購入価格 ¥12,000-(エントリーフィーとして)
新東名高速道路、通称第二東名。
いまだ建設中で、来年夏ごろ開通予定の新東名高速道路。
その一部を開通前に贅沢にもロードレースに使ってしまおうという一生に一度のチャンス、と題打たれたこの大会に参加してきました。
◆アクセス
★★★★☆
東名の沼津ICより程近く、新東名高速道路の沼津IC予定付近となり、アクセスとしては都内より3時間弱と決して悪くは無い。
沼津ICからの道が若干わかりにくく、駐車場への車の入場回転が悪かった模様で、私の参加した26日は問題とならなかったものの、参加者の多い27日は大渋滞を巻き起こし開始時刻になっても入れない人が出た模様ではある。
しかし、公式の案内に
【カーナビポイント:ラグーナリゾートを入力してください】って
ラブホに案内させるってどうなの!
「ねえお父さんここ何?」って子供に聞かれたらどう答えるのだろう。
◆本部
★★☆☆☆
駐車場が、ようは建設中の高速道路で縦にながーい状態となっていた。
本コースまで1.5km近い距離を走る必要がある。
そして受け付けの大会本部は、この本コース入り口から4km近くあるのだ。
遠い、遠いよ。
自転車になれた御仁なら、ただのアップにもならない距離かもしれないが私にとってはただのエネルギーの無駄遣いでしかない。
ただ、本部の規模はなかなかのもので、荷物を預けるクローク、更衣室、十分な数のトイレ、ものすごい規模のサイクルハンガー、出店他あり「お金かかったイベントだなあ」なんて感想を抱いた。
なお、スタート地点はこの本部の目の前ではあるのだが、対抗車線に位置する関係上スタート地点までの移動に4kmほど走る必要がある。
基本的にこの大会はレース外の移動が多い大会であった。
◆ロケーション・コース・路面
★★★☆☆
渋滞緩和のため、大きな曲がりも無くし、最大斜度も2%以下に抑えたというこの新東名高速道路。
そのためかかなり高い位置に建設されており、見晴らしがすばらしく良い。
北に山、南に海。
そして走れば雄大な富士も拝める。
景観はこれまでに参加したレースの中でも最高峰といえる。
また前述の通り大きな曲がりも無く斜度もきつくないコースは、私のようなレース初心者にとって非常にありがたい。
ただ、開通前の高速道路ということで路面状態は最高かと期待していたのだが、結局のところアスファルトの層が足りておらずつなぎ目に異様な段差を抱えていたり、自転車に全く配慮のないグレーチングが剥き出しのままであったりと、様様問題を抱えていたように思う。
◆レース
★★☆☆☆
私は19-35歳、95kmロードの部に出場。
200人弱が参加した部門となるようだ。
しかし、このレース
http://fujinokuni-cycle-fes.com/outline/road.html>先頭集団から5分以上遅れた選手はレースから除外する。
ΩΩΩ<ナンダッテー
という非情なルールが組み敷かれている。
前述の通りどストレート、そしてアップダウンも控えめのため、高速巡航が予想され、体調が万全でなかった私は最後まで走れないことも覚悟の上の参加となった。
しかし、予想に反しレース展開は巡航速度ほどそこそこ速いものの、集団が大きいためか私でもついていけるペースとなった。
大集団の中で楽をしながら走っていると、なんだか大人数でサイクリングを楽しんでいるような、不思議な気分になる。
しかし、このレースが徐々に荒れ模様に。
突如「コーン!!」「段差ー!!」様様な叫び声があがる。
なんでこんなとこにコーン!?
ちょ、この段差ありすぎ!
段差はロードにとって相当キツいもので、そのたびに集団が急減速/急加速を繰り返す。
片道の半ばを過ぎついに落車に遭遇する。
「落車ァー!!」
そして長いトンネル。いくつかのトンネルは明るいものの、まるで何も見えないレベルで暗いトンネルまで。
「あぶねー」
もうコーンがトラップ状態だ。
ついにコーンにぶつかり落車する人が出始めた。
救急車の音も聞こえる。
そんな状況だが、景観はほんとうに素晴らしい。
ただ景観に見ほれていると、唐突に道幅を狭めてくるコーンに殺され兼ねない。
何回かの落者を眼前で見ながら、運良く先頭集団のままレース終盤を迎えることができた。
徐々に集団の位置取りが激しくなり、そんな中前から41kmロードで遅れている選手を徐々に抜いていく事となる。
レースが残り5kmほど入ったところで、きちんと左に寄らない41kmロードの選手を飲み込んだ。
飲み込まれた選手は、誰かにぶつかったのか飲み込まれた驚きでハンドル操作を誤ったのか
転んだ。
そして私はそれを避けきれなかった。
ゴールまで後わずかでの落車。
肘から先がしびれ、右薬指が動かない。
そして何より落車の衝撃で足が攣った・・・orz
ここまで来てDNFも悔しいので、そこからはえっちらおっちらゴールを目指した。
全体的に落車の多いレースであったようだ。
◆その後
☆☆☆☆☆
ゴール後、救護テントを探すも総合案内の図に救護テントが載っていない。
もうこの時点でげんなりだ。
係員らしい人に聞きやっと救護テントを見つけるも
救護テントは人だかり。
皆アスファルトの油で真っ黒になっている。
鎖骨骨折した人、擦過傷で筋層まで達している人、見るからにボロボロの人・・・
ライダーズミーティングはしない、グレーチングをきちんとふさがない、先導車から遅れている人に左によけるようちゃんと指示をしない、無為にコーンを置く。
こういった当然しなくてはならない運営の漏れがこういったところに出ていたようにしか思えなかった。
その後、大会参加者が保険に入ってるとのことで総合案内で保険について聞いてみた。
20分ほど待たされた挙句「事務局の方にメールで問い合わせてください」とのこと。
27日公式サイト下部にある事務局にメールを送ってみた。
即時に返事がきて「お」と思ったら
>この度は、ふじのくにCYCLE FES. 2011 in 新東名 をご利用いただきましてありがとうございます。このメールアドレスは、現在不通です。
くぁwせdrftgyふじこlp;@:
orz
途中まで最高のイベントだっただけに、最後が最低でした。
価格評価→★☆☆☆☆(たけえよ)
評 価→★★★☆☆(楽しかったは楽しかったのだけれど・・・)