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馬鹿野郎!薄毛が目立つからメットが脱げないとか軟弱野郎ばかりだ!
物事のうわべだけに左右されたり、ごまかしたりしていて、お前らはそれで自転車乗りと言えるのか!?
大自然のほんの一瞬の気まぐれも、己の弱さも、全てのことを、あるがままに、受け入れる。それが俺たち自転車乗りの真骨頂じゃないのか!
薄くなってきたならさからわず、いっそのこと坊主にしてしまえ!!
どうやら、俺の忌まわしい過去の封印を解くときがきたようだな・・・
あれは10年ほど前の事だ。
当時はまだフレッツ光などはなくダイヤルアップでのテレホーダイが主流だった。
俺も例外ではなくテレホーダイで夜11時からの割引料金でネットを楽しんでいた。
顔も見たことがない美人のお姉さんとのチャットに夢中になり、連日睡眠時間3時間の生活をしていた俺は寝不足からくる脱毛で二十代前半にもかかわらず真ん中分けが出来ないほどアルシンドヘアになってしまったのだ。
今にして思えばNTTの陰謀だったんだろう・・・
そして、美人のお姉さんとのチャットもそう長くは続かなかった。
半年ほどメールやチャットだけで会話していた俺とお姉さんの生活も、お互いがリアルで顔を合わせるというイベントを機に終わりを迎えることとなった。
失恋の傷を癒やそうと峠に通い始めたが、薄い頭髪を気にしていた俺は常にタオルを頭に巻いてトレーニングしていた。
ドヤャァァァァァーーー !
俺の激坂ダンシングが雷鳴のように白糸の谷間にこだまする。
地元の自転車乗りからは頭にタオルを巻いたその風貌もあり「白糸のパンターニ」と羨望のまなざしを集めていた。
しかしその時。折から吹いてきた風にあおられ、俺の頭からタオルが落ちたのだ。
焦った俺はフヘヘヘ・・・と声にならない雄叫びをあげてタオルを拾うとすぐに頭に巻き直した。
しかし時すでにおすし。さっきまで羨望に満ちていた周囲の目は、蔑み、憐れむまなざしに変わっていたのだ。
汗でべったりと頭に貼り付いたバーコードを見られてしまったのだ・・・
「聞いた?つよしさんってあの年ではげてるんだって」
「あれじゃ海賊じゃなくて落ち武者だよな」
過去の栄光を思い、俺は涙が止まらなかった。
「もうこのチームには居られないな・・・」
絶望に打ちひしがれポツリとつぶやく俺の視界の隅に、怒張の大腿四頭筋が見えたような気がした。
ドゴォォォーーーン!!!
次の瞬間、俺は満開のコスモスの中で目を覚ました。
ウグゥゥゥ・・・朦朧とする意識の中、必死に起き上がり何が起きたのか理解しようとする俺に、俺が内心いつも馬鹿にしていたスキンヘッドが近づいてきてこう言ったんだ。
「お前は薄毛が恥だと思っているんだろう・・・しかしなぜそれを隠そうとするんだ!! 男なら、いや、真っ当な人間として生きるのなら己の弱みを隠さずに生きてみろ!」
その時ふと幼いころに祖父と過ごした頃の事を想い出した。
「つよし、『うそつきはどろぼうのはじまり』じゃよ」
そうだ。一つ嘘をつくとそれを隠すために100の嘘が必要になる、と昔の人は言った。もう嘘を付いて生きるのはコリゴリだ!!
腹を決めた俺はスキンヘッドに一礼すると、すぐにビックカメラに行きバリカンを買い、
「一気にやっちゃって下さい」
支払いを済ませたその場で3mmの坊主にしてもらった。
ジョリィィィーーーン!!!
ブラウンの3枚刃が、俺の残りわずかになった縮れ毛を、未練もろとも秋の夕日に散らした。
それからというもの、周りの目は気にならなくなったし、突然の突風にも焦らなくなり嘘もつく必要がなくなったわけだ。
小さめのヘルメットもかぶれるようになったからきのこりにくいし、ヘルメットの選択肢も増えた。
夏は涼しいし、汗をかいても濡れタオルでズリッと丸ごと頭をなでまわせるのは快感だ。
睡眠時間を成長期の子どものごとく確保し、海藻類を多く食べるようになった今、俺の薄毛は勢力を縮小しつつあるが、それでも薄毛に短髪はおすすめだ!!
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要点をまとめます。
私は周長62cmのでかあたまですが、これは窮屈な思いをすることもなくきちんとかぶることができる。
でかあたまには朗報。
【紫外線対策】★★★★☆
とくに、サングラスの上からわずかに入り込む日光をカットできるのがありがたい。
小さなつばだが、効果は明らかに感じる。
【暑さ・寒さ】★★★☆☆
これをかぶったから涼しくなる、ということはない。
しかし汗を大量にかいてメットから滴り落ちてくるようなときは、汗どめの役目を果たしてくれる。
ただ、不快ではないものの、蒸れる(頭皮に水分を多く含む、その状態を維持してしまう)ことは間違いないだけに、頭皮のためにはどうなんだろう・・・
寒さに対しては、大きな効果はなし。無いより少しはマシかな、程度。メッシュだからね・・・
【落ち武者対策】★★★☆☆
誰しも、メットを脱ぐと髪がペッタリ・・・という経験はあるだろう。
また、通気口から飛び出す自由奔放なアレンジメントにも注意が必要だ。
そんなとき、帽子をかぶっていれば、いくぶんソフトだ。
しかし帽子を脱げば、やっぱりペッタリなんだけどね・・・
価格評価→★★★☆☆
評 価→★★★★☆
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年 式→2011秋