シマノプロ PRO SCIO W-3.5ALTI
購入価格 13000円くらい
サブのサイコンとして購入。 メインのサイコンは猫目CC-CD300DW。 CC-CD300DWと比較して、走行距離の誤差は300kmで0.4km程度。(どちらがより正確かはさて置き) まあ、タイヤ周長の設定は同じなのだから当然ではある。 メーターに速度が反映されるまでのタイムラグ、つまり反応はこちらのほうが良い。
サイコンとして、ここまでは当然の要求。 この製品の特徴は高度計と温度計にある。 どちらの精度も非常に高い。
高度計は気圧で測定するので、その性格上どうしても実際の高度とは誤差が出てしまいがちだが、 それを考えても極めて高い精度を発揮してくれる。 例えば、日本橋で海抜0mに設定しておき、国道17号を北上した時は 前橋では99m、三国トンネル入口で1040mと中らずとも遠からずという数字を示した。 (実際はそれぞれ105m、1084m。また、群馬県庁前と国道17号の高度800m地点で高度を更正している) 個人的には、ガーミンeTrex Vista HCxの高度計よりも精度が高いと感じた。 なお、高度計と連動した勾配計は、精度は余り良くないと思った。 勾配計は、急坂で3⇒7⇒4⇒4⇒3⇒7%、激坂で7⇒6⇒10⇒8⇒10%といった具合に激しく変動する。 走っている本人が気付いていないだけで、本当はそういう坂なのかも知れないが、 勾配計に関してはあくまで参考程度といった感じか。
また、温度計もサイコン付属にしては出来すぎているくらい精度が良い。 タニタのデジタル温度計2つと室内で比較したところ、コンマ以下の誤差はあるが、1年を通じて±2℃以内だった。 屋外では、厳寒期に最低気温-4℃を観測、 酷暑のアスファルト上では最高気温45℃を観測した。 後に気象庁の発表した観測データを調べてみたところ、それぞれ-2℃、36℃だったが、 最高気温に関しては、自転車は真夏の直射日光+排気ガス+アスファルトという条件なので、 気象庁発表のデータは当てにならないと思われる。
ただ、高度計は当たり外れがあるかも知れない。 というのも、購入した当初受け取ったモノは高度計が全く機能しない不良品だったからだ。 シマノ本社に苦情の電話を入れると、すぐに代替品を送ってもらい、 今度は正常なモノを受け取ることが出来たが、 こういう経緯があるので高度計は全てが良いとは断言できない。
あと、致命的なのが取扱説明書の分かり辛さ。 猫目の説明書も巷では“宇宙語”などと揶揄されるほど分かり辛いが、 この製品の取説は猫目以上に酷い。
欠点はまだある。 どうも電波干渉に弱いらしい。 自動販売機の近くに寄ったら、停止しているのに90.8km/hと表示されたりする。 んなスピード俺が出せるわけねーだろw
とまあ、色々欠点もあるが、 それを考えても★5つレベルの性能を持ってると俺は思う。
価格評価→★★★★☆ 評 価→★★★★★
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