思いつかなくて何だか大げさなタイトルになってしまったが、今回はあくまで極力荷物をサドルバッグに収納する事に重点を置いているため、バックパックやツールボトルなどを日常的に使用している人にはあまり参考にならないだろう。
チューブラーユーザーがクリンチャーユーザーに比べて荷物が増えるのは、スペアタイヤ・チューブラーテープ・シーラントの仕業であることがほとんどだろう。特にスペアタイヤはチューブに比べて遥かに嵩張るため、これを中心に収納スペースを分配する必要がある。しかし、従来のサドル下にタイヤを括り付ける方法だとサドルバッグが使えないし、サドルバッグに入れる場合はかなり大きめの物を用意する必要がある。実際この方法は今でもポピュラーなものとなっているが、前者はボトル1本を、後者は見た目を犠牲にする必要がある。
そこで考えたのが、極力各要素の容積を減らす事だ。
まずスペアタイヤ、これが一番効果があるのは明白だ。通常のタイヤではどのモデルを選んでもほとんど変化はないが、Tufoに限りチューブが無いため非常にコンパクトに畳むことができる。写真に写っているのはTufo S33 Proだが、260gあるモデルでも一般的なチューブラーに比べると遥かにコンパクトになる。当然軽いモデルほどよりコンパクトになるため、S3 Liteあたりでも良いだろう。
私は普段Veloxのテープを使用しているが、素早く作業を行うにはTTP-1の方が有利になるためアクリルの薄い板にタイヤ1本分、約2mを巻きサランラップで包んでいる。完成時の長さがサドルバッグの奥行ギリギリになるよう調節すればかなり薄くまとめることができる。何か円柱状の物に巻きつけて持ち運ぶという手法もあるが、四角いサドルバッグの性質を考えるとこちらの方がスペースを活用できる。
予め入れておく事に抵抗が無い人には関係ないが、シーラントは円柱状のボトルの物だと収まりが悪いためTufoの黄色を入れている。No Tubesなら30mlで1本修理できるため容器を入れ替えて携行するのも良いだろう。このTufoのボトルで50mlなので、うまく使えば2本修理できる。余程運が悪くない限り、前後シーラント+スペア1本で足りない事は無い。
他のものもできるだけコンパクトな物を選ぶ。
これで随分小さくまとまったのではないだろうか。
写真のもので600ccぐらいのサドルバッグなのでこのぐらいなら個人的に許せるサイズだ。あくまで超個人的なこだわりに基づいた研究になってしまったが、Tufoのチューブラーを使うと随分コンパクトになるのでお勧めだ。
価格評価→★★★☆☆(S3 Liteは少し高いがのでS33でも可)
評 価→★★★★☆(ボトルケージが空いた)