[ホイール工具] 金澤輪業　ソケットスポークレンチ

購入価格 ￥500

とんでもなく使い物にならなかったBirzmanのこれ
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=8511&forum=82
の代替品として購入。


上記のレビューにもある通り、PillarのHexagonalは4.7mmのソケットレンチを必要とするが、スポークレンチは皆5.0mmや5.5mmばかりである。現時点で見つけた4.7mmのスポークレンチはこれかIce Toolsのみ。肝心のPillarは対応するスポークレンチを出してないのかと思い調べてみると公式ページにちゃんと載っている。ここで初めて分かったのだが、どうもこのスポークレンチはPillar純正品と同じ物のようだ。

ソケットヘッドの外径は約7mmしかないため、カーボンリムでもスムーズに作業が可能。差込長も9mmあるため、余程のディープリムでなければ作業に支障が出ることはない。ヘッドの精度も上々で、Birzmanではさっぱり回らなかった少し角の甘くなったニップルでもしっかり掴んで回す事ができる。ハンドルは少し短く見えるが、指先で微調整するにはこの短さが丁度良い。

強いて言えば、ソケットヘッドとシャフトの段差がスポークホールの淵に引っ掛かるので、ここをスムーズにしてくれると満点。自分でどうにかできそうなので、今後も気になるようなら改良してみるつもり。

価格評価→★★★★★(数本買っておこうか迷うほど安い）
評　　　価→★★★★☆(段差の件と、長さが2タイプ用意あると良かった）

購入価格 $8+送料 @ Alchemy Bicycle Works

Pillar Hexagonal Nipple用レンチです。
サイズは専用の4.7mm = 3/16 inchです。

私はニップルを購入するついでにAlchemy Bicycle Worksから購入したのですが、外観もサイズもmk-2さんがレビューされているものと全く同じ。元をたどるとAlchemyが作製しPillarに純正レンチとして納入しているようで、金澤輪業から購入するとなぜか安いようですが、台湾のPillarから仕入れているのでしょうか。

使用感は、ほぼ完璧です。
ニップルにソケットがしっかり嵌っているのを確認しながら回すよう気をつけさえすれば、なめてしまう心配は皆無。
ソケット部も肉厚をギリギリまで殺いであるので、リム内側のウォールとニップルがかなり接近してしまうDS側・スポークブレーシング角の都合で内で斜めにリムと接触してしまうNDS側ともに抜き差ししやすく快適に回すことができます。mk-2さんのレビューにはソケットとシャフトの段差がスポークホールに引っかかるとありますが、これはおそらくハブフランジ間隔とスポークブレーシング角に影響されているのではないかと思います。50mm強のDT SwissハブではNDS側ニップルがそれほど大きく傾かないので、気になりませんでした。一方mk-2さんが使われているChris King R45はDTハブよりも間隔が広い為ニップルが寝ていてソケットが引っかかるのではないかと思われます。45mmハイト程度のリムならばそう大きくはなりませんが、60mm～の超ディープを使う場合はこの角度が大きくなるのでソケットの抜き差しがさらに辛くなると思われます。フランジ間隔が55mmを超えるようなShimano D/Aやカンパレコードクラスのハブに50mm超のリムを組み合わせ内蔵ニップルで締める場合、作業がかなりやりづらいでしょうね…だからカンパ完組で使われている内蔵ニップルはPillar純正サイズよりも低く作られているのか…

あとは個人的な好みになりますが、左右に10mmくらいずつハンドルが横に長くなるといいなと思いました。仮組みから最終的なテンション調整までこのソケットレンチ1本でまかなう場合、mk-2さんのご意見にもあるようにハンドルは短いほうが回しやすいのですが、テンションが上がるにつれて抵抗が増えだんだん回しにくくなっていきます。特にスポークプレップを塗ったスポークにNyloc入りニップルを組み合わせ120kgf位まで締めこむとかなり抵抗が大きくなったため、24Hのリアホイール1本組むだけでも指先が結構痛くなってしまいました。ハンドルを差し替えて長さを変えることが出来れば最高なのでは、と思いました。

価格評価→★★★★★($8でも十分安い）
評　　価→★★★★☆(Pillarニップル扱うならば、これを手に入れましょう)