購入価格 ¥6000
あの猫目が本気を出すとこうなる。
馴染みの店ではコレしか売れなくなる事態に陥っているようで、EL540の列の隣にはEL340/340RCが大量にぶら下がっていた。
私自身EL340も持っているんですがね。でもほら、最新のオモ(ry
正直、私はHL-EL340を買ってから殆ど使っていない。
後から買ったHL-EL540の方が圧倒的に出番が多い。
つまりはそれほど性能がいいと言う事で、前置き終わり。
前置き長いとか言わないで・・いてっ。叩かないで。
まず、外観から。
左からMAGLITE 3D、HL-EL520(放熱改良型)、HL-EL540。
見ての通り、あの樽よりも一回りデカい。同じ4AAなのに・・・。
もうちょっとコンパクトに収まらなかったのかと思わんでもないが、まあ許容範囲でしょう。
HL-EL600RC/610RCで採用されたものの、一旦消滅したROL技術。
そのキモとなるのがこの反射鏡と後ろ向きに取り付けられたLED。
パラボラ・アンテナを彷彿とさせるデザインだが、おそらく着想はそこからだろう。
上下に通っている銅板は、電源ライン兼放熱板。この辺については後述する。
さて、気になる配光だが、今までの懐中電灯チックな猫目ライト達とは一線を画すどころか、明らかにDOSUNなどに対抗心むき出しと言える配光。
四角い。
上が切れているとか生易しいものではなく、四角い。とにかく四角い。
重要な事なので3回言いました。
つー訳で、照射比較いきます。スポットまでの距離、約3m。
対抗馬は先程挙げたEL520(放熱改良型)。LEDは太陽光の色に近い、SSC P4(S42180形)に変更。
まず、EL520。
フツーに街灯のない山道をフツーに走るだけなら、これでも不足はないと思う(少々スポットとは狭ぇとは思うが)。
EL540、Loモード。
EL540、Hiモード。
中心がハレちゃって何がなんだか良く分からない。
ただ1つ良く分かる事は、周辺光が皆無に近い事くらいか。
しかし、このライトは中心光度4000cd以上(Hiモード時)であって、尚且つ路面を的確に、均等に照らせる。
その理由がコレ。
見ての通り、上が明るく下が暗い。
これが何を意味するか、皆様はお分かりでしょう。
自転車にセットした時、手前は5mあたりから奥は30m以上、均等に照らされるのだ。
更に下向きにした場合、照射範囲は3~10mくらいになる。
当然、スポットの外側は全く眩しくないので、夜のサイクリングロードを走っていても実に気持ちがいい。
相手への眩惑を気にせず強力に路面を照らせるのだから、この筐体の大きさは許容すべきだろう。
さて、今度は内部の話。
前シリーズ(~EL530)の反省を生かしたのか?
こんなにデカい放熱板がLEDが乗った銅板にリベットで、本体にネジで留まっていた。
1時間フルパワーで光らせると、ここがすごく熱くなる。
因みにランタイムはeneloop(HR-3UTGA)使用時にHiモードで光らせた場合、3時間10分を過ぎたあたりでインジケータが点灯した。
インジケータ点灯から10分もすると大分暗くなるので、夜通し走る方はアルカリでもいいから予備電池を持って、Loモードで走ろう。
それでも樽より明るい。と思う。
心配な方はパナソニックやエナジャイザーが発売しているリチウム乾電池を使用するという手もある。
EL530までの抵抗器による簡易定電流回路(電源電圧が一定なら回路に流れる電流が一定)ではなく、スイッチング電源による本格的な定電流制御(電源電圧が変動しても回路に流れる電流が一定)なので、ぶっちゃけて言うとハブダイナモから取った電源をサイリスタか何かで整流して、フィルタリアクトルと大容量コンデンサを挟めば動くと思われるw
あと、どんな球使ってるのか気になって、一度ばらした事がある。
EL540が使っている球は、まさかまさかのCREE XP-Gと判明。
このXP-G、R5ランクともなると最大1500mAで463lmと、このクラスのシングルチップLEDとしてはブッ飛んだ明るさである。
。
EL540は公称容量1900mAh以上のeneloopを実質3時間強で食い尽くす。
単純に計算すると、LEDには約600mA流れている。
また、EL540はLED LENSER M7R(220lm)より若干明るい。
これらが意味する事、それは・・・
『HL-EL540はCREE XP-G R5を積んでいる可能性が高い』
こればかりは照度計でも買わないと分からないのでアレですが、多分、本当に積んでいるのでしょう・・・
価格評価→★★★☆☆(定価8400円。でも高いとは思わない)
評 価→★★★★☆(下側の周辺光が足りないが、スポット光の出来の良さその他で帳消し)