購入価格 ¥250,000
「スゴイ自転車やなぁ?」
「大したことないよ、見ての通りルック車やから」
以前は、アルミのハードテイルフレームから組んだバイクに乗っていたが、コイツ1台でアスファルトからダートまでこなせる様に、700Cのディスク対応ホイールまで用意していた。
しかし、通勤MTBが盗難に会ってしまったため、急遽代替のエントリーモデルのロードバイクを購入したことから、MTBでアスファルトを走る理由が無くなってしまった。
それ以来、フルサス化を企むものの、カーボン製のフルサスフレームはやたらと値が張るため、なかなか手を出すことができなかった。
アルミでも良かったけど、どうせ換えるならカーボンにしたいというのは、予算の問題もあるけれど、大抵の人が思うのではなかろうか。
だが、まるで『千歳の鼻血』が如く、留まることを知らずにダダ漏れ続ける物欲に屈した末に、とうとう購入に踏み切ったのが、LOOKのフルサスフレーム、『996』。
このフレームを選択した理由は、「究極のルック車」を組み上げること(どんな動機だ)。
同社には、カーボンのハードテイルフレーム『986 RSP』と、インテグラルシートポスト採用の『986 E-POST』もラインナップされているが、これらでもルック車を組み上げることが出来るけど、やはりフルサスの方がそれっぽく見えるんだろうな、大概のルック車はフルサスだし。
フレームの単体重量は、Sサイズにリアサスユニット込みで、約2700g。
メーカー公称重量より200gも重いのはどー言うことだ?
可能な限りパーツを流用しながら組み上げて行くものの、フレームのカラーが黒・白・赤なので、青・黄・黒で纏めていた旧車のパーツ類のカラーが合わず、別途用意したパーツの購入費が結構嵩んでしまった。
ヘッドチューブの構造がやや特殊なので、ヘッドパーツの選択に結構悩まされたが(BBS参照)、アドバイスいただいた方々のお陰で、なんとか巧く纏めることが出来た。
シフトケーブルは、フルアウターで取り回すように設計されているので、変速時に若干の重みはあるが、ドロや水の浸入には、気を使う必要は無いだろう。
ヘッドチューブ、BB、ディスク台座の面はキッチリ出ており、フェーシングし直さなくて良いのはありがたい。
フロントディレイラーのバンドを固定する辺りはかなり余裕がなく、取り付けにも、ワイヤーの締め付けにも、結構手間がかかった。
流石にFメカ、Rメカの調整は、素人のminoriには無理だったので(やってみたけどダメだった)、馴染みの店にお願いした。
完成後の重量は、約12kgと結構重いが、フルサスだとこんなもんか。
あんまり軽いホイールではないので、その分ちょっと重量増しだが、近々軽量のホイールに換える予定(クランクブラザーズのコバルトなんてどう?)。
当方身長約171cmで、Sサイズを選択したが、乗ってみて最初に思ったのは、「割とデッカく感じるなぁ」だった。
6cmほど長いハンドルに換えたので、それが影響しているか(後で切ったれ)。
乗り味は、FサスとRサスをロックした状態で、旧車とそう変わったようには思えなかった(ちなみに旧車のFサスは、FOXのF100X)。
つまり、フルロック状態で、ハードテイル並の加速が可能だということか。
リンク構造は結構複雑で、もちろんリアサスの設定次第で変化はあるが、かなり滑らかに動くので、リアサスの圧力が低いと、結構なペダリングロスが発生する。
地面から座面までの高さはほぼ100cm、BBが高い位置にあるためか、サドルが若干低く感じる。
なんだか矛盾しているように思えるが、タイヤが太くなったぶん、背が高くなったのかもしれない。
総合性能がモノを言う自転車の中で、フレームだけ評価するってのは難しいな。
使うてるパーツ次第で、良くも悪くもなるもんな。
……あれ? 完成車って形でレビュー(?)した方が良かったかな?
でも、完成車じゃないしなぁ……。
価格評価→★★★☆☆(相応なんだろうけど、やっぱり高価)
評 価→★★★★☆(総合性能はまた別やけどな)
<オプション>
年 式→2011
カタログ重量→2.5kg(実測2.7kg)