示談交渉が数年に渡る場合もあるらしい。
何らかの保険のオマケとして自転車保険が付いている場合、示談交渉は被保険者自身がやらなくてはならない
保険が多いらしいので、要注意です。
この本を読んで知ったのは、傘差し運転について。
片手で傘を持つのは論外なのだが、ママチャリでハンドルバーに傘を取り付けてられるようになっているのを
見たことあると思う。
それがあれば、両手でハンドルを握れるので問題無しだと思い込んでいたのだが、実は明確な決まりはなく
法的にグレーゾーンらしい。
一生使うことはないと思うが、勉強になった。
この本は、自転車がいかに危険な乗り物か分かっていない人向けに書かれているようなのだが、危険な乗り方を
している人が、こんな本を読むとはあまり思えない。
どちらかというと、真面目に自転車に乗っている人が読んでしまうのではないだろうか?
そう考えると、この本の存在意義っていったい・・・
タイトルの問いに対する答えですが、「それでも、乗るよ」です。
価格評価→★★★☆☆
評 価→★★☆☆☆
年 式→2011.12.10初版
実測重量173g