購入価格 ¥60000
某ショップ経由でレース用として購入。この値段なら落車に巻き込まれて破損しても
諦めがつく値段かと。(壊れてほしくはないけど)
私にホイールを組む能力がないので、タキザワで組んでもらいました。
タキザワのカタログではテクノエアーリム+アルテorデュラハブ+DTチャンピオン2.0mmという
組み合わせなのですが、ハブとスポークは選択できます。
でもスポークはストレート以外は駄目だといわれました。本当はエアロライトで組んで
もらおうと思ったのですが。なぜだろう?
結局チャンピオンの1.8を選択したのですが、それならリアだけでなくフロントもクロス組みね、
と言われました。なぜそこまで剛性にこだわるのでしょう?
とは言えこちらも特にこだわりがあるわけではないのでそれでお願いしました。
実はコレの購入前に20mmハイトと50mmハイトのものに試乗させてもらったのですが
(共にチューブラー)、50mmは重さを感じ、まるでディスクホイールのごとき剛性で
こりゃあ踏み切れない、と感じました。20mmは非常に軽快な踏出しが気に入って
いたのですが、高速域では物足りないだろうなあ・・・という思いと、せっかくカーボンなの
だから・・・ということで乗っていないけど38mmをチョイスしました。
余談ですが、このリム、ギガンテックス製らしいです。確かファーストフォワードのリムも
ギガンテックス製らしいですね。このテクノエアーシリーズ、リムハイトのバリエーションが
ファーストフォワードと同じなんですよね。そしてファーストフォワードのリアは24Hですね。
と、いう事はもしかしたりするのだろーか?
以下のレビューはフルクラムのレーシング3との比較になります。
私はこのホイールでチューブラー初体験であり、また、高級カーボンホイールを
使用したことがありませんので悪しからず。
1.走行性能 ★★★★☆
①巡航 実は・・・これが良いのかどうかまったく分かりませんでした。
本当に空理気的に良いのかどうか?と言うことがです。
平地での巡航ではレーシング3の方がいいんじゃね?と思うこともありましたが
これはいわゆる重いホイールのプラシーボ効果かもしれませんし、丸スポーク
だからかもしれません。
ただ、他の方に貸して乗っていただいたところ、確実にいいというコメントも
いただいており、私が鈍いだけかもしれません。
また、走行性能もボーラに似ているという意見だったのですが、残念ながら
ボーラを使ったことがないのでコレもよく分かりません。
さすがに横風には多少あおられます。
ハブの性能についてはレーシング3のレコードクラスのハブに対して遜色が
あるとは思いません。
②踏出し コレは軽いです。前後で実測1332gとシマノのC35より軽い重量なので、1600程度の
レーシング3よりはるかに軽快です。
③登り コレも軽いです。このホイールを買ってよかったと思いました。
特にアップダウンのあるコースは楽になりました。
④剛性 硬い。流石に1.8のストレートスポークに前後クロス組みです。
私程度のスプリントではビクともしません。速度も良く伸びます。反応も良くレースでも加速が気持ちいです。
50mmハイトも相当硬いと思いましたが、コレも相当硬いです。
タキザワはどういう思想でこうしたのでしょうか。あとで聞いてみよう。
2.ブレーキ性能 ★★★☆☆
流石にアルミリムのようには止まりません。でもそこまで不満があるわけでも
ありません。効きはそこそこながらコントロールしやすいのですが、一気にブレーキを
かけるとロックしたりします。コレはシューの特性かもしれません。
ちなみにシューはBBBのカーボンハイパフォーマンスを使用。
ブレーキ面の耐久性は現在1500キロ程度走行していますが、特に問題はまだ出ていません。
コレはタキザワの方で色々試作品を作らせてこのクオリティーに持ってきたという話も
聞きます。余談ですが、カーボンホイール用のシューって猛烈に減りますね。山の登り
下りをすると3日でなくなります。
ブレーキをかけながら小銭ばら撒いているようなものです・・・。
3.耐久性 ?
まだ1800キロ程度しか走行していないので、耐久性についてはまだ何もいえないの
ですが、まだ振れは出ていないです。また、前途のようにブレーキ面も問題ありません。
ハブにも異常なし。この程度で異常が出たらどうなんだ?って思いますが。
4.見た目 ★★★☆☆
コレは好みの問題ですが、私としてはまあまあ、ってところでしょうか。
意見が分かれるところだと思いますが・・・なぜこのカラーにしたんですかね?
言い方は悪いのですが、フルクラムのレースピのパチモン・・・って思われるのがイヤ、
という方もいるのではないでしょうか。
私の自転車は赤いので問題ないのですが、このホイールって青い自転車には合わせにくいと
思うんですよね。私自身はホイールは無地で真っ黒、というのが好きなのでできれば無地
もしくは小さく白い文字だけ、というのがラインナップにあるといろんな色の自転車に
合わせやすく、かつより多くの人に受け入れられるのではないでしょうか。
それにしてもなぜ自転車のホイールって赤が入ってしまうんだろう?
外観はクリアー仕上げでとてもきれいです。でもステッカーは剥がせません。
コレも良かれ悪かれですね。
ただ、このロゴが入っているからこそ、いわゆるノーブランド中華カーボンとは違い、
タキザワが品質を保証してくれるのだと思っています。
あと、銀色の丸スポークがちょっとママチャリっぽいです。
総じてこの値段で十分な性能を有しているかな、と。レース使いにも練習にも使っており、
気に入っています。
高級なホイールはきっともっと高性能なのだと思いますが、落車や破損を気にしていては楽しく
走れません。そういう意味ではこのホイールは私にあっていると考えています。
個人的にはコレでエアロスポークが使えれば最高なんだけど・・・と思いますが、組んでもらって
いるタキザワでは何か思想がありそうなので、素人の私としては今のところそれを尊重しています。
ただ、テクノエアーのカーボンリムは単品でも販売されていますので、気になる向きはリムだけ
購入してエアロライトやCX-RAYと組み合わせて組んでみると良いのではないでしょうか。
価格評価→★★★★★(コストパフォーマンス最高)
評 価→★★★★☆(カラーとエアロスポークが選択できないので★-1)
<オプション>
年 式 2011年式
実測重量 1332g