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現在、POS のクロモリに乗っているのですが、ポジションを調整していくと、シート角が
もう少し寝てた方が等々。やはり理想はフルオーダ。そんな夢を一歩現実に近づけて、ま
ずは図面を簡単に作成できるソフトがこれ。
http://www.bikecad.ca/WEB ブラウザ上で動作する Free 版と有償 の Pro 版があり、Pro 版のユーザリストには、
かのケルビムさんや Baum Cycles の名前も。その筋ではかなり有名なソフトだそうです。
http://www.bikeforest.com/CAD/index.php 私の場合、この手の検討には Windows 上で Free の 2D CAD を使用していました。他に
も Excel 上でオリジナルのマクロを組むなどの方法もあると思いますが、さすがに専用品
は圧倒的に作業が楽で、素早く簡単に、かつ見た目も良い検討図面ができあがります。
Free WEB 版の使い方は、
(1) まずアカウントを作る。アカウントがなくても設計作業はできますが、データ
の保存ができません。
(2) Design Archive から好みのテンプレートを選ぶ。一般的なロードバイクなら、
Bicycle Forest Roadster を選べば良いでしょう。
(3) 選んだテンプレートにするモデル画像の左下にある Open model in BikeCAD
というリンクを選ぶと CAD Applet が起動して設計を開始できます。
(4) 画面上にならんだフレームやフォーク、各部品のアイコンをクリックして、
必要寸法を入力すれば図面に反映されます。ここで注意するのは、フィールド
に数字を入力したら、かならず Return や Enter キーを押して数値を確定す
ること。数字を入れただけで、マウスでほかのフィールドに移動してしまうと、
設定した数値が図面に反映されません。
(5) ある程度できたら、眺め(もとは View かな。日本語訳はかなり微妙)メニュー
から寸法を選んで、必要な寸法を表示させましょう。表示させた寸法は、マウ
スで移動できるので、見やすい位置に変更するとよいでしょう。
(6) 作成したデータは、BikeCAD のサーバ上に保存できます。一旦サーバ上に保
存した後なら、My Designs 画面から選択して、XML 形式のデータファイル
をダウンロードすることもできます。
Free 版は基本的なフレーム骨格の設計のみで、データの PDF 化や印刷もできませ
んが、ジオメトリを検討するだけなら十分使えます。せめて図面データの印刷か、
PDF 出力ができればいうことはありませんが、数値をいじりながら図面を見ている
だけで、十分にニヤニヤできます。
スクリーンショットでもオーダーには十分でしょうし、データファイルのダウンロー
ドができるので、BikeCAD を使っているビルダーさんになら、データで持ち込んで
相談することもできるのではないでしょうか。
Pro 版は 350 カナダドル(約2.7万円)ですが、サドル先端からレバーまでの距離の
ようなライディングポジション関連寸法の算出、前輪とつま先のクリアランス確認、
UCI レギュレーション適合の検証等、かなりのことができる模様ですので、フレーム
設計に限らず、バイクのセッティング全般に利用可能と思われます。
プログラムは Java なので Windows だけでなく、MacOS や Linux でも動くこと
になっていますが、なぜか MacOS Lion ではいまいちうまく動きませんでした。
どうもJava VM の互換性に問題があるようなので、Lion ユーザで Pro 版を購入
しようという人は、互換性について問い合わせをしてからの方が良いでしょう。
価格評価→★★★★★ (Free でここまでできれば文句は無い)
評 価→★★★☆☆(有償版が欲しくなるようにうまく機能を削ってある)