『ぐるっとびわ湖 自転車の旅』2011年
輪の国びわ湖推進協議会 編『びわ湖一周サイクリング公式ガイド ぐるっとびわ湖 自転車の旅』京都新聞出版センター、初版発行2011年5月10日。本体価格1,200円+税。
■体裁 ソフトカバー、A5サイズ、無線とじ、オールカラー110P
さあ自転車でびわ湖一周の旅へ/びわ湖一周&周辺のおすすめルート全30コース/はじめて一周する人のための基礎知識やおすすめプランのほか、滋賀県の名物や見どころなども紹介。(帯より引用)
グーグル先生に教えてもらい、アマゾンで購入。ビワイチ「公式」ガイドだそうです。
「ビワイチ」で所要時間を競うような方にはまったく無用の本ですが、サイクリングとして寄り道をうろうろしながら琵琶湖の風光を楽しみたい方には最適な内容です。
地図は1:50,000と1:25,000縮尺で湖周全体のほか、京都三条、関ヶ原までをカバーしています。トイレやコンビニはもちろんのこと、スーパーマーケット・自転車店も掲載されています。実走調査をしているようで、コースが分かりにくい部分は拡大図で示したり、「路面に砂」「レンガで滑りやすい」「木陰多い」など適切な注記も。おすすめポイントも名所旧跡や食事処など、ツボが押さえられた感じ。
巻末には協賛ショップ・レンタサイクル店・自転車店などがまとめられています。湖らしく、「船でビワイチ」なんてプランも。
PCやナビを駆使すれば、下調べは簡単だし現地での迷子などのロスも少ないのでしょうが、私は出発前にアナログメディアであれこれ考えるところからワクワクドキドキの旅行がはじまるものと思っています。逆にそんなのイラン、という方には、本書の出番はありません。
私事ではありますが、一時滋賀に住み働いていたことがあって、本書をめくりながら「ここ、バイトした所、遊びに行った所、現場した所…」と、思い出に浸ってしまいました。そんな「旧」地元民の目線からも、適切な地図設定だと思います。う~ん、出かけたくなってきた…
あえて難点をあげれば、地名や施設名の索引があればもっと使いやすいはずです。また、のど(本を開いた中央の部分)にかかった地図が見にくいところがあります。改訂版では改良を望ム!!
総じて、自転車と琵琶湖の魅力をコンパクトにまとめた良書です。ビワイチ検討中、また走行後に総括してる他府県の方はもちろん、ぜひ滋賀県民にも読んでいただきたい。
価格評価→★★★★★本って安いですよね 評 価→★★★★★ビワイチに出かける前に一読を
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