購入価格 ¥サイズによりけり
自転車乗りがもっともよく使う工具の一つ、ヘックス(六角)レンチ(アーレンキー)。
私も一般的なL字型のレンチセット(WeraのHex-Plus)を使っていたのだが、ふと思った。
「なぜ、いわゆるスクリュードライバータイプがあまり使われないのか」
どういうわけかヘックスのレンチは棒L字かT字ハンドルかラチェットハンドルのビットが多い気がするのだ。
というわけで、いつものように「普通のこと」にケチを付け始めてしまったので決着をつけるべく買ってみた。
1ヶ月ほど使った率直な感想は「ねじ回しはこの形の方が使いやすい」である。
手の収まりがよいし、回しやすい。そして穴にあわせやすい。
なにより押す力がしっかりかかるためより安定して作業できる。
ビット部分はおなじみHex-Plus形状でアルミボルトにも優しい。
おもしろいのはトルク感である。私は5mmを7Nmで締めることが多いのだが、
このドライバー型でしっかりグイッとやるとだいたい7Nm±0.5Nmほどに収まる。
一方L字の長い方を持って締める時は慎重にやらないと9Nm以上まで簡単に締まってしまう。
結局は慣れの問題なのだが、「思いっきり締めてもオーバートルクになりにくい」というのは
むしろ初めて自転車の整備を始めるような人にこそ最適なのではないかと思う。
押す力がしっかりかかるため舐めにくいのも同様。
また、地味な部分だがアスファルトなどの固い地面に置いたり落としたりしても
「カキーン」という音がしないのは結構良い。(と家族に言われた)
ねじ回しはやっぱりドライバー型ハンドルが汎用的なのだと認識できた。
問題は多くの完成車が相変わらず馬鹿力で組み立てられていることである。
価格評価→★★★★☆
評 価→★★★★★
<オプション>
年 式→2010