購入価格 ¥2300
容量1Lでライトは無い無印Mud Racer。毎度泥まみれになる上、サドルバッグの中に水が溜まっていた事があったのでMTB用に購入。
さーて取り付けるか、という所でいきなり問題発生。アタッチメントが本体から外れない。ボタンを押そうが抉ろうがびくともしないのである。結局、Pressボタンとアタッチメントの間にマイナスドライバーを差しこみ押し上げると外すことができたが、どうなってんだこれ、と思ってよく見るとどうもアタッチメントが逆向きに付いていたらしい。逆向きに付けると大変な事になるのは100Shiki氏のレビュー(
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=7061&forum=69#forumpost13115)を読んで知っていたが、まさか出荷状態で逆向きとは… オイお前ら、逆に付けたらこうなるから気を付けろよ! という事だろうか。
取り付けに関しては説明書を読めば誰でも分かると思うので割愛。ちなみに、サイズMだけバッグ側のアタッチメント嵌合部を前後に調整できる。
取り付けるとこんな感じになる。
セットバックは大体70mmぐらいのロードだと余裕がある。
ただ、若干内股に当たるのでそういうのが気になる人はSかもっと細身のものを買った方が良い。
セットバックが小さい上サドルレールの短いMTBだと結構窮屈だ。アタッチメントの位置を一番サドル側にずらしてやっと余裕を持って取り付けられた。セットバックゼロのシートポストに前気味でサドルと取り付けている場合や、Selle Sanmarco Aspideのようにサドルレールが前後に極端に短い場合はポジション次第では本当に取り付けられない場合がある。大抵の場合は大丈夫だろうが、サドルレールの折れ目の中間からシートポストのパイプまで4cm程度はあった方が良いだろう。あと、with LEDのレビューでmascagni氏がセットバックのあるシートポストの方が良い、とおっしゃっているが、基本的にシートポストのパイプの位置とサドルレールの位置が取り付けに関係しているため、どんなシートポストを使おうと(モノコックの大きく曲がっている物は別として)元のポジションを維持する限り取り付け角度は変わらないように思う。
中身はこんな感じ。MTB用のチューブは巨大で、500cc程度のコンパクトなサドルバッグだと他の物が入らなくなるのだが、流石に1Lもあるとかなり余裕がある。適当に放り込んだので隙間があまり無いように見えるが、実際はまだ深さに余裕があり、隙間を埋めるようにチューブを畳めばスペースを作れる。ただ、ハードタイプで底の方は物が入れにくい。もう少し四角に近い形にしてくれた方がスペースを埋めやすいのだが。
内部は恒例のナイロンナットが突き出ているので、改造したい方はOrtliebの普通のサドルバッグの方を参照されたし。
サドルバッグの出来自体はかなり上々で、シリコンフードもきつくなく緩くなく、開け閉めするのも思ったよりは面倒ではない。まだ雨の日に乗っていないので防水性は分からないが、見た感じでは恐らく大丈夫だろう。容量が大きい割に見た目がスリムなので、ロードに付けてもバランスが崩れなくて良い。Sサイズも買ってしまおうかと思うぐらい良いサドルバッグだ。
価格評価→★★★★★(この値段なら。2500円が限界か)
評 価→★★★★☆(形は再考の余地有りだが、完成度は非常に高い)