購入価格 ¥110,557(送料・消費税込み)
『日常的に使える高品質なカーボンディープクリンチャーホイール』
○フロント QR無しで638g
リム:JC50(公称460gに対し、480g)
ハブ:NOVATEC A291SB
スポーク:20本 /Sapim CX-Ray ラジアル組
ニップル:アルミ(黒)
○リア QR無しで823g
リム:JC50(公称460gに対し、458g)
ハブ:NOVATEC F482SB
スポーク:24本 /Sapim RACE 4本組み(DS)、Sapim CX-Ray 4本組み(NDS)
ニップル:アルミ(黒)
※リム重量については、注文時に問い合わせたところ教えていただきました(公差は±5%程度との事)。
※リアのスポークパターンを変更してもらっています(基本仕様ではCX-RayのNDSラジアル)。
◎インプレッション
400㎞ほど乗った時点でのファーストインプレッションです。使用状況を下に記します。
乗り手:176㎝/62㎏ 20代後半 山登りが大好きな貧脚お兄さん
フレーム:TREK EMONDA SL6
コンポーネント:シマノ 6800系アルテグラ ※ブレーキのみBR-9000に交換済み
ギア比:F50-34、R11-25
タイヤ:GP4000SⅡ 23C
チューブ:Panaracer R'Air COMP
リムテープ:ベロプラグ(赤)
ブレーキシュー:Shimano R55C4カーボン
シマノWH-9000 C24 TL(以下C24)を基本(50)としています。
○低速域での加速(50)
ゼロ発進~低速域での加速は、リムが重くなりやすいディープリムでは不利と思っていましたが、リアの剛性が非常にしっかりとしているためか、特にダルさを感じることはありませんでした。
○高速域での加速(65)
速度が35㎞/hを越えても、ぬるぬると加速していきます。踏んだら踏んだだけ伸びるので乗ってて楽しいのですが、当然ながら後で足に来ます。駆動剛性がかなり高く、スプリント時でも捩れる感じは全くありませんでした。
○巡行性能(70)
平地の35㎞/h以上での巡行がかなり楽になりました。
多少の向い風、3%程度の登りでもそれほど失速することなく進んでいけます。
○登坂性能(40)
思った以上に登ります。C24のような軽やかさはありませんが、重すぎないリム重量と十分な剛性によりガシガシ登れます。剛性が高い分、パワーある人ならむしろC24よりも良いんじゃないかな?
○制動性能(40)
スピードコントロール、急制動、共に問題はありません。思った以上によく効きますが、ダウンヒルなどで長時間ブレーキをかけているとピーピー鳴って精神衛生上よくありません。ヒルクライム後の長い下りでも問題なく使えるとは思いますが、ブレーキの安心感はやはりアルミリムの方が大きいですね。
○乗り心地(45)
剛性が高いわりに悪くはありません。C24と比べて変わらないか、ちょっと劣るかな?という程度。ロングライドでも全然いけます。
○見た目(75)
UDマットカーボンのディープリムには異様な迫力があります。正直これ目当てで買いました。ステッカーやペイントなどでドレスアップしてあげたいですね。
○横風の影響(35)
一番のネガはここですね。暴風吹きすさぶ中で高速ダウンヒルした時は、ハンドルをとられそうになり怖かったです。制御しきれないというほどではありませんが・・・風が強い日は使わない方が良いかもしれません。
◎総評
見た目第一で購入しましたが、思っていたよりもずっと良いものでした。
当初懸念していたゼロ加速や登坂や制動については十分な性能があり、高速域からの加速や巡行性能は予想していた以上に恩恵を感じられました。
きついと聞いていたタイヤの装着についても問題はありません。
※当方腕力に自信がない系男子ですが、タイヤレバー無しで難なく嵌められました。
横風にさえ気を付ければ、普段使いやロングライドにも十分耐えられる事でしょう。
剛性が高くエアロ効果も高いため、クリテリウムやエンデューロなど平坦基調のレースでは強力な武器になると思います。
◎購入に至るまで
レース志向はありませんが、ディープリムという物を試してみたくなり、扱いやすいクリンチャーのディープリムを探していました。
選ぶ際に意識した項目としては、価格・リムハイト・リム重量、です。
となるとほぼ必然的に中華カーボンとなり、中でも品質的に信頼できてスポークパターンにも融通が利くメカニコさんを選びました。
ほとんどの中華カーボンホイールのスポークパターンは、CX-RayでDS4本組/NDSラジアル組となっていますが、個人的にDS側を12本のCX-Ray(等の軽量スポーク)とするのには駆動剛性的な面で不安があり、またNDSのラジアル組もいまいち好きな組み方ではないため、出来れば避けたいと考えていました。
メカニコさんのJシリーズについては国内組立であるため、スポーク調達のために多少納期は延びるが対応可能との事で、前述のとおりDS側をSapim Race、NDS側を4本組みに変更してもらっています。
重量と空気抵抗の微小な増加はありますが、使用して感じた剛性の高さはスポークパターンの変更あっての事かもしれません。
ちなみに、スポークパターン変更には+1,000円の上乗せがかかりますが、スポーク変更による差額で3,240円値引きされているため、差し引き2,240円安く買えた事になります。
入金から受け取りまでは約3週間でした。スポークの調達に時間がかかったようで、基本仕様であれば1週間程度で着くようです。
届いたものを軽く振れ取り台で確認しましたが、縦横の振れはほぼなく、センターもぴったり出ていました。スポークテンションはかなり高めでしたが、現状特に問題は出ていないため、しばらくこのままで運用したいと思います。
価格評価→★★★★☆
評 価→★★★★☆
<オプション>
年 式→2016
カタログ重量→実測重量1461g ※リムテープ、QR無し