関東平野の東部に位置する筑波山を一周するルート(の一例)です。
http://yj.pn/-qw4m2筑波山の登山ルートは良く知られた主要なものだけでも11あり、何度登っても楽しめる山として、親しまれています。ロープウェーで上ってしまうという手もあります。山桜に続いて、5月はツツジの季節でなかなか綺麗です。
まず、JR水戸線の岩瀬駅から筑波鉄道の廃線跡に作られたサイクリングロードを使って、周遊スタート地点の旧筑波駅までサイクリングロードを約20km、気楽に南下します。
実は自宅から岩瀬駅までクルマで来てしまいましたが、ここまで片道60kmでクルマを使った時点で、既に何かに負けた気分。
いきなり余談ですが、JR岩瀬駅で、高校生と思しき若者が80年代の名車、『3Rensho SUPER RECORD EXPORT』で走りだそうとしていました。彼曰く、お父さんの知人から譲り受けたそうなのですが、初代105に7段フリー、SAKAEのスレッドステムが、大変良いコンディションで装着されていて、暫し眺めてしまいました。茨城や千葉では今でも三連勝をよく見かけますが、大事に扱われている自転車を見ると、嬉しくなってしまいます。彼は、ボクはこの自転車が大好きです、と言っていました。
廃線の筑波駅手前にて。筑波山はこんな感じ。
筑波駅に着くと、年配サイクリストが談笑しています。ほとんど毎朝集まっているらしいのですが、70歳代、時には80歳代の大先輩と話をするのは楽しいものです。先日、NHKの番組でブリツェン栗村監督の指導のもと、俳優の安めぐみ氏と芸人の山田ルイ53世氏が筑波山のつつじが丘までの登坂に挑んでいましたが、この駅で、山田ルイ53世氏は81歳のサイクリストに、「家に居れ!」と突っ込んでました。
水を500cc飲んで上り始めます。観光シーズン故、クルマが多いのですが、走りにくいというほどではありません。ロード練習するチームや、坂好きのロードマンが近隣から参集するこの道のロードバイクの多さは特筆モノです。
風返峠を通過。
(下りで撮影)
反対側の県道42号から登坂した場合は平均15%程度、最大では27%の激坂となります。ここから表筑波スカイラインに乗ってもう少し上ります。
(下りで撮影)
周りのロードが一生懸命の走りなので、マドガード付きの小径車であることを忘れてついうっかり追いかけてしまい、汗ダラダラでつつじが丘に到着。少しだけ上に歩いて景色を確認します。つつじも後半を迎えていますがまだまだキレイ。
下って風返し峠から今度は左に折れます。こちらはしばらく行くとゼブラ舗装で体に振動が。勝手に脂肪が燃焼して痩せてしまいそうです(ウソ)。
平野に下りきって一瞬、娑婆の道路に出ますがすぐに左折して後半の登坂が始まります。
こちらの道はほとんど自転車を見かけません。路面は荒れ気味で勾配も結構なものですが日陰率が高く静かでいい道です。ワタシ的には断然こちらが好み。途中、登坂の真っ最中だと言うのに、来楽庵という蕎麦屋でとろろそばを食います。歯ごたえがあり上品な蕎麦です。一体こんなところで客が来るんか?という感じですが、客は数人いました。
鳥羽道という登山道と何度も交差しながら標高を稼ぎます。さらに林道鬼ヶ作線という、登山口につながる道へ左折し、先ほどのつつじが丘より少しだけ高い標高に到達します。えらく気味ない登山口に到達。ここからの登山ルートが筑波山への最短ルートのようです。
しかしここまでの道、とんでもない悪路で、横溝付きコンクリ舗装が頻出。カーボンリムのロードや、23C未満のタイヤのロードはやめた方がいいでしょう。下りが大変です。
下りは手が疲れるのでブレーキのクイックを開放してレバーを指一本で深く引いて下ります。途中、右にキレイな道が延びているのでそちらに下ると薬王院という古刹があります。
(薬王院仁王門)
ここから裏道を経由して筑波駅に帰還。
獲得標高は1100m程度。前半の登坂はロード練習に格好でローディの数は数え切れず、後半の登坂は悪路ながらも静かな旅の風情を感じる道で自転車は自分だけ。あまりにも対照的な二つの登坂でした。
評 価→★★★☆☆
年 式→2011年5月