購入価格 ¥18,800
オンロードのヒルクライムレース用に購入しました。
コラムはもちろん、ドロップエンドまでカーボン(要所にはアルミのスリーブが入っているようです)で実測480g(コラム未カット)という、おそらくMTB用リジッドフォークとしては最軽量の部類に入るでしょう(これより軽いものはあるのだろうか)。しかも特筆すべきはこの価格。あまりの安さに現物が届くまではハラハラしていたのですが、それも杞憂に終わりました。
【外観】
表面の仕上げは非常に美しいです。化粧カーボン、クリア塗装とも一糸乱れぬという感じで、高級感があります。玉押しの下など、アルミのスリーブとの接合部も綺麗に仕上げられています。ただ、いかにもロードっぽい雰囲気を醸し出しており、このへんは、PROのフォークのほうがMTBらしくて良いデザインだなと思います。
【実走してみて】
実際に走行してみても剛性不足は感じられませんし、衝撃吸収性にも優れているのか、サスペンションをガチガチにロックアウトして走行した時よりも、快適なくらいに感じられました。ダート走行も、ガレた林道などは厳しいかもしれませんが、よく踏まれたシングルトラックならまったく問題無しです。
【いくつかの問題点】
隙のない製品ですが、ディスクブレーキ台座に、インターナショナルスタンダードしか設定がないという点は少し時代遅れという気もします。
また、フォークオフセット:48mm、肩下寸法:410mmという数値ですが、100mm以上のトラベルのサスペンションを想定して設計された最近のフレームにこのフォークを装着した場合、操作性に対する影響が大きすぎることも懸念されます(私のバイクは、60mm前後のトラベルに対応した昔のフレームなので問題ありません)。
それから、タイヤクリアランスは厳しめです。同じサイズ表記でも、実際の太さにはタイヤメーカー各社でバラつきがあるので正確には言えませんが、2.2インチ以上のタイヤは、注意が必要かもしれません。
なお、ディスク専用(MC01A)とV/ディスク兼用(MC01)のタイプがあります。どちらも、カーボンコラム用アンカープラグが付属します。
また、商品説明に、インテグラルヘッド専用と書かれているところもありますが、ヘッドのワンとフォークブレードの上端の外径が合わないという見た目の問題があるだけで、インテグラルヘッドでなくても使用できます(画像をご参照ください)。
最後に。このフォークとRITCHEY WCSカーボンは、未確認ではありますが、ロゴだけを張り替えた同一製品だと思われます。RITCHEYブランドだと、価格が6万円を超えますので、ほんとうに馬鹿らしいです。
価格評価→★★★★★ 買い得感はすごい。
評 価→★★★★☆ 4.4かな。よくできているが、細々とした不満も。
年 式→2011
カタログ重量→510g(実測重量→480g)