購入価格 ¥入場無料
千葉県の海浜幕張公園の一画にあるMTBコース。東京都心から30km〜40kmだろうか。最寄り駅はJR海浜幕張駅。一周約800mの短いコースの中に様々なおもしろいミニセクションが用意されている。詳細を見ながらレビューしていきたい。
まず入口はこんな感じ。場所はQVCマリンフィールドの隣、と覚えておけば良いと思う。目印はメッセ大橋。精神科医院の駐車場脇から入る。入口にはここが「幕張海浜公園MTBコース」であることを示す看板はない。入口の右手側にはトイレあり(ただし閉鎖されている場合があるのでその時はQVCマリンフィールド駐車場のトイレを借りよう)。また、近所に自動販売機やコンビニはないのでドリンクは用意してきたほうが良い(マリンフィールドでジュースは買えるが水は入手困難なので注意)。
入口にはコース全体図の看板が。利用可能時間は午前9時〜午後5時まで。特に職員がいたりするわけではない。ヘルメット必須。完全に自己責任の世界。コースは一方通行なので注意。
まず気持ちの良いシングルトラックがある。
少し先に行くと三連のコブがある。コブは右側が初心者用、左側が中級者用と考えて良い(左側が微妙に急になっている)。なかなか楽しい。
この先で、左側に下ることができる。短いがおもしろい急坂で、下りきったらすぐ小さいランプを強制的に登らされる。下りは誰でも安全にこなせるが、ランプは上の部分が3m程度の幅しかないので、登りでスピードを出しすぎないほうが良い。重心移動の練習になるおもしろいセクション。遅すぎると登れず、速すぎると危ない。
上で紹介した急坂を左側に下らずに、そのまま直進するとちょっとした登りになる。上まで登ると海が見える。これは設計者に敬意を払いたい粋な演出。
登りきったら左折。すると「ナンチャッテ競輪バンク」がある。
短いもののこのサービス精神に感動。
競輪バンクを過ぎると楽しいコーナーバンクが。濡れている時は使わないようにしよう。
ジョン・トマック気分で(古いか)気分良く侵入して抜ける。この後、草に隠れて見えにくいが丸太が埋まっているセクションもある。丸太自体は簡単に超えられるもののペダルがひっかかることがあるので気をつけるべし。
ミニジャンプ台もある。低速で侵入すればフロントが落ちるだけなので初心者でも安心。勿論飛びたければ飛ぶのも良し。
出発点に到着。一周800mなので、10回挑戦すれば8km走ることに。なかなか遊べる。
こんなふうに、800mと非常に短い距離でありながらも、リアルな山道ではありえない障害物やルートの連続があり、短時間でいろいろな乗り方を楽しめる。ゆったりとした平坦なシングルトラック、三連続ミニバンプ、さらに三連バンプの後右側に入るとナンチャッテトレイルもある。短いが急峻な下りと大きめのバンプもあり、登りもあり、競輪バンクもあり、コーナリングを楽しむカーブもあり、ジャンプ台もある。もう盛りだくさんである。
この近所に住んでいる人にとっては本当に楽しい、貴重な遊び場だろう。東京都心から自走で来ると30〜40kmなのでやや遠い。輪行も可能だが、わざわざ輪行で来るのはやや微妙なコースではある。というのも、コンパクトにまとまった楽しいコースではあるものの、東京から自走で40km、あるいは輪行するなら、本当の山に行ったほうが楽しいかもしれないからだ。クルマの人は駐車場を利用出来るかもしれないが、駐車場は閉鎖されていることもあるので注意したほうが良い(この付近は東日本大震災の影響で地盤が液状化している箇所があり、恐らくそのせいで多くの施設がクローズしているようだ)。
近所に住んでいるMTBerな方は一度行ってみる価値は大いにあると思う。自宅からやや遠いという場合でも、おもしろいので一度は行ってみることをオススメしたい。また、前述の通り近所にコンビニや自動販売機が少ないのでドリンクやスナックは用意してきたほうが良い。
無料で遊べるこんなにおもしろいコースを用意している千葉県はすごい。上級者には物足りないかもしれないが、上級者が満足を求めてやってくるような場所ではないのでそういう文句を言ってはいけない。あまり遠くまで行けないけれど、MTBで土の上を走ってみたい、飛んだり跳ねたり転んだりしてみたい、という都会っ子にはおすすめできる。ただ、走り方によっては転倒すると大きな怪我に直結するような箇所もあるので油断はしないほうが良い。また、震災の影響で地割れをしているようなところも周囲にはあるのでそのあたりも注意。
評 価→★★★★☆ 一度来てみる価値はある楽しい公園