購入価格 ¥2700(wiggle)
超高効率冷凍人間製造機。裸より寒い。
汗冷え対策の要として購入。従来使っているスポーツオーソリティのクールマックス長袖シャツでは、走っている時の保温性は十分だが汗を吐ききれずに止まった時に一気に凍る。
ウール素材は洗濯や保管の手間で二の足を踏んでいたところに、薄く暖かく汗で冷えないと非常に評価の高いCRAFT ZEROがセールで3000円以下になっていたので渡りに船で購入。
輸入の為スウェーデン仕様と言う事で、175cmウエスト78cm76kg裄丈82cmがSサイズでOK。
届いて開けてみると、女性物のロングTにしか見えない細さだが、着てみると薄い生地はそれこそゴムのような伸縮性でぴったりと収まる。唯一、首周りだけがあまりに締まり息苦しい。
春物カーディガンの様な薄く目の粗い生地は、いかにもなハイテクアンダーウェアとは明らかに見た目が違うが、着た瞬間からフンワリと暖かい。これは良い。その時は思った。その時だけ。
WIZARDのウインタージャージ+ナイキのウインドベスト(背中上半分だけメッシュ)と組み合わせて着用。通常はこの下にスポーツオーソリティの長袖Tシャツで-3~-5℃位まではいける。
走りだして1時間後くらいに、なんとなく違和感。朝5時過ぎでまだ2℃位だが、だいぶ身体も温まってきて少し暑いのでベストだけ首元を開ける。途端に、背中が凍る。閉めると暑い。でも開けて少しでも風が入ると、一気に上半身が凍る。
朝はそれで済んで、日差しも出てきた午前中は10℃まで上がったのでベストを脱いでも特に気にもならず。170km程走って昼飯を食ったのが14時。まだ暖かいが、すぐに気温も下がるだろうとベストを着て走り始めて1時間後。走るほど体温が下がる。背中が、冷たいを通り越して痛い。
無風快晴、背後に西日の直射日光が当っていて、この時間のアメダスの記録は8.8℃。いつもならベスト脱いで腕捲くりして走っている位の温度。なのに、アンダーウェアが身体に氷巻きつけて走っている様。
ウインドベストの背中のメッシュになっている部分だけが氷を突っ込んだように痛い。ベストのジッパーは首が締まるまで上げていて正面の風は入らないのに、肩越しの僅かな風が背中に刺さるような錯覚をするほど、アンダーが冷える。腕に至っては腕捲くりして直に風が当たるより冷たい。8℃前後の中60km走って帰った時には体中悪寒が止まらなかった。
想像を絶するレベルで、汗冷え等という表現では甘すぎる。
普通は走って汗かいて止まった時に冷えるのに、これは走っている間にも際限なく体温が下がる。走り初めはともかく、一旦汗をかいてしまったらもう何をやっても一切身体が温まらない。真夏でもこの性能が出せるなら熱中症対策に画期的だが、これは冬用インナーの筈。
確かに、身体は汗が残らない。肌はいつもサラサラしている。でも、その汗は全て生地の中に溜め込んでいてまるで発散していない。だから少しでも空気の動きが当たろうものならそれこそ氷袋。
半日走って汗が溜まってしまった後だと、インナーの上のジャージに風が当たることさえ許されない。
個人的には、元々適度に風が通って汗が溜まることを避けるのが「自発的に体温が上がる」自転車の冬服の前提で「完全防風」は冬服失格と考えているけれど、CRAFTにはその考えは通じない。
真冬にこのアンダーを着るなら、それこそゴム合羽レベルの完全断熱完全防風のアウターと、アウターとCRAFTを接触させない為の物理的な構造物が絶対条件。そうでないと、本気で命とまでは言わないが健康くらいには十分関わる。
総じて、スポーツオーソリティやUNIQLOのドライメッシュTシャツの方が100倍増し。これまでに半袖ドライメッシュ+3シーズンジャージ+ウインドベストで0- -2℃位の環境は20回や30回では効かないほど走っているがこんなことは一度もない。まして、日射しのある10℃近い環境で、ウインタージャージにウインドベストまで重ねて凍えるなどあり得ない。
もちろん体質や感覚、使用時間に個人差があるのでこれが凄く合うと言う人も沢山いるとは思うが、
・少しでも人より汗かきだと言う自覚がある
・一回に30分以上走る
人は絶対に止めた方が良い。
まあ、汗をかかず風を受けない=事務所の窓際w) なら薄い割に暖かいとも言えるが、汗をかかないなら綿の下着の方が肌触りもずっと快適。値段も1/5だし。
二枚買ってしまったけれど、一枚はもうこのまま封も切らずに廃棄。だって使い道が何もない。
価格評価→★★(まあ室内で使うには)
評 価(真夏にこの冷却性能出せるなら★10個)
<オプション>
年 式→2011