購入価格 ¥1500 くらいだったと・・・@国内通販
ばかやろう!!
スーツはどうするとかデオドラントとか、どうしてみんな汗を隠そうとするんだ!
お前らは汗の本当の意味を知っているのか!
かく言う俺にも、自分の汗のにおいがはずかしくて仕方なかった時期があった。
それには、そう、自転車に乗ってダイエットをするこそが体臭をなくす唯一の方法だと悟るまでは・・・
なぜそれが解決につながるのか、どうやら俺の過去の忌まわしい経験を交えてひもとかなければならないようだな・・・
それは俺が高校生のころだった。
身長は180cmと大柄ながら体重は90kgを超え、体脂肪はおそらく35%ほどだったと思う。
当時、自他共に認める「おたく」だった俺は、下校途中にショップに立ち寄り写真集を購入し家でそれを鑑賞する毎日だった。
「篠田麻里子ってかわいいなあ・・篠田麻里子ちゃんみたいな彼女を作ろう・・・フヒヒ・・・」
そう決心した俺は、早速翌日、学校で篠田麻里子似の女の子に告白しようと近づいていった。
ブワワワワッ
緊張した俺の全身の毛穴から、とろみを帯びた汗が噴き出す。
篠田麻里子似の女「くさっ!!あっちにいけ!!」
女の稲妻のようなビンタが俺のあごを捉え、俺は轟音とともに宙を舞った。
薄れかける意識の中、俺は思った。
俺の認識が甘かった・・・女は男の臭いをこうも嫌うものなのか・・・
そこへ、170cm60kgで体脂肪10パーセントほどの自転車部員が、汗だくのジャージの前をはだけて汗臭さをただよわせて通りかかったのだ。
俺は思った。
「ガハハハハ!!その臭いで近づけばこの自転車部員も豪腕ビンタで吹っ飛ばされるぜ!! 」
だが、そうはならなかったのである。
「もー、前閉めなよー」
「暑いんだよ。余計なことすんなよ」
なぜか女はその自転車部員に吸いよせられるように近づいていきキャッキャウフフしているのである。
なぜだ・・・俺の分析のどこが間違っているというのだ・・・それからというもの、その自転車部員と俺の違いについて考察する日々が始まったのである。
その答えは数日後の体育の時間に判明することになる。
踏み台昇降運動をやっていたときのことである。
クラスメートが次々と脱落する中、自転車部員のステップが荒れ狂う雷神にも似た気合を伴って上下する。
デヤァァァーーー!!!
その近寄りがたいほどに張りつめたオーラは周囲の人々を圧倒し、細いながらもくっきりと浮き出たハムスト線は複雑にからみあい、肌からは汗が滴り落ちる。
自転車部員の足元には汗の水たまりができているが、ふしぎと異臭はない。
俺は不審に思った。
もし俺が同じくらいの汗をかいていたのなら、この体育館には耐えがたい腐臭がただよっているはずだ・・・
ハッ!!これだ!!
そのとき、俺の高校トップクラスの生物の成績を誇る頭脳がフル回転した。
俺の脳裏には高校生物で学んだある学説がよぎった。
汗にはミネラル分が含まれているため、皮膚をアルカリ性にする。
すると、皮膚の常在菌が繁殖してにおいが強くなるのだ。
エクリン腺からでる汗は、もともとにおいのないさらさらの汗なのだが、エアコンに頼りすぎた生活を送ったり、運動不足やストレスなどによって汗腺の機能が鈍ると、エクリン腺から出る汗もべたべたしてくるのだ。
じゃあサウナに入るか長風呂をするかして、しっかり汗を流せば、俺のこの体臭ともおさらばできるはずだ!
しかし俺のこの考えをまるで見透かしていたかのように、巨大な平均台が俺のわき腹を直撃し、俺はくの字に折れ曲がったまま吹っ飛ばされた。
オフゥゥゥ・・・
平均台に押しつぶされうめく俺に、自転車乗りは言った。
「馬鹿野郎!ただ汗を流せばいいというものじゃない!!
風呂で汗をかくのと、筋肉を動かして汗をかくのは全く意味が違うんだよ!
筋肉を動かし、そこから生み出された努力の結晶である「アセトナミダ」が女を魅了し悩殺するんだ!!」
俺の明晰な頭脳は世紀の発見を前に強烈な衝撃を受け朦朧となった。
その自転車乗りが言うには、女性が男性の汗に含まれる化学物質の匂いをかぐと、女性の重要なホルモンのレベルが高くなり、性的な興奮や、心臓の鼓動が早くなるなどの変化が女性に表れるのだそうだ。
オスにはメスを、メスにはオスを惹き付けるフェロモンという物質が分泌されているということである。
そして、特にスポーツでかく汗には、フェロモンの最上級である「アセトナミダ」が含まれているのだ。
己を練磨するために血のにじむ思いをした男のみに与えられる神様からのごほうびなのだろう。
俺の嗅覚では、自分の体臭と自転車部員の汗臭さはさほど変わらなく感じる。
だが、女性にとっては例えるなら俺の体臭が腐敗した生ゴミ同然の臭いだとしたら、鍛え上げられた自転車部員の体臭はフェロモンの塊であり、空腹時の極上ステーキ肉にも勝るほどの魅力的な香りに感じられるに違いない。
生物は、そうやって両性が引き寄せ合い、メスを奪い合い勝ち残ったもののみがメスを勝ち取ることができるのである。
だが、今の俺には鍛え上げられた肉体もなければ、フェロモンを分泌するという本能すらも鈍らせてしまっているのである。
俺はその場でうなだれた。
おれは子孫を残す以前に、配偶者の奪い合いの土俵にすら立てていなかったのだ・・・
俺は決心をした。
今の俺はもはや生物学上、男ではなくなっていたのである。
だがしかし、いつの日かこの体をシェイプアップし、篠田麻里子を必ずや俺の手中に収めて見せると。
------------------------------------------------------------------------
【要点をまとめます】
ローラー台トレーニングの大敵、それは汗。
スチールフレーム以外でも、したたり落ちた汗を放置しておくと徐々に塗装を侵し、フレーム素材に到達してしまう。アルミフレームでも腐食してしまうので注意が必要だ。
そこでこれ。
○ステムからトップチューブにかけての汗被害を防いでくれる。
・・・のだが。
▲私のペダリングが内股気味なのとあいまって、このように束ねていないと内腿と干渉してしまい気持ちが悪い。
だから、このように輪ゴムで束ねて使っている。
汗を受けられる面積は減じてしまうが、仕方がない。
というか、これでも干渉してしまうのだが。
▲シートポストにゴムをひっかける。しかしこのゴムが伸びやすい。このように洗濯ばさみで束ねて使っている。
ここの耐久性は大切にしてもらいたいものだ。
総括。
私はほとんど使わなくなってしまった。最大の理由は内腿への干渉。やはりペダリングに集中を欠いてしまうようでは本末転倒。汗はフレームに付着するが、毎回拭けば済む。それだけの事。
価格評価→★★☆☆☆(高いものではないが、使わなくなっちゃったので)
評 価→★☆☆☆☆(私にとって。内股ペダリングでない人なら評価は変わるだろう)