購入価格 約190,000.- 工具代一式込み
クロスバイクのバージョンアップに限界を感じて(BBシェル幅/エンド幅の違いでロード用パーツの選択肢が制限されたりキャリパーブレーキ装着などの壁が立ちふさがった)ロードバイクを1から組んでみたくなった。
クロスバイクにも良さがある。ホイールベースがロードに比べて10cm近く長い低重心フレームレイアウトのため剛性感があり直進安定性と高速度を維持しやすいという直線番長的面白さも捨てがたいので使い続けるつもり。
本レポートのパーツ詳細は、そのうち気ままに報告します。
結果から】
組み立ては楽しすぎる!自分のプランが形になっていき(もちろん過程の全てが順調とはいかず、何度も壁にぶちあたるが)完成後は気持ちよく走れてしまう。こんなに楽しいことを自転車屋さんにまかせてしまっていたなんて。それにしてもまさか自分で自転車を組んでしまう事になるとは。
全てが自己責任だがメーカーが指定するパーツ装着のトルク/寸法を守っていれば正常に動作してくれるし、価格も余裕で10万以上の安上がりとなった(専用工具購入費用込みで)。自動車のホイール数個分の費用なのに。。自転車って面白い。
調整方法も自然に理解出来たし今後のバージョンアップが楽しみである。
コンポの選択】
105とアルテの新色で大いに迷ったが、後悔したくなかったのと将来気に入ったフレームに出会った時にコンポを買い直さなくて済み、長い目で見ると出費を抑えられるのと「デュラテグラ」へのバージョンアップを楽しみたくてアルテを選択。
貧脚なのでクランクはコンパクトとトリプルでこれまた迷ったがアルテのトリプルは現行シマノのハイエンドグレードという理由を大義名分に(汗:ホントはインナーの30Tが使いたかっただけだったりして。。)エイヤで決めた。結果的に私としてはフロント:リア=52T:12Tのオーバートップは疲労時の下りで距離を稼ぐのに必要不可欠であった(疲労時のケイデンス維持は自分にはとても無理)。またフロントギアの間隔がダブルに比べて狭いこともありシフターの引きが軽くスムーズに変速がキマるのとセンターギアがチェーンライン的にローからトップまでをカバーしてくれるという利点を体感でき、悪い選択ではなかったようだ。
軽量化とレース志向の方以外でツーリングボダリング志向の方はご参考に。
ブレーキの制動力は高品質で安心できる。多分105がほぼ同じでデュラがもっといいんだろう(なんのこっちゃ)。BB、チェーンはデュラと価格差が少ないのでデュラに。
フレームの選択】
コンポありきで始めたので、まずは中古フレームで組んでみようとネットで探していたら、5〜6年前に濃い青色が印象的だった懐かしいギザロG-1が35,000でヘッドパーツまで付いていたので注文。
届いたフレームは年期を感じさせ、くすんでいたがコンパウンドをかけていくとツヤと輝きが復活。
フレーム(特に年式の古い)は実際にパーツを着けようとした時に初めて気づく落とし穴がボコボコあるもんだと知らされる。
ギザロのフレームはアルミとカーボンが使われているのだが、リアブレーキ用の取付ナットが短かすぎて装着出来ず27.0mmのスモールパーツを追加注文(しかしなぜこのパーツをシマノが前輪専用と記載するのだろうか、剛性的に負荷がかかるのはむしろ前輪だろうに)。
更にリアブレーキの取付ナットを受けるカーボンフレームの穴が溝受けになっていないことが判明しダメもとでJIS規格のM8ワッシャーを入手してナットを受けてみたら無事に必要トルクで装着できた。実際に走っても剛性感があり問題なく動作。これがダメだったら買ったフレームがパーになっていたところだ。ワッシャーが届くまでの数日間はドキドキであった(汗)
更にリアディレイラーを装着してギヤをローに入れようとしたら、ディレイラーがスポークを擦ってしまい、変速できない(汗)。
ディレイラーエンドが大きく歪んでいたことが判明。パーツがクロモリだったのと前任者によるキズなどのダメージが無さそうだったので、パーツ発注と並行してホーザンのエンド修正工具を購入して慎重に歪みを修正したところ、正常に変速してくれた。
中古フレームを購入する方はご参考に。
ホイール/タイヤの選択】
高額のホイール/ハブを使えば軽くて良く走るに決まっているので、楽しみは今後のバージョンアップということでシマノWH-R500とPANARACER RACE TypeA(25c)で様子を見る事にした。いきなりいいものを使うと有り難みがなくなっちゃいそうで。。次はOpen Pro + アルテハブで手組みするかキシリウムあたりを試してみたい。
フラットバーロードの選択】
ドロップ経験が無いわけではない。変な例えだが、ステーキを食べるときにフォークとナイフじゃなくて箸で食べたくなったというか、安全を担保するためになるべく楽な精神状態に置きたいという思いで、都内を走っていて急に正面から右側通行で睨みつけながら突進してくるおばはんや違法駐車が進行を妨げ、歩道に避難するなどのリスクのために自分はブランケットポジションメインで急なシフト操作とブレーキングで対応するのが怖くなってきた、そんな世代である(30代なら迷わずSTIに行っていた)。しかしドロップは今後電動が普及してきたときに考えてみたい。
実際にフラットバーにして思ったのは、シフトとブレーキの操作が素早くてラクだということと、シマノのラピッドファイヤー(SL-R770)の剛性とタッチが良く、フロントギアの架け替えとリア変速の頻度が増して、操縦が楽しくなったことだ。STIよりかなり安く組めるし、あなどれない性能だと思う。ライディングポジションはドロップと比べると手が痺れやすいので、バーエンドバーを着けている。困った事は、知人から「クロス買ったの?」と聞かれる。。
※SL-R770との組み合わせでFD-6703はグループ外であるが、FC-6703との形状的な相性に期待してあえて自己責任で装着してみたが、問題なくキマってくれた。
総重量その他】
9.97Kg…
そりゃそうですよね TεT
フレームはアルミベースでトリプルクランク、リアディレラーもキャパ大用の-GS、おまけに遠乗りに不可欠なブルックスのサドル(530g TT)まで着けてるわけで、軽量化を完全に無視してるから。頑張ってもあと1Kg止まり。なので、それ以上の軽量化バージョンアップはフレーム、ホイールを換装するという、もうバージョンアップではなくなりそうだが、自作にハマり、いろいろ勉強させてもらいました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
価格評価→★★★★★ 工賃ゼロ
評 価→★★★☆☆ 職人レベルへの道は遠い