購入価格 貰い物
ついに、シマノのフラッグシップ、DURA-ACEである。
BBとワイヤーとブレーキくらいしか使ったことのないデュラ。
これに交換する前に使っていたアルテグラSL
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=3900&forum=34#forumpost14632との比較でレビューしたい。
以下の写真は、断りのない限り左が6600アルテグラSL、右が7800デュラエースである。
まず、並べてみる。パッと見たところ殆ど違いはないように見える。
むしろ、ケージに肉抜きされているアルテのほうが上位モデルに思えるくらい。
しかし、よく観察するとデュラの凄さが見えてくる。
まず、リンクのピンが中空になっている。
また、デュラは固定バンドがわずかに細い。アルテグラからさらに贅肉を削ぎ落してある。
ボルトも妙に軽く磁石にもつかない。チタンか…
こうして見ると、同じようなブラケット形状も細部が異なるのが分かる。
アルテグラとデュラエースの最も大きな違いは羽の頑丈さ。
板厚が異なるようだ。裏からみると大して違わないように見えるのだが、
別の角度から見ると、デュラエースのインナープレートは分厚く、いかにも丈夫そう。
厚みのある板材の加工は面倒だろうに、パワーライダーがガシガシ踏み込みながらフロント変速することを想定しているのだろう。
実際、デュラエースのFDに交換してから、フロント変速の感触が変わった。
レバーがSRAM Forceダブルタップ、クランクがFSA SL-K Pro
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=5535&forum=36#forumpost9127なので、シマノ純正コンポーネントの変速性能は望むべくもないのだが、
シフトレバーの先端がそのままチェーンを押し上げているようなダイレクト感が得られた。
今まで意識することはなかったが、アルテFDは変速時わずかに変形していたのだろう。
6600アルテグラFDで、チェーンを噛み込んでちぎれた羽の折り曲げ部分。
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=5003&forum=34#forumpost14633デュラはこのように、アルミ板を組み合わせて細いピンで接合してある。
ブリッジ部の幅も広いため、容易に変形したりちぎれたりしないだろう。
ここまでヘビーデューティーな造りで、重量はアルテを20g以上下回る82g。
このパーツ、レース用機材の鑑である。
クセのある部品をうまいこと調整して実用する楽しみは無いものの、
付属のやたら多言語で書かれたマニュアルに従ってセットアップすれば、、
限界まで追い込んでヨダレを垂らし、虚ろな目で走りながら操作してもキッチリ確実な仕事をしてくれる。
FD歪まないかな?チェーンガチャガチャならないかな?なんて心配も無用なので、フロント変速の頻度も上がった。
恐るべしDURA-ACE。世界最大最高の自転車パーツメーカーが誇るフラッグシップモデルは伊達じゃなかった。
自転車趣味にどっぷり浸かっているが、フロントディレイラーなんてどれを使っても一緒、なんて思っていた自分はまだまだ浅いな、と思った。
価格評価→なし
評 価→★★★★★ さらに進化した79デュラとかどうなっちゃうの?
実測重量 82g(34.9mm)