「リーチマン」米田達郎著(週刊モーニングほぼ月イチ連載)
購入価格 ¥320(税込 週刊モーニング2011年50号の購入価格)
主夫をしながらフィギュアの造形師を目指す32歳、長髪ヒゲ面巨漢は主人公。
夜中にHUMMERらしき折り畳み型26インチの自転車で疾走するシーンが何度もあるが、自転車の描写があまり丁寧ではなく、自転車は単なる小道具だと思っていた。 しかし、9月か10月の掲載作にて東北の震災での親友の消息を扱う話しで、友人の本格的なMTBの描写がある。 パーツの描写も丁寧で、今までのHUMMERの扱いとは違うぞ、と感じた。
そして、週刊モーニング 2011年50号掲載作では、サブタイトルが「第7話 自立への自転車レース」。 背景の書き込み、主人公や小道具の描写が以前より緻密で丁寧ではないか?と思いつつ読み進むと、チネリのフレーム+カンパCレコ(ブレーキがデルタ)を駆る主人公のタツローを小柄にしたような人物が登場する。
更に進むと、コマの欄外にノコンとか、アルミスプロケット、ローターの楕円リングなんて書き文字も登場。
読者に何の予備知識も予備情報も与えずにその展開か~と思いつつ、読んでるこっちはワクワク。
連載開始から読んでいるけど、まさかこんな展開が待っているなんて……
このまま自転車を扱う展開に行くのか、もとに戻ってフィギュアや主夫主体の話しに戻すのか(後者ですよね)、はあるけれど、今回はめっけもんでした。 たった26ページの短編ではあるけれど、充実感あり。
ただ、レースのシーンは、以前のラフな感じの絵も取り交ぜるともっとスピード感があるのかも知れない。
もともと好きな作品ではあったけれど、単行本も買おうかな。
価格評価→★★★★★ 評 価→★★★★★
(2012-5-4 21:58 追記)
上記レビューで、主人公の駆る自転車の車種を、「HUMMERらしき折り畳み型26インチの自転車」と書きました。
ところが、その後の続編の掲載時に、フレームに「KLEIN MANTRA」と書いてあるのを発見(該当の掲載号は、破棄してしまい、詳細は記載不可)。 その名で検索してみると、なるほど、主人公の駆る自転車は、これだったか。
ここにお詫びとともに、訂正することとします。
|