エントリー料3000円。小学生以下は1000円。
２クラスに出場するダブルエントリーは4500円。
当日エントリーは3500円。小学生以下の当日エントリーは1500円。
観戦は無料。
荒川沿いにある秋ヶ瀬公園で行われたローカルなシクロクロスイベントです。
Y'sカップが開催された場所から、ちょっと上流に遡ったところです。Y'sカップから１ヶ月もたたないうちに、
同じような場所に来るとは思ってもみなかったな。
クラスは以下の通りです。
ファストクラス：本気モードの人向け。
ファンクラス：楽しみながら走るビギナー向け。
オウルクラス：レース結果よりも、目立ちたい人向け。
クラシックス＆マスターズクラス：昔のスタイルで走りたい人や、自転車を再開した人向け。
レディースクラス：女性用クラス。
ジュニアクラス：小学生以下のクラス。
キッズクラス：小学生にあがる前のお子様を対象としたクラス。
日曜日に開催されたのですが、金曜日の朝時点の予報では土日が雨。
しかし、雨は土曜日の夜には上がり、日曜日は晴天に恵まれました。
おかげで、路面は見事なマッドコンディションというシクロクロス日和。
コースは乾いている部分もあるものの、足をつくと足首付近まで泥で埋まる場所があったり、木の根っこが天然の
シケイン(障害物)になっている場所があったりします。
その他にも、人工のシケインとして丸太が並んだ区間があります。トライアル系ライダーなら、これぐらい跳んで
回避しそうな気もします。
ぬかるんだ路面の木立を抜け、開けた場所に出ると
そこには、シケインが・・・
周回を重ねるタイプのロードレースだと応援を受けるのはホームストレートぐらいなのですが、このレースは狭い
区画内をぐねぐねと走るせいもあり、あちこちから声援が飛んでくるので、走っててすごく励みになります。
観戦している人との距離が文字通り近くて、ハイタッチしながら走ることも可能です。
走っている人と観戦している人との一体感があり、これは今までに参加したレースでは味わったことのない高揚感が
あります。
ローカルなイベントなんですが、賞品が豪華です。
オウルクラスの１位は、なんとフレームの塗装権＋その他持ちきれないほどの品々がいっぱい。
さらにジャンケン大会でも、タイヤ(ハッチンソンだったと思う)、サドル(カシマックス)、そしてフレーム塗装権という
大盤振る舞い。
大会規模では川崎マリンエンデューロに負けるけど、賞品は川崎よりもかなりゴージャスだぞ。
これは主催者の政治力の差なのか？
会場では、泥まみれになったバイクを洗うための、高圧洗浄機の貸し出しも行ってました。
こういう配慮はとっても有り難いです。
会場では、なぜかテントウ虫に好かれたらしく、何度も服にテントウ虫がとまってました。
さぁ～て、堅っ苦しい前置きはこの辺にして、こっからが本レビューのメインです。
私の出場レースはというと、オウルクラス。
このオウルクラスは何かというと、仮装などの目立つカッコでシクロクロスをするという目的のために設けられた
カテゴリで、つまりまぁ早い話が変態さんを集めた泥んこレースです。
本来ならばカエルの着ぐるみで参加したいところなのですが、そんな気の利いたものは持っていません。
そこで、こんな事もあろうかと自作しておいたゴキブリスーツの出番です。
ゴキスーツを身にまとい、自転車で走る。想像しただけで、笑いが止まりません。
他人のフリをして投稿したあなパーのこれ(↓)は私です。
https://cbnanashi.net/cycle/modules/myalbum/photo.php?lid=393レース前にこの姿でちょっと挨拶周りしたら、予想以上に好評です。
イケる、これならレースでも笑いをとれるに違いない。
今からレーススタートが待ち遠しいぜ。
周囲を見ても、俺様のライバルとなるような仮装をした奴はいない。
見た目という人間の主観が判断基準とはいえ、どう見ても我がゴキスーツが一番だぜ。
ふはははは、この勝負貰ったぞ！！(注意、仮装コンテストではありません)
ちょっと残念だったのは「セミですか？」と訊かれたこと。
アホかお前ら、いったいどこの世界にこんなにかわいいセミがいるというんだ。
この長い触角が目に入らんか！セミの触覚がこんなに長いわけねーだろ。
さらに、体節のあるボディに加えて、無駄に金をかけた別珍の艶やかな羽。
どこをどう見てもゴキだろうが、まったくもう。
いちおうバイクの話をすると、バイクはいつものボロMTB。
MTBなのにタイヤはロード用のスリック。溝なんて、これっぽっちもありません。
これで大丈夫なのか？
スタート直前に、フロントがアウターに入ったままなのに気がついて、さすがにシクロクロスで楕円の53Tは
ないよな、と思ってインナーに落としたら、チェーンが見事に落ちやがった・・・
そういや楕円にしてから、自発的にインナーを使うのは初めてかもしれん。慣れんことはするもんじゃねーな。
慌てながらも、スタート前にチェーンは無事にかけなおしました。
シクロクロスは初めてなので、最初は様子見でゆっくり走ってみました。
試走の時間もあったのですが、ゴキスーツが汚れるのがイヤだったので、試走はしなかったんです。
汚れるのがイヤなのにシクロクロスするのはどうかと思うが、それよりも、初シクロクロスがゴキブリってのは
人間としてどうよ？
走り始めて分かったのだが、ゴキスーツは想像以上にキツイ。
マジに呼吸ができん。
元々はちゃんと顔が出る仕様なのだが、それはヘルメット未着用でのこと。
ヘルメットを被ると、顔を出す穴の位置と顔の位置がずれてしまい、ちょうど口に布が当たるようになって
しまうのだ。気門を塞がれたゴキブリ状態だ。
おかげで、呼吸が苦しくってしょうがない。
今更ながら、これは失敗だったかもしれん・・・
そしてゴキスーツは暑い。
もうすぐ１２月だってのに、ちょっと歩くだけで汗だくになれる。
当然ながら、自転車乗ってると半端なく汗をかくし、速乾性なんて考えられてないんで、汗が蒸れてどんどん
状況は悪化してきやがった。
夏にこれ着てレースでたら、死ねるな。
レース開始早々にゴキスーツの辛さを味わっていたのですが、それ以外でも色々と問題が。
まず、スリックタイヤはやっぱりダメ。
深い泥に入ると、その場でタイヤが空回りするだけで、進まんがな。
ペダリングの仕方が悪いってのもあるだろうけど、ローラー台に乗っているようにその場でタイヤがくるくる
回るだけ。
こんなことならケチらずにブロックタイヤを買っておくべきだったか。
そして、バイクを押してドロドロの区間を歩くときに、安全靴が泥に埋まって、何度も脱げかけました。
やっぱり、ちゃんとサイズが合う靴じゃなきゃダメだな。
そんなこんなで困難ばっかだったんですが、これがなぜか楽しいんだわ。
先にも書いた通り、応援してくれる人の声援が近いのが、めっちゃ気持ちイイ。
「ゴキブリー、頑張れ～」という声援を受けると、肉体的な辛さは吹き飛んで、最高にハイな状態になっちゃいます。
ずっと、このまま走っていたいとすら思えます。
幸福と手に手をとりあってダンスしているようなもんです。
いやー、会場まで５０キロ以上の道のりを、ゴキスーツをキャリアにくくりつけてはるばる自走でやってきた甲斐が
あったってもんです。
声援をたくさん頂けて嬉しかったし、私自身もあの場に居た人たちを楽しませることができたんじゃないかと、
自画自賛してます。
他のレースだと参加させてもらっているというイベントばかりだったのですが、今回は一緒にイベントを盛り上げて
いるって感覚があって、今までにない満足感が得られました。
シクロクロスなんてバイクもウェアも泥だらけなるのに、何が楽しいんだろう？と思ってましたが、やってみたら
すげー面白い。
こりゃ、はまる人がいるのも納得です。
確かに、泥だらけになるんで、専用にバイク・ウェア・シューズなんかが欲しくなるし、洗浄道具を持って行こうと
すると車は必須になってきます。
しかし、そんなマイナス面を差し引いても、有り余る楽しさがあります。
やってみると分かるのですが、精神的な開放感があり、それが気持ちいいんだわ。
道路を走るという自分で自分に課したルールから解き放たれた自由がシクロクロスにはあり、いかに今まで自分の
意識が道路に縛り付けられていたのかを感じます。
当然、競技志向を強めていけば、そういう感覚はなくなるのでしょうが、この大会はそういうものではなく、純粋に
楽しんだ人が勝ちな気がします。
御後は、オウルクラスの目立った参加者達の写真をどうぞ。
頭にクリスマスツリーをつけたトナカイさん。
丁寧な作りのやたらスマートな電人ザボーガーも出走。ファッションもバッチリ決めてます。
シケインは人型に変形して二足走行でクリアします。さらには、前を行くライバルを速射破壊銃で攻撃するぞ。(嘘)
バイクフライデーの３人乗り自転車も参加。
写真を忘れましたが、セミリカンベントのBikeEもいました。
埼玉のゆるキャラ(ヘルメットを被ってます)を見つけて、ツーショットを撮ってご機嫌なゴキライダー。
ゆるキャラはレース不参加です。
ノリの良いお二人。
パンダさんは大人気ないマジな走り(笑)で、オウルクラス３位入賞。賞品をいっぱいＧｅｔしてました。
黄金の全身タイツ。
最初の２周ぐらいは、この方とゴキブリで競り合ってましたが、途中から置いていかれてしまいました。
高圧洗浄器の貸し出しを待つ人々を夕焼けが祝福。
写真を撮らせていただいた方、撮影をお願いしたら快く応じてくれた方々ありがとうございました。
価格評価→★★★★☆(安いです)
評 価→★★★★★(最高！)
＜オプション＞
年 式→2011
