購入価格 ¥29,800 @ビッグブルー
ロードバイク生活を1年ほど続けたころ、ハートレイトモニターが欲しくなって購入した。
suuntoのハートレイトモニターで自転車と言えばtシリーズが普通だが、
山登りもするので、自転車用とはちょっと言いにくいヴェクターを購入した。トレランの人たちが愛用しているらしい。
これは2年弱の使用を経たレビューである。
◎良い点
・基本機能は網羅している。というか、インターバルタイマー、ストップウォッチ機能など、使いこなせていない(汗
・心拍数のグラフ表示。事前に心拍数の上下のしきい値を設定し、ハートレイトリミット機能をONにしておくと、文字盤周囲のインジケーターでその時の心拍数レベルを表示してくれる。
目標とする運動強度ゾーンの上限と下限を入力して、そこから外れるとアラームが鳴って警告してくれる。ただし、休憩中に鳴りっぱなしなどウルサイので、自分は安静時心拍数と最大心拍数のちょい手前を入力してある。これで運動強度0~100を可視化できる。こうしておくと、例えばLSDゾーン(65%~75%)は時計の針の38分~45分の範囲である。写真の例では35分あたりまでインジケーターが伸びていて、運動強度で60%弱のあたりにいることを示している。
・ハートレイトモニター使用中にストップウォッチを使うと、計測中の心拍数の最低、最高値をメモリーする。タイムアタック後に「追い込まれ度」を振り返ることができる。
・高度計機能。高度の表示だけでなく、上昇/下降率(1分あたりの垂直移動量)を表示してくれる。ヒルクライム中に、進捗wを把握できるのは心強い。
・本体電池、心拍計測ベルトの電池、ともに自分で交換可能。電池蓋もパーツ供給されていて、Oリングの劣化に対応している。本体の電池カバーは使用する電池で開けることが出来るよう設計されているとのことで、細かい心遣いがされている。ハタと気がついてCATEYEのサイコンでも同じことを試してみたが、CR2032でうまく開けることはできなかった。別途コインが必要である。
△不満な点
・表示がカスタマイズできない。特に心拍計測中に高度計機能を使うと、現在時刻が確認できないのはイタイ、が問題が大きいのは登山中で、自転車で使うときはほぼ心拍計モードなのであまり問題はない。3列ある表示領域の、メインとサブの入れ替えくらいが出来ると嬉しい。
・心拍計測ベルトは混信防止ではない。もっとも、あまり他の人とかぶらないし、そもそも密な集団で走行する機会などないので、まだ他人の心拍数を拾ったことはない。公道を走っているとき中心だが、何らかの外部機器の電波を拾って、心拍数が240とかになることが時々あるくらい。
・データのエキスポート不可。そういう機能があっても、使わんと思うけど。
・ログ機能なし。サイコン的な使い方は想定していないらしい。
・ボタンが4つあって操作がちょっと複雑、そしてボタンが押しにくい上にクリック感みたいなものが薄く、全体に操作性はあまりよくない。まあ、時計のボタンなんてこんなもんか?
・黒いので、温度計には期待すべきでない。夏場の日向では、60°Cとかいうデータを素直に表示してくれて萎える。話は逸れるが、この手のガジェットは腕に装着して温度変化を抑制しないと気圧・高度計測機能の誤差が大きくなるので、温度計機能はホンのおまけ程度に考えていないといけない。
トレーニングデータの解析などはせず、運動中のリアルタイムモニターと割り切って使えば大きな不満のない製品である。
価格評価→★★★☆☆(2万円台前半まで頑張ってくれれば★5つ)
評 価→★★★☆☆(カスタマイズ性の低さとログ機能が足を引っ張った)