購入価格 ¥13(25m布ガムテープ128円として)
膝が痛い。
半年前、昼夜ぶっ通しで走ったせいで右膝をひどく痛めた。
自転車に乗れないほどになったので病院に行ったものの、
「軟骨表面が荒れている。しばらく乗らずに安静にしていなさい。」と言われただけ。
1ヶ月の自転車断ちでなんとか治ったものの、それ以来長距離走ると右膝に違和感が出るようになった。
自分のペダリングを観察してみると、踏み込みの瞬間右膝が内側にブレる癖がある。
これを矯正するため、クリート位置を何度も調整した他、ウレタン板を適当にインソールに挟んでカント調整してみたもののどうもしっくりこなかった。
そしてつい先日、山岳コースを半日走り続けたら再び痛みが。
どうする、スペシャのBG-FITを受けてみるか?と思ったが、余裕の2ヶ月待ち。待ってられない。
じゃあカント調整プレートだと思い、BIKEFITの製品を調べてみると板っきれが2000~3000円もする。
これくらい自作できるだろ…と思い、作ってみることに。
材料は側に転がっていたダクトテープ…は高いので布ガムテープ。徹底的にケチる。
BIKEFITのITSウェッジは1.5度カントのものが4枚入りで2480円。1枚600円少々である。
価格は置いておき、注目すべきは角度。同社クリートウェッジ(クリートとソール間に挟むタイプ)はカント角1度なので、1~1.5度が丁度よいのだろう。
とりあえずカント角1度で作ってみることにした。
私の足で、拇指球付近の足幅は10cm程度。sin(1deg)=0.018なので、両端で1.8mmの高低差がつけばいい。
布ガムテープを4枚重ねてノギスで厚みを測ると0.8mmだったので、1枚0.2mm。
すなわち、一端で1枚、他端で10枚重ねになるように布ガムテープを貼りあわせていけば良い。
製作は至って簡単。カッティングマットの方眼を利用してひたすら貼っていくだけ。薄いビニールに貼りつけて完成。
直接インソールに貼りつけても良いが、粘着剤がベタベタしそうなのでこういう方法をとった。
10mm間隔で重ねていき、カント角1度を実現。あとはインソールにあわせてカットして使用する。
膝の具合についてはまだよくわからない。カント角が異なるものも作りつつ試行錯誤が必要。
今回かかった材料費は左右で13円。本家ITSウェッジの実に1%の価格で製作できた。
しかも本家にないメリットとして、テープを重ねる間隔を変えるとカント角も自由自在にできる。
手間を惜しまなければ、何種類も作ってベストなカント角を探すことができる。
膝を痛めがちな人は雨の日にでも作って試してみる価値はあると思う。
価格評価→★★★★★ 安い。いや、オリジナルが高すぎるのか。
評 価→★★★★☆ 体に合ったものができるかどうかは自分次第だが、お手軽。
実測重量 15g