購入価格 ¥3700
あの3月11日の巨大地震の翌日未明、長野県の栄村を襲った震度6強と2度の震度6弱の紛れもない大地震。村民の7割ほどが実際に避難したと伝えられています。山崩れや、家屋全壊、道路崩落などライフラインの寸断・・・、それこそ大変な事態になってしまったようです。
この大惨事の5か月後、今年8月7日に、今年が6回目となる栄村の山岳サイクリングイベントが行われなかったとしても、それは仕方のないことです。しかし、な、何と、企画運営の栄村と輪工房など関係各位のご尽力のおかげで、「サイクルオリエンテーリング」という形で開催してくれました。
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前日の土曜日、遠路遥々駆けつけた、かつての仕事仲間のF氏と旅館で合流。信州ならではの本当に美味い晩飯を食いつつ、近況を語り合いました。
翌朝は6時前に会場の温泉宿泊施設、北野天満に着き、受け付けを済ませて受け取ったモノはA3 の25000地図が2枚と、チェックポイントを示す写真一覧。こりゃ大変だ~。考えながら走るなんてつらい。。。しかし受付で、一昨日に精米したという栄村のコシヒカリ2kgを貰いました。参加費が3700円だった(かな?)けど、まさか米が2kgも貰えるなんて、うれしくて泣けてくるぜ栄村!
副村長の挨拶、そして出発直前に村長の挨拶のあと、7時10分スタート。
「がんばろう!栄村」
のオリジナルジャージで走る人もちらほら。また、過酷な山岳サイクリングとは趣旨が違うし、(恐らくは)道路が心配、ということで、MTBの方々も結構いらっしゃいました。
それにしても勝手が違う。昨年までは灼熱の栄村の山道を、ただひたすら上るか下るかして、「げ~、キツイゼ!」とか唸りながら走っていればよかったのですが、今年は25000図と睨めっこしながら、あっちでもなくて、あ、こっちじゃねえか!とか呟きながら広い栄村を右往左往。F君の作戦に全面協力すればよかったなあ~。
暑い。地図よくわからん。写真の場所がなかなか見つからん。のどかわく。というわけで少々難儀しましたが、基本的に体調は良かったようで。
あったぞ~、ここじゃ~ん!
次のチェックポイントを探すぜ!
な、何だこんなところにあったのか~!
小さな路面の亀裂は無数、思いっきり工事中の場所も多数。。。
会場前には仮設住宅が。。。
毎年探しているスチールバイク。今年はコルナゴのマスター、デローザのネオプリの2大定番と、オーダー車ではシクロエランのELANを見ることができました。ELANはシンプルなラグレスフレームで純白、日東のUI2スレッドステムにサドルはツルツルに使いこんだサンマルコロールス、タイヤはチューブラ。非常にバランスの良い通人マシンで、灼熱の栄村で癒しの一瞬でした。ま、いずれにしてもハンドメイドが絶滅危惧種であることには違いなさそうです。
それにしても道路はまだまだ復旧途上で、亀裂が無数。ちゃんと路面を見て走らないとタイヤが嵌っちゃうぞ。集合場所の北野天満には仮設住宅と崩れた山肌が。被災地なんだ、ここは。
体は動くけど暑すぎて頭がボ~。ゴール後、F君と私は瞬時の判断(笑)でさっさと温泉に入ってそのあと閉会式。点数は平凡でした。しかし、昨年までだったらひたすら走るだけでしたが、今年は栄村の隠れたいいところをたくさん発見できたので、参加してよかった、とつくづく思いました。走り足りなかったけど栄村の大きさを実感できた、というわけですが、来年はやっぱり、上り下りだけの100kmを走りたいなあ。
評 価→★★★★★(やってくれただけでうれしい)