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同じ作者の「自転車少年記」。
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=6055&forum=84 とても楽しめたので、本屋で続編を見付け、思わず手に取った。
「自転車少年記」の主人公の一人、昇平と、その息子、北斗の物語。
北斗の冒険の話しではあるが、冒険したくなる年頃(北斗が小学校を卒業し、中学に入るという春休み)に、息子が冒険したいと言い出したら、父親としてどう対応するのか、の物語と言ってもいい。
子供は娘とは言え、近い年頃なため、いきおい、そういう視点で読んでしまう。
時世を反映し、ケータイやブログ、ツイッターが重要な小道具として登場し、それらを通じて声援を得るシーンもあるが、機能しない場合の描写もあり、却って「一人で冒険する心細さ」の演出にもなっている点もよい。
自転車で走る、ということは、つまるところは、一人なのだ。
「宇宙まで行きたいから、最初の目的地は100km先」
そして、最終的な目的地は東京から大阪。
いいなぁ、こういう発想。
そういう男の子時代を過ごさなかったので、余計に羨ましいのだ。
それ行け、男の子!
子供と一緒に自転車で走りたくて、そして、いつか「一人で遠くに走りに行きたい」と言われたら、どうする?
自分の親もそれを通った。きっと。
俺は、どうする?
読んでいて、残りのページが少なくなってくると、物凄く惜しくなってくる。
もっと続けばいいのに。
だけど、区切りも必要なんだよね。
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